あらすじ
死なない死刑囚を殺して欲しい。まるで、矛盾しているかのような奇妙な依頼。 九条湊が対面を果たした死刑囚は物静かで端整な面立ちの青年だった。だが、その本質を知れば慄然とする。不死者ゆえか、死を愛する殺戮者。しかも、あらゆる方法をもってしても蘇るというのだ。 自分の死が楽しめないから殺すのだとうそぶく青年。いかなる怪異が不死をもたらしたのか、本当に殺すことはできないのか? 異端者、湊の知性がその謎に挑む!
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とても読みやすい文体でサクサク読めた。相変わらず神道や法力に頼らず、科学の力で解決する湊の頭はよく切れるなぁと感心してしまった。一話目の死なない身体はまさかまさかの神の御加護が原因だとは想像もつかなかった。御加護もここまで来ると呪いに近いものがあるなと思ってしまった。また続きが楽しみだ。
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第3巻を読破。
そしてふと気づいてしまった。
もし実際にミナトに会ったら、私は容赦なく前髪を切り落としてやりたいと思うな、と。
笑
中表紙のイラストを見て思ったのでした。
あ、リアルでこいつに会ったら「髪切れ! 禿げろ!!」って言うだろうなあ、と。
実際職場の子に何度も言ってるし、髪ひっつかんで引きずってやりてー!! って思っているから。
まあ、二次元キャラでよかったね、ミナト。
笑
そんなこんなで第3巻まできました。
今回の怪異は不死身の男と、そして淫夢。
特に不死身の男が脱獄するシーンは読んでいて、「うげえ……」となりました。
リアルSAN値が削れたよ!!
しかし、神のご加護もいきすぎると呪いに等しいな……。
そして不死身の男すら倒してしまうミナトの発想力はすごいよなあ。
うざったい前髪をしているのにwww←許してあげて
で、第2話目は沙耶ちゃんが淫夢に囚われてしまうお話。
「性」に関して潔癖なほど潔癖症な沙耶ちゃんが淫夢に憑かれるとは((゚Д゚ll))
そのショックと精神的疲労はどれほどのものか……。
っていうか、ミwwwナwwwトwww
ダメだwww
品行方正なミナトとか、見ただけで腹筋崩壊レベルだよwww
それこそ怪異だわwww
怖っ! ってなるよ!!
爆笑しながらwww
となりました。>いろいろひどい
第1話でゾゾゾとさせ、第2話で腹筋部位破壊させてくる。
さすがです。
笑
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「0能者ミナト3」
死なない死刑囚を殺して欲しい。まるで、矛盾しているかのような奇妙な依頼。対面を果たした死刑囚は物静かで端整な面立ちの青年だった。だが、その本質を知れば慄然とする。不死者ゆえか、死を愛する殺戮者。しかも、あらゆる方法をもってしても蘇るというのだ。自分の死が楽しめないから殺すのだとうそぶく青年。いかなる怪異が不死をもたらしたのか、本当に殺すことはできないのか?
