メルヴィルのレビュー一覧

  • 白鯨 下

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    岩波文庫中巻、登場人物紹介の欄におもいっきり結末のネタバレ書いてあってワロタ。
    週間少年「」のインタビューで藤子不二雄Aさんが絶賛していたので、あの人を作った本だと思うと感慨深かった。

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    2021年09月02日
  • 書記バートルビー/漂流船

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    これは面白かった。バートルビーのおよそ理解できない行為。バートルビーを許すどころか助けようとする雇用主。同僚たちの奇行。謎解きのように語られる過去。それでも理解は進まない。こんな不可解な話なのに先を読まずにいられない。
    漂流船は実話にもとずく作品だが、巧妙に仕掛けられた作者の罠によって、疑心暗鬼を深める。そして最後のどんでん返し。やられました。

    原題:BARTLEBY,THE SCRIVENER/BENITO CERENO

    書記バートルビーーウオール街の物語
    漂流船ーべニート・セラーノ

    著者:ハーマン・メルヴィル(Melville, Herman, 1819-1891、アメリカ・ニューヨ

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    2019年10月31日
  • 白鯨 下

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    下巻
    そろそろモービィ・ディックを追いかけないと最終巻だよ!…などという読者の思いはどこへ吹く風、相変わらずの鯨語り(笑)。
    上中巻でさんざん鯨語りしたから下巻では物語が進むかと思ったら、まだまだ作者は語り足りなかったらしいく、もっと語るぞ!という決意表明?までしている。
    「わたしは鯨に関する研究に労を惜しまない人間だ。わたしは鯨のもっと深い所を読者にお目に掛けよう。ところでイシュメールよ、一介のボート漕ぎにすぎないお前がそんなことができるのかね?」などと自問自答しているし、「鯨の血液内の細胞さえ見逃さないぞ!」「壮大な本を書くためには壮大な主題を選ばねばならない、それが鯨だ!」「鯨を考古学化

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    2023年06月05日
  • 白鯨 上

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    児童用の簡易訳は読んだ。グレゴリー・ペックの映画も観た。「スナック モビー・ディック」と「スターバックスコーヒー」が向かいに建っていてどっちが勝つんだとか思ったこともある。(「モビー・ディック」が先に閉店した)
    しかし今まで手を出せなかったのは、
     この作品は小説でなくて捕鯨の論文だとか、
     いや小説や論文といったジャンルですらなく「白鯨」というジャンルだ、とか、
     キリスト教の隠喩が多いとか、
     難解だ~、
    などという噂ばかりを聞いてちょっと手を出しづらくて。
    しかしいつまでも恐れていてもしょうがない、今こそついにと手を出してみた。

    冒頭は主要人物紹介で誰がどうやって死ぬとかネタバレ状態、

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    2021年01月17日
  • 白鯨 下

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    2ヶ月かかった。この本に出会わなければ、私が鯨や捕鯨船に興味をもつことはまずなかっただろう。メルヴィルの描写の力強さ。白鯨を追ったエイハブ船長、スターバック、スタッブといった航海士、クイークェグの生き方から、私は何を感じるべきなのか。今はまだ圧倒されるばかりで。死をも恐れずに突き進み、生ききった男エイハブ。こんな肯定的な見方をすべきではないのだろうけど、それも1つの生き方だ。私は何にこの命を捧げよう。何に対してなら、豪雨にも消せない燃え上がる情熱を生み出すことができるだろう。
    白鯨には、聖書の引用や世界中の名称が数多く登場する。私はまだまだ世界を知らなすぎる。自分の目で、耳で、肌で感じたい。そ

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    2019年04月11日
  • 白鯨 中

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    ネタバレ

    捕鯨の仕方、鯨の頭の中の構造と油、他の捕鯨船とのやりとりなど、捕鯨と鯨に関する情報。

    全然知らなかったけど、油そんなにあるの。
    あと、目と耳が隣なの。

    ハーレムみたいに移動してるオスもいるとか。

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    2018年05月15日
  • 書記バートルビー/漂流船

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    両作品ともミステリー仕立てのように読んでみると面白いと思う。特に書記バートルビー。不条理の世界に生きているかのように描かれるバートルビーだが、実はこの世の中そのものが不条理であったのだという真実が明かされるのが鮮やかだと感じた。

