葉山透のレビュー一覧
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第2巻を読破。
今回の怪異は〈鏖〉という凶悪なもので。
村を全滅とか……((゚Д゚ll))
その名前のとおり、ですね。
そんな〈鏖〉の封印が解かれてしまったことから始まる事件に、「零能者」と呼ばれる九条湊が挑むわけですが――
やっぱりおもしろいです、この作品。
へそ曲がりな湊を中心に、沙耶とユウキくんたちが〈鏖〉に立ち向かうのですが。
実はいうと第一話はなんとなく「怪しい……」と思っていました。
なので予想が当たってしまい、ちょっと待って、まだ半分以上あるよ? と慌てたり(笑)
〈鏖〉さんの話短い! とか。
が、それも第一話のラストまでのこと。
怪異事件はまだ終わっていな -
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「0能者ミナト3」
死なない死刑囚を殺して欲しい。まるで、矛盾しているかのような奇妙な依頼。対面を果たした死刑囚は物静かで端整な面立ちの青年だった。だが、その本質を知れば慄然とする。不死者ゆえか、死を愛する殺戮者。しかも、あらゆる方法をもってしても蘇るというのだ。自分の死が楽しめないから殺すのだとうそぶく青年。いかなる怪異が不死をもたらしたのか、本当に殺すことはできないのか?
第1話「蘇」ではユウキが、第2話「夢」では沙耶が主に活躍します。どちらも印象的な話です。例えば「夢」では、夢魔が沙耶に取り付きますが、湊の沙耶を助ける方法はとても思いつかないものとなっていますし、夢魔を通じて巫女の力 -
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ロシア上空で起こる不可解な現象。
この現象もグラキエスに繋がるらしいが…
グラキエスの勢力拡大阻止が不可能になるまで1週間。
遺産技術管理に関する国際的な取り決めをする『京都第三条約』締結に向け、伊達は急ぎロシアに干渉できるだけの権限をADEMにもたらすため、根回しに走る。
伊達カッケー!麻耶惚れちゃうんじゃないか。
終わりの見えないグラキエスとの激戦。
訪れる悲劇。
ゼロファイル公開の真実と、悔恨。
今起こっている事態の全容とは?
面白かったです。
でもやっぱり絵が慣れないなー。
漫画と違って内容の面白さに絵は直接関係ないとは言っても、山本ヤマトが落ち着くまで刊行を遅らせた方 -
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第3弾!
神道や仏教などの法力みたいな力は、ゼロなんで、頭で怪異をやっつける!
【蘇】
今回は、公安から、
「不死身の人を殺して欲しい」
何回、死刑にしても、笑って帰って来る。
日本は絞首刑やけど、内緒で、毒とか試したけど死なん!
腕折れても、ハイ!すぐ元通り!(๑•̀ㅂ•́)و
何故、不死身か!
思いっきり、宗教めいた原因やんか!
仏さんに、守られてるのを逆手に取って…
仏さんのご加護…
ちょっと考えたら分かる気が…ご加護って、融通効かんやん!AI付けな!
まぁ、対応策が、ちょっと無理筋な気もせんでもない…(-。-;
【夢】
夢魔に憑かれて、巫女のチカラが使えない!
巫女さんが、浄化の -
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第2弾!
怪異討伐の大御所といえる御蔭神道と総本山、その二つが解決できないような怪異の討伐を、目の前の男性は成し遂げてしまう。
しかし、逆に言うと現実的って事か…そんな都合良く怪異討伐の組織ないし。
でも、怪異は、認めつつ、退治というか、解決方法だけ現実的。
今回の怪異は、
鏖(みなごろし)
う〜ん…こんな漢字あるんや…
なんか、人潰れるわ、爆発するわ、エグい。神様の方も、仏様の方も手も足も出ない…
で、湊さん登場!
でも、こんな怪異出させたのも、やはり人間。それも退治する組織が…
なんか、人間のエゴが…
お決まりやけど、やはり怖いのは人間というパターンやな…
しかし、怪異は、怪異と -
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日々進化するAI、その恩恵を受けて私たちの日常生活はますます便利になっていく。最短最速で最適解を求められるようになった世の中、確かに便利にはなったけれど、「果たしてこのまま考えることの大部分をAIに任せてしまってよいのだろうか?」
誰もがそんな疑問を頂いているのでは?
この作品を読んでそんな風に感じた人は私だけではないはず。現時点でのAI技術のレベルは通過点であってゴールではない、近い将来さらに進化したAI技術は人間社会にどのような世界をもたらすのか。この作品を読み終えて私はまずこの言葉が浮かんだ。
【人間は考える葦である】
あまりにも有名なフランス思想家パスカルの言葉。
人間が人間の -
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読書録「0能者ミナト5」4
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p143より引用
“「心の贅肉をそぎ落とす。富をすべて捨て
なければならない。そうすれば死者と自由に
会えるようになる。それが彼岸の会の教義な
んです」”
目次より抜粋引用
“第一話 『石』
第二話 『詐』
閑話 『避』”
霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
田舎のまちおこしの展覧会場で受付をする
女性職員、客も来なさそうな様子に、閉館し
ようと同僚と話している所へ、二人の客がやっ
てきた…。
上記の引用は、降霊術を売りにする団体に
ついて語る僧侶・ -
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読書録「0能者ミナト3」4
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p8より引用
“普通の死刑囚は移送された当初、取り乱し
ていることが多い。あるいは最初は静かでも、
死刑が近づくにつれ取り乱す。病気を訴えて
みたり、再審請求を提出し系の執行を先延ば
しにしようと必死になったりする。”
目次より抜粋引用
“第一話 『蘇』
第二話 『夢』
閑話 『贈』”
霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
競馬に勝ってご機嫌に事務所へ帰ってきた主人公・九条湊、ソファにいるいつもと違う人物に軽口をたたくミナトに対し、その人物は黙って名刺を渡 -
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読書録「0能者ミナト」4
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p34より引用
“ユウキ君らしくない考え方だと思いますよ。
信じて積み上げてきた努力をあっけなく否定
されて、喜ぶ人間はいません。君ならわかる
んじゃないかな?”
目次より抜粋引用
“第一話 『嫉』
第二話 『呪』
閑話 『告』”
霊力や法力を持っていないにもかかわらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
歴史を調べても何時からあるかわからない、街の中心にある人が踏み入ってはいけない場
所。地元の住人は禁足を守って立ち入らない
その森に、好奇心を満たす快楽の為だけに土
足で踏み荒らす集団が現れ