【感想・ネタバレ】0能者ミナト<5>のレビュー

あらすじ

完璧な降霊術で人を集める 『彼岸の会』。一方、被害者の会も存在し、是非が分かれる団体でもある。 天性の法力を持つユウキは直感し、降霊術がまやかしだと糾弾する。だが、主催者の士道骸に手玉に取られてしまうのだった。この男、総本山から野に下った切れ者で、まったく隙がない。 かくして、業界ではいかさま師と揶揄される湊の出番である。0能者対詐欺師の稀に見る攻防は、騙し合いの熾烈な駆け引きへと発展していく。 霊を降ろしている様子はないのに、霊と完璧に対話してみせる。その矛盾を湊はどう解体してみせるのか?

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Posted by ブクログ

妖怪や伝承について詳しくない人でも一度は耳にしたことがあるであろう怪異についての話の二本立て。「石」では沙耶とユウキの子供組が湊の事務所に来てからの成長ぶりを見せてくれるお話でとにかく生意気ショタのユウキが可愛かった。「詐」では詐欺と怪異の相反しそうなふたつの謎を紐解く爽快感といつもながらの湊だからこそできる頭を使う鮮やかな怪異の倒し方のいい意味で裏切られる感覚を味わえて面白かった。

0
2023年06月05日

Posted by ブクログ

メイン前半では誰もが一度は聞いたことのある「九尾の狐」の話。
主人公九条湊不在のなか子供組で事件を解決します。
傍若無人な主人公が魅力のシリーズです

0
2013年04月24日

Posted by ブクログ

読書録「0能者ミナト5」4

著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫

p143より引用
“「心の贅肉をそぎ落とす。富をすべて捨て
なければならない。そうすれば死者と自由に
会えるようになる。それが彼岸の会の教義な
んです」”

目次より抜粋引用
“第一話 『石』
 第二話 『詐』
 閑話 『避』

 霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
 田舎のまちおこしの展覧会場で受付をする
女性職員、客も来なさそうな様子に、閉館し
ようと同僚と話している所へ、二人の客がやっ
てきた…。

 上記の引用は、降霊術を売りにする団体に
ついて語る僧侶・孝元の台詞。
何とかして人の財布の手を入れようとする連
中が、現実にもフィクションにもいて嫌にな
る話です。ただ、物語の中でなら、ちゃんと
因果応報となることも多いので、話のネタと
しては面白くはあります。人を嘲った主人公・
ミナトに因果が巡るのもフィクションなら笑っ
ていられます。
 一話目には、妖怪と言えば必ず出てくる大
物が登場。主人公・ミナトの助言もほとんど
なしにその大物との戦いを繰り広げる、巫女・
沙耶と法力使い・ユウキの活躍が描かれてい
て、二人のファンには嬉しい巻となっていま
す。

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

シリーズ第5弾。2本立てです。
第一話『石』
今回は湊の出番はほとんどありません。
しかし、有名すぎる大御所の怪異を
沙耶とユウキだけで解決しちゃったのがね・・・
それより、松尾芭蕉も詠んでた怪異ってのは予想外でした。
第二話『詐』
相手の怪異は、こちらも割と有名どころ。
更に元総本山のキレモノがついている。
湊が考えた作戦は・・・まったくもってお見事でした。
今回の怪異は、新キャラとして、ちょこちょこ
顔を出すことになります。

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2017年08月07日

Posted by ブクログ

ここに来てレギュラーメンバー追加か?!と思わせる二編プラス予告。カラーページの張り付けたようないい人スマイルに癒されてたのに何やら気になる記述が…
次巻は大人組メインかもとのことだし、どきどきだわ…

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2013年09月26日

Posted by ブクログ

湊さんはあまり出てこない巻。
「詐」の方はなんとなく、途中までは先読み出来ましたが、まさかあの子が…だったとは。

次の巻も買ったのでこのまま続きを読もう!

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2013年09月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は子供達が活躍の巻でした。
メジャーどころの怪異が相手で、このメジャーどころの怪異を倒す方法が面白かったです。発想って面白いです。
湊は相変わらず傍若無人な振る舞いですが、それでも結果だしてるから、良いと思ってしまいます。

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2013年07月08日

Posted by ブクログ

今回は前半は子供達の活躍、後半は湊の活躍でした(^-^)


ぐっとくるエピソードではなかったですが、湊様様の回転頭脳の素晴らしさはさすがだなと…


湊が子供達のためにとフォローする姿が、何故か微笑ましい


はやく次巻でないかなー(_Д_)

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2013年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「0能者ミナト5」
0能者対詐欺師の稀に見る攻防。霊を降ろしている様子はないのに、霊と完璧に対話してみせる。その矛盾を湊はどう暴くのか。


ミナトシリーズ第5弾。「詐欺師が騙しやすい人種に専門家ってのがあるんだ。自分達の狭い視野に気づかず、検証できたと思い込んでいる。超常現象の検証で科学者を騙した例はくさるほどあるぞ」と言い放つ湊。現実性をはらんでいるこの台詞が意味するのは、0能者対詐欺師の戦いの幕開けである。(第二話「詐」)


第一話と第二話のどちらが好みかと聞かれると、私は第二話です。今までは、怪異に対して湊がどう戦うのかが重要であり、見所でありました。でも、この話では対詐欺師であり、今までの戦い方が通用しないんですね。詐欺師にはイタコのようなうわん臭さがあるのに、トリックのネタが掴めない。住居を奪われる可能性も浮上する(大家も詐欺師に嵌る。湊は家賃滞納中)。さらに、詐欺師の正体が総本山から下った者と分かる。もう怪異ばかり相手にしてきたツケか回ってきたから、こんなめんどくさいことになったと、湊は内心呟いたかも知れません。怪異とは違う戦い方、それが見所であります。詐欺師の手も良い。


第一話では、ユウキと沙耶が怪異と戦います。湊、おっせん、はVTR出演となります。その映像は、ユウキ達が湊と出会う前のもの。そこから始まる怪異騒動は、今までの路線通り。なので、安心感ある話となっています。


本作は、今までと比べると、怪異の奇怪さは抑えめかな。

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2013年03月22日

Posted by ブクログ

イラストありきの本。

今回も安定した口の悪さでよかったです。
「石」では「おじせん」のところで感銘。美咲さんいいです!

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2013年03月16日

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