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    2017年07月08日
  • 白鯨 下

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    ネタバレ

    ラストシーンで思い出したのはジョジョの一部のラスト、あのシーンも棺桶で生かされるというメタファーがとても印象に残っていたのですが、この白鯨もそのような暗喩がありました。
    しかもその棺桶は主人公の親友のクイークェグのもの。
    分厚い三冊の上中下の冒険の物語は、終盤突然白鯨とぶつかり、あっさりと終わってしまいました。
    粗削りな男が書いた男の物語なんだけど、どこかねちっこい感じが離れないなあ、と思っていたのですが、解説でイギリスではエピローグがない白鯨が発売されたと書いてあり、あの二ページのエピローグがなかった場合の事を考えた。
    エイハブの怨念、鯨学、不吉な予兆、水夫たちのやりとり、重みを感じる長いペ

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    2013年09月21日
  • 白鯨 (まんがで読破)

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    白鯨「モビー・ディック」との戦いを描いた、海洋冒険小説。ワンピースの白ひげが乗る海賊船「モビー・ディック号」の由来でもある。人々の生活を照らすため船に乗る船員たちと、そうではなく、昔対決し、足を引き千切られた怨みを晴らすべく白鯨を探し続け復讐しようとする、船長・エイハブ。最終的には、白鯨を見つけて戦闘するものの、ほとんどの船員が殺されてしまう。船上の志が不一致だと、大海原へ出る資格はおまえらにない、ということなのだろうか。ところでこの小説、主人公・イシュメルの存在が、前半は際立つものの、後半はまるで音沙汰がない。きっと、作者・メルヴィルは、エイハブ船長の、栄光でも賞賛でもない、己の誇りのため、

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    2011年10月28日
  • 白鯨 下

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    エイハブは異教の神々を崇拝し、神を冒涜した罪で、また拝火教の神官により生贄として滅ぼされた。様々な人種の異教徒たち、狂った黒人の少年、不気味な拝火教徒、狡猾で悪魔的な白鯨はダゴンや深き者どもを彷彿とさせる。
    モービィ・ディックはレビヤンタンを狩る人間への神の罰でもあるのだろう。運命の輪が回されエイハブと船は終末に向けて突き進んでいく。最期の場面で海上にハンマーを握りしめた突き出した手がトウゾクカモメをマストに打ちつけるのが印象的だった。

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    2011年04月21日
  • 白鯨 上

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    この巻は丸々導入部。主要人物の説明と目的と目標が語られる。
    ボーの影響とシェイクスピアの影響がある。唾棄すべきとか名状し難いなどはラヴクラフトを読んでるよう。主人公と高貴なる野蛮人クゥイークェグの関係はファーマーのリバーワールドにおけるクレメンズとカズのようだ。

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    2011年04月10日
  • 白鯨 中

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    「白」の魔力を教えてしんぜよう。
    そう言わんばかりに冒頭の章で「白」が持つ神秘性、潔白性、畏怖性、荘厳性などなど他の色には持ち合わせていない本質的な特別性が語られ、いかに「白鯨」という無限の可能性しか感じない存在の魅力を伝えんがせんとする姿勢は、文学の自由性を象徴しているかのようだ。普通の作家は白に注目して多角的に捉えて考察し紹介しようとはしない。
    この他にも、捕鯨の仕方や捕鯨後の解体のやり方、鯨の器官に関する説明、鯨にまつわる神話の考察などなど、およそ捕鯨を目的とした航海物語の枠組みだけにはおさまらない小説となっている。いや、鯨に関する雑学本と言っても過言でない。

    正直、読むのは中々にガッ

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    2026年08月24日
  • 白鯨 上

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    Q:なんでこの本を手に取りましたか?
    A:なんかクジラの本が読みたくなったあぁぁ。

    てな感じで読み始めた世界の名作小説「白鯨」。
    うん、シンプルな題名。それゆえか覚悟も気迫も孕んでいることを窺える。
    皆さんは白鯨と聞いてどういうイメージを抱くだろうか。私は怪物や伝説、神話など、どこか神秘性を帯びたものを想起する。少なくともひ弱なイメージはないだろう。ゲームでいえばラスボス待ったなし。そしてこの小説は伝説的な尾ひれがついたその白鯨に立ち向かおうとする物語である。おらワクワクすっぞ。

