あらすじ
「これが、生きるってことだったのか? じゃ、もう一度!」。大胆で繊細。深く屈折しているがシンプル。ニーチェの代理人、ツァラトゥストラが、言葉を蒔きながら旅をする。「ツァラトゥストラはこう言って、洞穴をあとにした。暗い山から出てきた朝日のように、光と熱と力がみなぎっていた」ラディカルな読みによるまったく新しいニーチェの誕生。
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ついに『ツァラトゥストラ』を読み終えた。約700ページの大作だった。平易な言葉使いだが、難解。時々GPTに意味を聞きながら何とか読み終えた。しかし最後は一気に読んでしまった。面白かった。読む前と読んだ後では世界の見方が少し変わる気がする。ツァラトゥストラは心の友になるだろう。
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「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、 何事かをなすにはあまりにも短い」と中島敦は言っていますが、苦しみを何度味わっても自分の生を肯定的にとらえ上昇を希求すれば、何度繰り返しても足りない。学ぶことは永遠にある。って言ってる気がしました。
最後は、全てのものごとは繋がっている、喜びは苦しみが深いほど素晴らしくなる、しんどいから人生は深くなる、すべてを味わえと、どこか宇宙的な極致に到っている感じがあります。
ニーチェは苦しみの多い生だったのではないかとこの本を一冊読んだだけでも伝わってきますが、そんな中でも、今を頑張れ、過去を肯定しろ、大丈夫だ、笑うんだ、軽々とダンスをしながら、誰かの基準ではなく自らの基準の高みを目指せと言ってる。
社会の定められたレールに上手く乗れない自分のようなポンコツにはとても励まされたし。胸が熱くなりました。
晩年、ニーチェは発狂して生涯をとじますが、ある意味、この人は本当に人を超えたのかもしれないな、と思います。
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大きなあこがれについて
おお,俺の魂よ,俺はお前に全てを与へた.俺の手は,お前に触れて空つぽになつてしまつた.ところが,いま!いまお前は俺に微笑みながら,実に憂鬱さうに云ふ.「私と貴方では,何方が感謝すべきなんでせうね?与へる側が,受け取つてもらつた事を感謝すべきなんぢやないかな?プレゼントする事は,必要に迫られてるからぢやないかな?受け取るのは,憐んでゐるからぢやないかな?」おお,俺の魂よ,俺には,お前の憂鬱が微笑んでゐるのがわかる.お前は豊かすぎるので,憧れの手を差し出してゐるのだ!
FriedrichWilhelmNietzsche
AlsosprachZarathustra
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神は与えられるものではない、神は見出すものであ る。同様に、生きる意味は与えられるものではな い、見出すものである。
無神論者ツァラストラは叫ぶ
「お前の道化の言葉 は、この俺には迷惑なんだよ!」
そんなハードな展開も一変、訳者・丘沢静也氏が寄 せられた解説のうち「気楽に読むには」が秀逸 で"nowhere"とは何処でもないとも訳せます が"NOW"と"HERE"にも分解できるんです、という話 がササった。ツァラトゥストラ
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当時のキリスト教権威や教徒に対する批判と思いますが、現代のそれぞれの宗教観にも当てはまる気がします。ボクの持ってる道徳観も刺激を受けました。というより読んでると清々しい気持ちになります。何度も読み返したいです。
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下巻も引き続き難解でした。もっともっと大人になって読み直したりするかな〜しないだろうな。
とにかく2021年初頭に立てた目標のひとつ「ニーチェの『ツァラトゥストラ』を読む!」は達成できたのでよかった。
永劫回帰、【これが生きるってことだったのか? じゃ、もう一度!】ってすごい言葉だよなぁ。
〈 地上では、よいものがたくさんつくられてきた。役に立つものもあれば、気持ちがいいものもある。そのためにこの地上は愛すべきものなのだ。
非常によくできたものもある。たとえば女の乳房。役に立つし、気持ちもいい。〉
〈こんなことを言ってくれた女性がいる。「たしかに私、結婚を破綻させたけれど、でもね、まず最初に結婚が私を——破綻させたの!」〉
〈——老いた深い真夜中は、夢のなかで、自分の嘆きを呼び戻して噛んでいる。嘆きが深いとしても、喜びのほうが、喜びのほうが、深い悩みよりも深いのだから。〉
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ようやく読み了える。三島由紀夫『花ざかりの森』を読んだ後は「もうどんな本でも読める」と思い上がったものだが、世の中には三島と違う難しさがあったのか。
ツァラトゥストラの従者みたいな鷲と蛇が人語を操るのに驚く。
福音書のイエスは滅多に笑わぬ印象だが、ツァラトゥストラはよく笑う。ダンスを好み、とりわけサイドジャンプが得意らしい。
自費出版でわずか40部しか印刷されなかったという第4部は、奇人変人が続々と現れいでてくるので、いくらか面白い。
大島弓子がマンガ化するとよい、と萩尾望都が主張していたけれど、ヴィジュアルが想像できない。
これより解説書をひもとく。
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自らの生きにくさの中で、心の中に湧き上がってくる様々な自分(思考)と格闘する様を、物語仕立てで象徴的に、しかしまた結構赤裸々に語っているように思う。全体的な印象は、なんだか痛々しい。というか、イタい。けれど、だからこそ生きるのに不器用な人々を力づけ続けてきたのだろう。
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上巻に引き続き、さっぱり分からず。
ただ、「自分は評価されていない!」と思った夜に読んだときは、どこか共感する文面があった気がして、探してみたが分からなくなっていた。
「お前の隣人を大事にするな!」(新しい石版と古い石版について 4)→「バカとは付き合うな!」に似てる??
「夢遊病者の歌」の節が大事。
次は『善悪の彼岸』、『道徳の系譜』、まんが版『ツァラトゥストラ』を読もうか。
訳者あとがきから引用
「偉大なものは単純である」フルトヴェングラー
「人生を重く考えることは、かんたんだ。人生を軽く考えることは、むずかしい」ケストナー
Posted by ブクログ
やっと上下巻読み終わり。上巻は本当に何を言っているのか
難解すぎて意味不明でしたが。
下巻も意味不明なのは変わりないのですが。読んでいて
面白いと感じてしまう内容(というか文体)でした。
読んでいて気持ちがよくなってくるという感じでも
あります。非常に不思議な内容でした。
Posted by ブクログ
正直理解出来たかと問われるとさっぱり!と答えざるおえない。
難しい!
これで分かりやすい訳とは…。
でもニーチェはすごいパワーを使って文章を書き上げたんじゃないかという気はする。
Posted by ブクログ
相変わらず難解だと思う。
ただ、解説にも書いてあったのだが、第4部は、比較的とっつきやすい物語形式で何となく理解できたような気がする。
まぁ、気がする。 だけですが。
僕の中では、ベッドの中で読むと、間違いなくソッコーで睡魔に襲われる本です。