越川慎司のレビュー一覧
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この手の本にありがちな、会社の制度がこうあるべきだという話だけでなく、社員も自分を高めるべく努力を続けていく必要がある、という当たり前ながら厳しい意見。独自の雇用制度がある日本で、会社側も社員自身も大きく変わっていかなければならない。欧米では目標設定→達成や、それによって下位5%に入らないように努力することなど、皆がうまくできているのだろうか。日本よりも組織に所属するのが流動的で(辞めさせられることもあり得る)、それによって逆に自分の能力が発揮できる会社にうまくマッチしているのだろうか。失業率が日本よりずっと高いのだったか。そのあたりのことはよく分からないので知りたいところ。昭和時代って言葉は、この本で初めて目にしたかもだけど、平成の次の時代になったらもっと目にする機会が増えるのではないかと思う。労働基準監督署に勤務表を提出するのだということを知ったが、勤務表を管理していない会社は、本当の勤務時間を申告できていないのではないかと思った次第。
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Posted by ブクログ
働き方をなんとかしたくて購入
以下印象に残ったこと
・「内円」と「外円」
コントロールできない領域(外部環境、社会の仕組み=外円)が小さくても、自分でコントロールできること(仕事の仕方=内円)を広げる意識を常に持つことが大事。
・日本マイクロソフトの働き方
こてこての日本企業で働いたことのない自分にとっては驚くような仕事の仕方が当たり前に行われていることを知った。
・自分の成長を自分で評価
第三者からの評価は必ずしも正しくない。内円の中に常に評価軸を持つこと。
自分らしく働けないことを会社のせいにしてたけど、自分の中での目標、評価軸を持って、成果を上げることを考えて仕事をしようと思った。(残業時間少なくて上司に悪い印象与えるかなとかくだらないことは考えないことにして、本当に大事なところに時間をかける自分になる) -
Posted by ブクログ
世界の一流は主体的に時間をコントロールして、休養と教養をとっているという話になると思うんだけどね。主体的なコントロールを勧めつつ、「世界の一流」はこうなんですってよ、という物言いに従うことは主体的にコントロールできていることになるんだろうか、なんていうのは、素朴な疑問だな。
読書や美術鑑賞、マインドフルネスやジャーナリングなど、よいとされるものの実践について、さまざまなエグゼクティブの事例をあげつつ、効用を論じている。
こういうのって、読んで、あぁやってみようとか参考になる、なんなら読んだだけですでに自分も一流に近づけたような、エンタメ性が肝なんだろうな。
7分の区切りで、やってみるとかは実践的にちょっと面白いと思った。
楽しく読めた。 -
Posted by ブクログ
読書術というタイトルだが、個人的には「本をどう読むか」以上に、「読書を仕事や生活の中にどう位置づけるか」を考えさせられる一冊だった。
成果を出し続けるトップ5%社員への調査をもとに、年間の読書量、選書方法、積読との付き合い方、オーディオブックの使い方、読後のアウトプットなどが紹介されている。
トップ5%社員は時間があるから読むのではなく、忙しいからこそ読む。仕事のやり方に行き詰まれば他人の知見を借り、固定観念に陥れば異なる分野から刺激を得る。そして、読んだ内容をすぐに自分の仕事で試してみる。
つまり彼らにとって読書は、知識を蓄える行為というより、仕事のOSを更新するための活動なのかなと思う。
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▼個人的に印象深かった点(感想)
・専門領域だけを読み続けない。「5対2」で偶然を混ぜる。
└自分の課題に直結する本だけでは、既存の延長線上から抜けにくい。一定割合で全く違う分野を入れることが、セレンディピティを意図的に増やす仕組みになる。
・読書はインプットではなく、行動実験の起点。
└良い本を何冊読んだかではなく、読んだ後に何を変えたか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじ
800社・17万人以上の働き方改革を支援してきた著者が、膨大な行動ログと定点観測データをもとに、成果を最大化しながら労働時間を最短にする「一流の時短術」を体系化した一冊。著者は、時短がうまくいかない真の原因はタイピング速度などの作業スピード不足ではなく、「そもそもやらなくていい業務や、目的のない長時間の会議を疑わずに続けていること」にあると喝破する。三流は「気合いや残業で力攻めし」、二流は「ショートカットキーなどの小手先テクニックに頼り」、一流は「仕事の完了条件をあらかじめ合意して手戻りをゼロにする」「会議の時間を半分にしてアジェンダを絞る」「定型業務を型化・自動化して手放す」など、成果に直結する核だけを残す行動原則を提示。無駄を徹底的に排除し、余白と高い成果を両立させる再現性の高い型を明快に解説する。
所感・深掘り
「時短の一流になるとは手を早く動かすことではなく、脳のメモリを浪費させる『やる必要のない業務』や『手戻りの不安』を先回りして消し去る『構造的引き算の設計』である」という本質を突きつけられ、日頃の業務選択と仕事の進め方を根本から引き締め直される一冊だった。
特に深く腑に落ちたのは、「『すべての仕事を真面目に早く終わらせよう』とする姿勢そのものが、脳に莫大な認知的負荷を強いている」という構造の罠だ。目的の曖昧な作業や過剰な資料作成に追われていると、思考のメモリは目の前のタスクをこなす焦りで飽和し、本質的な成果に直結する判断力が著しく低下してしまう。最初に着手前の「完了の定義」を明確にし、成果に結びつかない枝葉の業務を客観的な事実として物理的に削ぎ落とすこと。不要なプロセスそのものを捨てて身軽になることこそが、精神的な消耗を防ぎ抜く極めて合理的なセルフマネジメントなのだと痛感した。
また、自らが時短の規律を守るだけでなく、現場を縛る形骸化したルールや無駄な会議を撤廃する姿勢は、組織を率いる指導者やリーダーにとって不可欠な利他の実践であると感じた。リーダーが方針を曖昧にしたまま細部の手直しを繰り返させれば、現場には推測と手戻りが蔓延し、メンバーは疲弊の果てに主体的なエネルギーを奪われてしまう。指導者自らが私心を捨て、現場が迷わず集中できる安全な動線と確かな時間的余白を先回りして差し出すこと。リーダーがブレない引き算の基準を示し続けるからこそ、現場の仲間は安心して力を発揮し、組織全体が淀みなく自走するのだと確信させられた。
小手先のスピードアップや過剰な抱え込みの迷いを捨て、時短の一流の型で業務のノイズを削ぎ落とし、整備された時間的余白を現場の自立へと還元し抜くこと。
日々の激務や終わらない残業に疲弊しているビジネスパーソンはもちろん、業務改善と組織設計の解像度を極限まで研ぎ澄まし、関わるすべての人を迷いなく確かな効率と自立へと導く不動の軸を確立したいすべてのリーダーにとって、常に手元に置いて立ち返るべき生産性向上の教科書だ。