ニーチェのレビュー一覧

  • ツァラトゥストラ(下)

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    正直理解出来たかと問われるとさっぱり!と答えざるおえない。

    難しい!
    これで分かりやすい訳とは…。

    でもニーチェはすごいパワーを使って文章を書き上げたんじゃないかという気はする。

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    2013年07月18日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    面白いがわからない。

    生を否定的にではなく、肯定的に捉え、
    自らを超え出ていこうとする原動力を、力への意志とよんで、
    新約聖書に対抗しようとした。
     
    あの世の精神ではなく、この地上の身体から、
    自由への感度=欲望を発揮させること。
    神ではなく、人間の解釈=欲望が世界に意味を与えてきたこと。

    こうした核心は分かる。
    わかるし、おもしろいけれども、
    数多くの断片、解釈がきかない断片が大量にある。

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    2013年05月13日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    通読

    ドイツの哲学者ニーチェがドイツで書かれた最も深い作品と自負する作品。様々な問題に対して「超人」ツラトゥストラが挑む。神は死んだ。人間は克服されるべきだ。踊りながら、笑いながら、ツラトゥストラは主張する。

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    2013年04月25日
  • この人を見よ

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    「なぜ私はこんなにも利発なのか」のような見出しからもわかるように自らを人類史上希有な、旧来思想の転覆者として語る自伝的文章。堂々とした文体が魅力的だが危険でもある。

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    2013年04月08日
  • 善悪の彼岸

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    目の前の絶望に蓋をし、まるでそれを見ないように遊戯し続ける状況は、現在でもある事。現在の悪い所は、目の前の絶望に蓋をし、更に唾を吐き捨て、踏みにじっている事だろうと思う。目の前の絶望に対して、逃げずにしっかり地に脚付けて見つめる事、こうした事が出来ないままでは、現状も、これからも変化はあり得ないし、それよりかは、悪い病気に、どんどん罹患して行くのだろう。

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    2013年04月02日
  • 善悪の彼岸

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    「利他的なことは善いことだ」的な道徳とかキリスト教は、他人の成功に対する嫉妬と、その他人が自分にその成功を分け与えてくれないということに対する不満、つまり弱者によるルサンチマンにすぎない。そのような道徳は、平等主義、民主主義、功利主義などの、人間を凡庸化し畜群化するものでしかない。人間がより高い存在へと進むためには、孤独に逃れ、己が評価者となって、利己的になることによって新たな価値を創造しましょうみたいな感じ

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    2013年03月26日
  • この人を見よ

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    数年前から、超訳ニーチェがちょっとしたブームだけど、最初に手を出したのが本書。

    阿部六郎訳で旧かなの新調文庫版。まだ平成になる前、世の中、バブルで浮かれてた。

    バブルにも乗れない僕には、あまりにも強烈すぎた。

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    2013年01月28日
  • この人を見よ

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    ニーチェが発狂する1888年の前年の秋に書かれた。
    題名のラテン語“Ecce homo”は新約聖書『ヨハネによる福音書』19章5節から引用されてる。
    各章の表題が笑わせてくれる。
      ◆なぜ私は、こんなにも賢いのか?
      ◆なぜ私は、こんなにも利発なのか?
      ◆なぜ私は、こんなにも良い本を書くのか?
      ◆なぜ私は、一個の運命であるのか?
    もー、この表題見ただけで、好きになった。
    だって、おかしい。
    笑わせようとしてる?
    これを書いたとき、すでに狂い始めてたのでは?と考える人もいる。
    でも、たしかに彼は「こんなにも良い本」を書いた。
    彼の苦闘し続けた人生を、こんなふうに表現できるなん

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    2017年03月15日
  • 道徳の系譜学

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    西洋文明批判というニーチェの畢生の課題を、道徳の価値を問うという方法から遂行する。一応論文集という体裁はとっているが、中身はアフォリズムが敷き詰められた独特の文体である。しかしその中にも、道徳の起源を古き時代の支配関係、種族、生理学的反応などに見出そうとするニーチェの苦心が読み取れる。全てを混ぜっ返してしまうニーチェの筆法がよくわかる作品である。

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    2012年12月11日
  • 善悪の彼岸

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    生きているということは実はとんでもないことだったんだと思った。と言っても罪の意識なんかはまるで感じないのだが…

    道徳には二種類あって、高貴な者の道徳と、奴隷の道徳。
    高貴な者は強く、比類なき能力があり、自ら是とするものを「よい」こととなす。彼そのものが価値の創造者である。

    奴隷は高貴な者に奉仕するために存在し、命令され、過酷で悲惨な生活を強いられる。彼らは、強いものを恐怖する。彼らにとって恐怖させるものが「悪」である。その反対である彼ら自ら弱いものが「善」となる。

    ニーチェさんの時代、種々の要因から高貴な者の道徳が廃れ、奴隷的な人間が増大したため、危機感を抱いてこの書物を書いたそうである

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    2012年11月04日
  • 善悪の彼岸

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    力強いアフォリズムは断片的には心に響くが、何を訴えかけているのかは、ほとんどつかみきれなかった。真理は女性であるとしたためか、女性に対して辛辣な発言も少なくない。

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    2012年09月24日
  • この人を見よ

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    ネタバレ

    何をそんなに思いつめているのか、という印象しか受けない。彼は哲学者であるらしいが、詩人でもあり、狂人でもあろう。
    たまにこういう哲学者が現れるのかな、とも思う。今までの哲学にすべて絶望して、罵っている。まあ、分からなくもないが、破滅的思考は身を滅ぼす。もっともこれは彼の最後の作品であるので、他を読んでみないことには彼への評価も断片的でしかない。

