【感想・ネタバレ】0能者ミナト<8>のレビュー

あらすじ

恐ろしい怪異が蠢く禁断の館。その最奥にいたものとは──元気に泣く人間の赤子だった。この異様な事件は解明されることなく、記録の奥底に眠ることになる。 赤子は立派な少年と少女に成長する。だが、そのささやかな平穏は破られる。赤子が怪異の子だという資料の流出。二人は追い詰められていく。 かくして退屈な依頼に殺されそうだった湊の登場である。なぜ怪異の館に赤子はいたのか。二人は本当に人間なのか。不可思議な事象に湊の知性は驚くべき論理的解決を見出していく。だが見過ごした一つの可能性。それが恐るべき事態を引き起こすのだった!

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Posted by ブクログ

読書録「0能者ミナト8」5

著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫

p171より引用
“「人間相手でも怪異相手でも命を奪うとい
う恐れをなくしたらおしまいだ。そこまで心
が鈍化したら、自分の命にも鈍くなる。そう
なればいずれ死ぬ」”

目次より抜粋引用
“第一話 『劣』
 第二話 『交』
 第三話 『裏』
 閑話 『減』”

 霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
 人呑みの館と呼ばれる洋館に向かった人達
は、その名が表す通りほとんど帰ることが無
い。そのような場所であるにも関わらず、十
名ほどの人間がやってきて…。

 上記の引用は、怪異に飲まれた相手を殺す
事に対しての、主人公・ミナトの台詞。
人格破綻しているように描かれがちな主人公
ですが、たまにまともな事を言うものです。
6巻を読んだ後だと、悪人ではなく、悪役をし
ているということが分かるのですが。
 長編仕立ての今巻、最後まですっかりと騙
されてしまったという思いを、抱かざるを得
ませんでした。

ーーーーー

0
2025年02月02日

Posted by ブクログ

読み進めるうちにハラハラして、止まらなかった。でも最後の裏で笑ってしまった。今作もとても面白かった!

0
2021年05月09日

Posted by ブクログ

今回も湊の奔放ぶりがいい感じで発揮されていました。
雪女やサトリなどを「人間と怪異のハーフ」だという表現や、そのハーフとハーフを掛け合わせたらそれは人間なのか、怪異なのかという発想がとても斬新で面白かったです。

妖怪物が好きで様々な作品を拝見していますが、このシリーズには現実的な視点から怪異を解決していく展開と着眼点に毎回驚かされます。
次回の展開も気になるいい引きでした。

0
2014年09月10日

Posted by ブクログ

シリーズ第8弾。三話構成になっております。
第一話「劣」 第二話「交」 第三話「裏」
怪異が棲みついている館で守られていた二人の赤ん坊が
総本山と御影神道に引き取られ、監視下に置かれていたが、
二人が怪異の子だという資料が流出して始末されることに。
湊が出てきて論破して、解決するかと思ったら
予想外の事態が起こってしまい・・・
今回もお見事でした。簡単に納得させられました(^◇^;)
そして次回はもっとヤバそうです。

0
2017年08月07日

Posted by ブクログ

久々に読みました。結末がなんか虫が良すぎる気がしないでもなかったですがまぁいいか…
処遇が優しすぎるんじゃないかと思わないでもないです。

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2015年01月26日

Posted by ブクログ

怪異現象の蔓延に、霊能ゼロのミナトは今回こそ絶対絶命!
かなりドキドキさせられたけど、最後のオチにいい意味でやられた感じ。後味悪くならずよかった。
次回、超弩級の怪異現る?ミナトにニヤリ感が気になる。

0
2014年11月23日

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