    本作は発表が1851年と、ペリー来航の2年前の幕末期直前の時期であり、作中でも「日本の開国は目前にせまっている

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    2026年08月19日
  • 白鯨 上

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    モーム選の世界十大小説のうち9作品目。(残るは「ボヴァリー夫人」)十大小説中唯一のアメリカ作品。
    発表は1851年で、ペリー来航の二年前。作中に、「日本の開港目前」との記述あり、日本の置いてけぼりぶりが生々しい。

    上巻ではまだ捕鯨船ピークオッド号は出港したばかり。冒頭の「主要登場人物像」一覧で、結末が予告してある。推理小説で「XX氏: 犯人」と書いてあったら、本の価値激減だけど、この本の場合にはそうではない、ということなのだろう。オチが分かっていても楽しめるのであれば、すごいことだ。

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    2026年08月07日
  • 書記バートルビー/漂流船

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     『書記バートルビー』 「しない方がいいと思います」と言う部下をいったいどうしたらいいのだ。この振り払えないしつこさが気になって読みかえし、四回目で自分なりの答えをみつけた(どこかで見たことがあったかも)。今回は五回目。二人の同僚もおかしくなっていることに気がついた。
     キリスト教の人たちの話だ、ウォール街の話だ、とひとごとだと思っていたのだが、私のそばにもバートルビーがいるかも、とふっと思った。それで生き方を変えられたらいいのだけれど。せっかくのgood tidings(吉報p.101)を配達不能にしているのは自分なのだ。

     『漂流船 ー ベニート・セレーノ』 ぞわぞわしながら読む、おもし

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    2026年07月14日
  • 白鯨 上

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    哲学的表現や比喩表現がしつこいけど、読み慣れてくると世界観が理解できて面白い。

    ようやく海に出て、登場人物を理解できたところ。
    中巻が楽しみ。

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    2026年06月08日
  • 白鯨 上

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    ネタバレ

    エイハブ船長が白鯨にたいして復讐心を燃やして追跡し最後は…。と言う程度にしか内容は知らなかったので読んでみた。とりあえず冒頭の人物紹介でいきなりのネタバレばかり…。有名とは言え個々の登場人物の運命は知らないから…。物語は半分以上イシュメールが船に乗るまでの話。クイーグェグとの出会い、船員紹介などで、なかなかエイハブ船長が登場しない。ようやくエイハブ船長登場、鯨に関する話。なんだ読んでいると引き込まれていくな~。面白い。

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    2025年12月19日
  • 書記バートルビー/漂流船

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    語り手はウォール街の一角で法律事務所を営む年配の男。彼はターキーとニッパーズというあだ名の二人の筆耕と、ジンジャーナットというあだ名の雑用係の少年を雇っていたが、仕事が増えてきたために新たに代書人を雇い入れることにした。募集広告に応じてやってきたのは、バートルビーという名の、品はいいがどこか生気に欠けた青年。彼は、当初は非凡な量の筆耕をこなしていたが、しかしあるとき所長に呼びかけられて、書き写したものの点検のための口述を頼まれると、「せずにすめばありがたいのですが」とだけ言って再三の頼みを拒否する。ウォール街の法律事務所で雇った寡黙な男バートルビーは、決まった仕事以外の用を言いつけると「そうし

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    2025年10月22日
  • ビリー・バッド

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     18世紀末、若きフォアトップマン、ビリー・バッドは、商船ライツ・オブ・マン号から、英国軍艦ベリポテント豪に強制徴用された。強制徴用とは、対ナポレオン戦争の時に、絶対的に水夫が不足していたイギリスが、商船や酒場から、拉致するようにして水夫を集めた、かなり無茶なやり方だった。人材不足が極まった時は、囚人を水夫に採用することもあったそうだ。本意で集められたわけではないため、水夫の反乱も起こっている。文中でもノア湾での反乱について言及されている。つまり、強制徴用した船の船長や、もとからいた乗組員には、強制徴用された水夫達に対して、もとから不信感があった。

     その事を前提にすると、ビリーの行為に対す

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    2025年09月28日
  • 白鯨 (まんがで読破)

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    原書(と言っても翻訳版)挫折中のため、手に取ってみました。ここまで単純化できるストーリーではないような気もしますが、期待していた以上に良かったです。

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    2025年06月07日