第1話「蘇」ではユウキが、第2話「夢」では沙耶が主に活躍します。どちらも印象的な話です。例えば「夢」では、夢魔が沙耶に取り付きますが、湊の沙耶を助ける方法はとても思いつかないものとなっていますし、夢魔を通じて巫女の力の難しさも描かれています。しかし、一番は沙耶の葛藤です。自分は湊の役に立っているのかと悩み、自分を責める姿は今まで登場してこなかったと思います。
また「蘇」は霊能力の極みのような事件を扱っています。それは死なない死刑囚姫川。「何度死刑になっても死なない姫川、この男に怪異が取り付いているのか?」、それが最大の謎になります。しかし、この話で最も印象的だった点は「ユウキが御仏に対して悩む所」です。この御仏が姫川と大きく関係しているのですが、その背景にあるものはとても悲しく純粋な想いでした。しかし、その純粋な想いが結果的に姫川の殺戮を許してきたわけで・・・とそんな葛藤にユウキは悩みます。こんな悩み方は今までには無かったと思います。
ということで、このミナトシリーズ第3弾での見所はユウキと沙耶の其々の葛藤とそこからの成長だと思います。一方、湊は湊でいつもの悪態をつきながら怪異の謎をじっくりと調べ上げ、結論を出します。また、いつもと違った役割を沙耶の夢の中で演じます。
3巻までで一番印象的。
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これまでと比べて怪異が引き起こす事件を特別な力でなく、科学的な機械で解決しているのが印象に残った。脳波測定器を使うとは・・・。
少しエッチな表現があるのも個人的に好み。
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読書録「0能者ミナト3」4
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p8より引用
“普通の死刑囚は移送された当初、取り乱し
ていることが多い。あるいは最初は静かでも、
死刑が近づくにつれ取り乱す。病気を訴えて
みたり、再審請求を提出し系の執行を先延ば
しにしようと必死になったりする。”
目次より抜粋引用
“第一話 『蘇』
第二話 『夢』
閑話 『贈』”
霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
競馬に勝ってご機嫌に事務所へ帰ってきた主人公・九条湊、ソファにいるいつもと違う人物に軽口をたたくミナトに対し、その人物は黙って名刺を渡す…。
上記の引用は、一話プロローグでの一節。
自分は死にたくないのに、死刑判決を受ける
ということは、複数人を殺しているんでしょ
う。おかしなもんです。通り魔の現行犯など
は、今よりも早く裁判が進んでもいいのでは
ないかと思います。
どれほど不可思議な出来事でも、現実から
手段を講じる事が出来るという物語の展開が、
知的探究心が旺盛な方にはよく響く作品では
ないでしょうか。
ーーーーー
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シリーズ第3弾。今回の謎は二本立て。
第一話 「蘇」
死なない死刑囚を殺してほしいという依頼に堪えられるのか?
その発想の転換が毎度のことながらスゴイワぁ~
身に付いた常識の枠から外れて考えるのって難しいです。
第二話 「夢」
夢魔に憑りつかれたせいで衰弱していく沙耶。
湊は夢魔から沙耶を救い出すことはできるのか?
何というか、お見事過ぎて、呆然ですよ。
湊が孝元や理沙子と組んでいた事もあったみたいだし
今後が楽しみです。
Posted by ブクログ
死なない死刑囚を殺してほしい.
公安から依頼されたこの案件.
不老不死に対して無能力者のミナト氏は如何にして挑むのか.
あとは淫夢に取り憑かれた女子高生の話.
夢のなかで,おっぱいが普段より大きくなってるから
夢だと気づくとか・・・(´;ω;`)ウッ…
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「ユウキくん活躍する」と、「沙耶ちゃん夢魔にとりつかれる」の巻。
最後は保護者2人と湊の3人のお話。
ユウキくんが頑張った回の方が、インパクト強かったなー
Posted by ブクログ
だんだんキャラクターそれぞれの話を織り混ぜてきてます。ユウキ、沙耶の内面もだけど、孝元と理彩子もなんか色々ほのめかしてきているし、過去の三人組のこともちらちら見え隠れ。ストーリーよりもそちらの方が気になっちゃいました。
『夢』は私の好きなグラグラもの。どっちがどっち!?となる程度は若干弱いものの、やっぱり湊シリーズはそれをどう退治するかが見せどころなのだなぁと再認識。ユウキかわいかったなぁ~
それにしても、なんか無性にクリームソーダ飲みたくなるシリーズだ…
Posted by ブクログ
こんなこと言うと、湊に怒られるかもしれないけど!なんだか優しさってゆうか、あったかさが見えてきた(笑)
小説を読めば読むほど湊が好きになる
そして、主要メンバー一人一人がいなきゃならない存在なんだなーって。
早く4巻買わなきゃ!
