笠井潔のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
哲学者で探偵、というのは珍しいんじゃないかしら、なんて思いながら読みました。
これを読んだ当時、私はまだ高校生で、イギリスの寄宿学校で過ごしていて、隣の国なのにまだ足を踏み入れたことのないフランスという国が舞台になっているのにも興味を覚えたし、それでいてまったく想像できなくて不思議な感じでした。
探偵がグロを望んでいるわけでもないのに、ものすごく凄惨なシーンがあったりして。犯人がまったく分からなかったのは、女性キャラクターに感情移入していたのからなのでしょうか。犯人による殺害の動機もまったく理解できず、それが故に、読んだ後長い間この作品のことを考えていました。 -
Posted by ブクログ
黙示録見立て殺人、というだけで一気に読む気が倍増した私。ええええ、期待にたがわず、でした。前回に負けず劣らず重いけれど。密室、アリバイ、見立て、ともう要素要素がツボを突きっぱなし。しかしこういうとき、日本にキリスト教があまり馴染んでないのがちょっと不便かな。宗教観があまり理解できないので。「カタリ派」というのも、ああそういえば世界史に出てきたかな……くらいの認識しかないので、今ひとつ分かりにくかったかも。
ところでこれ、当初は「アポカリプス殺人事件」だったらしいけれど、それってすごく語呂悪くない? 絶対「サマー・アポカリプス」のほうがいいでしょ。編集部の意向だったらしいけど。 -
Posted by ブクログ
まず、本作品の長さに尻ごみしてしまいますね〜。今までのように哲学的なことがず〜っと書かれているんじゃないだろうか・・・と懸念して読み始めました。が、事件もこれこそ本格推理!っていう感じで、ちょっと違う感じがします。なので厚さはあまり気にならずにいましたが、どこも見逃しちゃいけないと身構えた為に読み終えるまで時間が掛りました。おまけにナチの戦犯のことやドイツ人哲学者(偽名をつかっていますが、あきらかにハイデカーのことだとわかります)などが出てきますから、余計に私には面白く読むことができました。前作までの三冊が三部作とされていますが、本作で「悪魔」的存在で駆のライバルが登場するのか?!とハラハラし
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Posted by ブクログ
笠井潔の本を手に入るものから、読んでいく。
主人公は、間島勲。シベリアでの流刑にも耐え、国後島から知床半島までの流氷の海を40kmを歩くタフさがあり、巨大なトドとも戦う。
間島勲は、第三北雄丸、9.9トンのホタテ漁船の乗組員だった。所有者は渥美雄作、各種漁船を5隻所有していた。そして、渥美雄作は第三北雄丸に漁労長として乗り組んでいた。北雄丸は、ゲリラ船の疑いをかけられ、ソ連警備艇に拿捕された。そして、渥美雄作は射殺された。間島勲は、逮捕され、シベリアに流刑されていた。日本側では、間島勲は、死んだという情報が流されていた。
この主人公の間島勲は、戦争中の大陸孤児で、間島夫妻に養育された