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    2012年08月18日
  • 善悪の彼岸

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    ツァラトゥストラがまったく理解されなかったために、分かりやすく書いたのがこの本らしい。
    が、ツァラトゥストラのほうがまだ分かりやすいというへんな本。
    今何のことを言っているのか、というのが具体的にイメージできないと読み進めるのがきつい。
    でも夜中に勢いで書いたような文章は個人的には好き。
    さらにこれを解説・展開したのが道徳の系譜学だそうで。それを読みきったら理解できると期待して読みます。

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    2012年09月01日
  • ツァラトゥストラ(上)

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    ≪神は死んだ≫で名を馳せるニーチェの主著。≪私は決して論文なぞ書かない≫との声明を発した彼だけに、アフォリズムと散文というスタイルを駆使して、哲学書とは感ぜられないほどに文学的なユーモア溢れる作品に仕上げている。読み物としてはすらすら読めるが、二―チェの思想の探究としては他の邦訳か2次文献を当たった方が良いだろう。

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    2012年04月22日
  • この人を見よ

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    ニーチェ自身がニーチェについて語る。書名の「この人」とはニーチェのことであり、当時世間から理解されることが少なかったニーチェが「(愚民ども)この私を(もっと)見よ!」と言っている。(笑)
    「解説」を読むとこんなにも深淵な大望が記されているのかと思いをいたすが、普通に読んでいると随所で笑いがこみあげてくる。(笑)
    章立てをみると、
    「なぜわたしはこんなに賢明なのか」
    「なぜわたしはこんなに利発なのか」
    「なぜわたしはこんなによい本を書くのか」
    といった感じでこれだけでも抱腹ものだ。(笑)
    「ひとにわたしのことを悪く思わせる技術を、どうしても身につけることができなかった」ニーチェさん。(笑)食べ物

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    2012年03月03日
  • この人を見よ

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    ひゃっひゃー(・∀・)
    おもしろすぎたww
    真剣に「なぜ私はこのように賢明なのか」
    「なぜ私はこれほど利発なのか」
    「なぜ私はこのようなよい本を書くのか」

    電車の中で笑いをこらえるのに必死でした。
    この1,2週間電車で乗り合わせたたくさんの人の中でまさか19歳の女の子がニーチェ読んでると思った人はいないだろう。

    途中からの著書の解説は元の本を読んでないのでよく分からなかったけど、一貫してたのは

    ドイツ大っっっ嫌い!!ヽ(`д´)ノ
    「飛びきりドイツ軽蔑者と見られることは私の野心でさえある」

    どんだけ嫌うねん(笑)
    よくもここまで嫌いである理由を書けるなぁと感心するほどです。
    ドイツ生ま

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    2011年10月23日
  • ツァラトゥストラII

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    ネタバレ

    本書には第3部から第4部が記載されている。

    第3部は、洞窟に帰る道すがら、自身の行動を振り返り、
    永劫回帰の思想を完成させるまで。

    振り返りということもあり、第1部、第2部で言及したことを
    ツァラトゥストラ自身が解説している感じになっている。
    よく、ニーチェを自己啓発本に仕立て上げたものがあるけど、
    たいていはこの三部からの引用が多いと思う。
    確かに処世術のように取れる言説が多いけど、
    あくまでもニーチェが目指したのは超人であり、
    人間とは乗り越えられるべきあるものに過ぎない。
    むしろまったく逆のことを言っていることもあったりして、
    あまりその手の本は読む気がしない。

    永劫回帰については

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    2011年08月01日
  • ツァラトゥストラI

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    ネタバレ

    主人公であるツァラトゥストラが人々に自身の超人思想を
    説いて回っているうちに永劫回帰という真理を見つける
    という物語風作品。
    ニーチェの代表的な作品。

    ツァラトゥストラは好きで何回か読み返しているが、
    読むたびに新しい発見があって面白い。

    そもそも、ニーチェを初めて読んでみようと思ったのは、
    発狂時の逸話がすごく印象的だったから。
    同情を毛嫌いしていたニーチェが鞭打たれている馬を助けようとして、
    そのまま昏倒し狂気の世界に入ったといわれる逸話。
    本当かどうかわからないけど、確かドストエフスキーの「罪と罰」に
    似た場面があり、それを日本の作家がエッセイで書いていたのを
    読んだのがきっかけだっ

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    2011年07月19日
  • この人を見よ

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    ネタバレ

     『なぜわたしはこんなに賢明なのか』、『なぜわたしはこんなに利発なのか』、『なぜわたしはこんなによい本を書くのか』など「なぜ~」シリーズと『ツァラトゥストラはかく語りき』、『善悪の彼岸』など各著書の解説文を収録した本。

     この本でも人々のルサンチマンの温床となる「道徳」を捏造してきたキリスト教に矛先を向けて筆を揮っている。これを読むとニーチェがやたらとポジティヴ志向であることがよくわからない。

     「出来のよい人間は、堅くもあるが、同時に弾力性をもってよいにおいのする木で彫られているということ、これがその目安である。」という一節を心に留めておきたい。

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    2011年06月19日
  • 道徳の系譜学

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    読み物としては、善悪の彼岸のほうが面白かった。テンポも良かったし、語り口にキレがある。とはいえ、ルサンチマンやニヒリズムといったニーチェ用語に生で接することができて嬉しい。どこまでも冷徹な目で世界を眺める様子はさすが。
    論文形式といえど、結局はニーチェ節が満載で、敵対者に対して恐ろしいほどの語彙力であらん限りの悪口雑言を尽くすさまは、つい笑ってしまった。
    結論を小出しにしつつコネコネ、ネチネチと語る語り口で、途中でちょっと飽きた。でも解説が秀逸で、結論を一息で語ってくれる。

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    2011年06月10日