Posted by ブクログ
「死なない死刑囚」 という帯は非常に興味をそそられたし、話自体も満足できた。ただ…2話目の「夢」はちょっとイマイチだったかなあ。話自体はなるほどと思わせられるとこもあったけど今までの話にあったワクワクがなかった気がするのが残念…
Posted by ブクログ
2話。
1話目は不老不死の罪人の話。「治療」することで死亡させる。納得。
しかし、何度も痛い目に遭うのは嫌だな。
2話目は夢魔に取りつかれる話。催眠術で人の夢に入り込むのだけど、ちょっとこれは陳腐かなあ。
それにしても作者は潔癖な女の子に憧れがあるんだろうけど、ちょっとここまでだと生きるのに苦労しそう。
Posted by ブクログ
「死なない死刑囚を殺してほしい」
という奇妙な依頼が公安からやってきた。
「死ねない」過ぎて、「死」を愛する殺戮者。
死ねないからこそ、「死」を与えて回る。
「絞殺」「毒殺」「銃殺」……様々な殺し方を行ってもまったく死ななかった死刑囚を「殺してほしい」という依頼に湊はどう答えるのか?
という話でした。
ちょっと前の巻を読んでから時間が空いてしまっているので、話の流れがよくわからなくなってしまっているところもあるのですが……
読んでみて、そういえば、霊能力も法力もない男が科学で怪異を解決する話。
でも今回は科学……というよりも、屁理屈……のような気がしてしょうがないです。
まあでも、設定上しょうがない部分もあるんですよね。
そもそもにして、「不死身」という設定が、科学では解決不可能。
しかも「不死身」になった理由が「祈り」だっていうんだから、もはやもう、これは屁理屈で対応するしかないな……という話で、残念ながら爽快感は薄い……。
ちょっとネタギレ感が個人的にはしているのですが、そうならないことを祈ります。
評価は次の巻を読んでから考えます。
Posted by ブクログ
「0能者ミナト」シリーズ3作目。
「蘇」
湊が選んだ解決方法がとても面白かった。
何をしても死なない。
怪我をしてもすぐに治癒してしまう。
生きることに飽いてしまった姫川は、退屈しのぎに罪もない人たちの命を奪う。
何故姫川は不死身となったのか。
そして、姫川の息の根を止めるためにはどうしたらいいのか。
一徳和尚はとても素晴らしい力のある高僧だったのだろう。
だから、命をかけた願いを仏は叶えた。
だが、自分が一徳の命と引き換えに生き延びたことも、命がどれほど尊いということも姫川にはわからない。
ただ、何をしても死なない。
死ねない体に飽きているだけなのだから・・・。
論理的に組み立てられた湊の対処法は、このシリーズの楽しみでもある。
次はどんな手で怪異と呼ばれるものと対決するのか。
沙耶とユウキを遠ざけた優しさも、素直じゃない湊の魅力のひとつだろう。
次回はどんな怪異が待ち受けているのか。
楽しみだ。
Posted by ブクログ
死なない死刑囚
姫川の不死身の肉体の謎
死ねない体、永遠に続く生に絶望し人を殺し続ける死刑囚だが、あらゆる手段を使っても蘇る
湊の今回の依頼はそんな死刑囚を殺して欲しいというもの
今回も面白かったです
姫川の誕生と、肉体の秘密
なんで湊は、そんなとこ気がつくの?とよく思います
Posted by ブクログ
1、2作目と比べると
ちょっとインパクトダウンな感じが…
シリーズものの宿命なんですかね。
チームアダルトの掛け合いなどは読んでいて面白いです。
Posted by ブクログ
1話目の不老不死の話は正体がなんとなく途中のお墓あたりでわかったが、それでも読んでいくのは楽しかった。
完全な不老不死かとおもわれたが、そういうことではなかった。
報われない話ではあるが、どうしたら不老不死が死ぬか解明するのは好きだった。
2話は夢の中で起きることは自分で思い浮かべる範囲だけって話に納得した。
そりゃあ、見たこともないものは夢で見れないんだよね。
死にかけた沙耶に緊急処置であんな行動をとるとは思わなかったが。
Posted by ブクログ
ここまでくると世界観や登場人物達も大体把握ができてきて気になってくるのが主人公達の過去にいったい何があったのか?という事。
それを見え隠れさせ、今後もまだ話は続きそうなので期待が膨らむ。