ニーチェのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
この本は難しい。なんて今さら言うまでも無いが。
まずは当時、未だ主流だったキリスト教の価値観を否定する。曰く神は死んだ、と。まあ、それは良いとして、次は世のあらゆる価値観も否定し始める。徳も善も愛も正義も、等々。まあ、それもキリスト教を元に作られた価値観だから否定の対象になるのは仕方ないかもしれない。しかし、最後はツァラトゥストラ、つまり自分自身も否定し始める。それを聞いて弟子は怒る。当然、読者も怒る。全ては一時代人に過ぎない人であり神であるツァラトゥストラを絶対化させないために、なのか。そうやってひたすら否定しながら、最後は再び孤独に帰り、思索の時間を過ごす、というところで上巻は終わり。
-
Posted by ブクログ
名言で埋め尽くされた人生論プラス詩、といった感じ。一章は分かりやすいが、二章以降の比喩の部分があまりにも詩的で少し難解だった。
1883~1885年にかかれたものだが、「ツァラトゥストラの前口上」中の最後の人間についての件や、「教養の国について」で、現代人について予言しているが、ほとんど的中している。「教養の国について」で無信仰の人々に対し「君たちは信仰なんてできっこない!」なんて言う場面があるが、自分の価値観が否定されているみたいで恐ろしい。
こういう部分や有名な「神は死んだ!」などのイメージが強く、毒書なんていわれたりもするが、むしろ読んで励まされることのほうが多かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレニーチェの思想を知りたいと思い買った本ですが、内容は著書に対する補足が主の作品でした。が、作者の考えが詳細に記されているため、作品を読まずともその思想が垣間見えました。これを書いた段階でニーチェは精神崩壊直前だったと触れられています。確かに、自らへの自信、考えの断定、大言壮語友とれる内容が多く、これが精神病によって濃縮されたものなのか、それは他作品を見て検証する他ないですが、「神は死んだ」と主張するニーチェの思想の源泉を確かに感じさせるものでした。自身の作品について「これまでの価値感を転換してその上に創造したものであり、正しく理解できるものを求めている」という主張には驚嘆しました。いつか彼の