葉山透のレビュー一覧
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ロシアの天才、セルゲイ・イヴァノフ。勇次郎の遺産技術を応用した彼の研究は珪素生物という化け物を生んだ。由宇を離れた闘真は従妹のクレールの母親を見つけるために、シベリアの奥地へと向かう。そこで出会ったのはクレールの母親と珪素生物に追われた難民だった。遺産犯罪を嗅ぎ付けたADEMは岸田博士、八代、マモンを送り調査を開始する。
本巻から新たな物語が始まります。
ミラージュ、ミネルヴァ、七つの大罪と闘ってきたADEMが、今度は新種の生物と対面する。国家の軋轢で思うように情報収集ができない中、人類駆逐へのカウントダウンが迫るというはらはらドキドキの展開。
海星事件で捕えられたマモンが司法取引によって -
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海底2222メートルの深海で沈没したフリーダムに逃げ込んだ闘真と由宇。急激な浸水に絶体絶命という状況で由宇の機転の利いた作戦で海面に浮上する。同じく沈下したスフィアラボ内では侵入したレプトネーターと一進一退の攻防が続いていた。由宇と伊達は圧倒的劣勢を覆すために起死回生の作戦を展開する。
酸素の切れた由宇と闘真が逃げ込んだ先は沈没したフリーダムの中だった。二人きりの艦内で覚醒した禍神の血を本能的に恐れた闘真は、由宇の存在を認識できない。近くにいるのに見ることができない、知覚できないという状態が悲しい。闘真と由宇の運命は、中々一筋縄ではいかないようです。
上は巨大レーザー砲、下はメタンハイドレ -
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本屋さんで表紙に一目惚れして読んだ作品です。
『嫉』の解決方法がとってもびっくりしましたね。
昔じゃ考えられなかった、科学?の進歩の賜物ですね。
実はお化けさんも、時代に着いていけなくて、大変なのかもしれません。笑
あと、キャラクターがとても良いと思います。
湊さんは、ちょっと行き過ぎかな…と思うところもありますが
こういう人、嫌いじゃないです。
一緒に居たら、色々振り回されそうですけれど
退屈しない人生が送れそうです。
こういう人の隣にいるのが
真面目な女子高生巫女、沙耶ちゃんと
天才少年のユウキくんっていうのが
面白さの礎になっているのかもしれません。
湊さんと理彩子さん -
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「0能者ミナト4」
豪華客船に現れる船幽霊。柄杓で水を撒くだけの時代錯誤な怪異に巨大な船を沈められる訳がない。湊が依頼を受けたのは言うまでもなくクルーズを楽しむためだった。ユウキと沙耶は湊に見切りをつけ、早々に事件を解決。これで大っぴらに遊べるとばかりに湊は泥酔しカジノで暴れボヤ騒ぎまで起こす始末。だが、怪異は終わっていなかった。
今回の怪異「船幽霊」は決して力が強くない。しかし、その怪異はある船を沈め、湊達が乗船した豪華客船をも沈めようとする。さらに、海が凍りつき、湊とユウキはある女性を助ける為に乗り込んだ船の中で塩漬けになった死体と少し異なる船幽霊を目撃する。
まさにタイタニック並 -
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「0能者ミナト2」
江戸時代、寛延年間に村人すべてを殺戮したという怪異「鏖」。長く封じられていたはずのそれが、眠りから覚めた。総本山、御蔭神道の名だたる手練が犠牲となり、関係者を震撼させていた。へそ曲がりで有名な九条湊の仕事を選ぶ基準は「面白いかどうか」、そんな彼の腰は重い。しかし、この事件には恐るべき秘密が潜んでいた。
怪異が自分の意で人間を喰うこともあるが、人間が怪異を利用することもあるということを痛感する第2巻。最終的に事件を解決する湊は総本山に捕まり、ユウキや沙耶と離れ離れになるなど、第1巻には無い展開もあります。
とにかく今回一番良かった点は怪異である「鏖」です。当初、この「