笠井潔のレビュー一覧

  • オイディプス症候群

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    とにかく長い。
    衒学的な作品なのでそれを楽しめるかどうかで評価が分かれるんじゃないかな。
    凄いボリューム。
    読み通せればそれなりに満足感もある。
    興味深く読むには哲学の素地が多少なりともないと厳しいかもしれない。
    哲学を知るきっかけになるかは微妙なところ。読むのに必要な前提は低くはないと思う。

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    2024年07月16日
  • バイバイ、エンジェル

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    読むときを選ぶ本 推理小説なのに、悪い意味ではなく気軽に読めない。キャラクターが鼻につきすぎる人もいそうだけど、慣れるとクセになるかもしれないので、試しに同じシリーズを読んでみようかと思う。

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    2026年01月12日
  • 薔薇の女

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    10数年ぶりの再読です。
    吸血鬼と精神分析を再読していたら、なぜか無性に読みたくなりました。

    作品中の性倒錯の考察などは、先日に読んだ、酒鬼薔薇聖斗のご両親の手記を自然と想起してしまいました。

    この矢吹駆シリーズは実際の哲学者や思想家をモデルにした人物を登場させて、その思想を物語のモチーフにして、敷衍・展開していきます。
    なので、このシリーズの小説のエッセンスは普遍的で古臭さを感じません。
    ただ、難解なので読み進めるのはくろうしますが。

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    2023年12月03日
  • 哲学者の密室

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    とにかく長い!
    このシリーズは初めて読んだけど、他の推理小説の後書きなどでものすごく絶賛されてるが、多少過大評価かなと…
    凡庸な悪や死の哲学よりも、ワトソン役の凡庸さが気になってしまい、女性にこんな凡庸さを押し付けるのが時代性だったのかなと思ってしまった。

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    2023年01月29日
  • 対論 1968

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    57〜 大衆蜂起⇔市民運動
    66 自分探し 生きづらさ 主体性
    『万延〜』から大江は単純な疎外論ではなくなる
    78 太陽の塔=原発
    縄文あるいは土着的なものの古層が天皇制に絡めとられることについてきちんと考えなかった。だから戦後天皇制の経済基盤である高度成長的な産業主義と結果的に一致した。
    84 主体性の空洞化
    90〜 60年 70年安保
    99 68年ではなく60年安保をリベラル派の市民運動の源流に位置づけようとしている
    108 大江健三郎 坂口安吾
    『遅れてきた青年』『われらの時代』『日常生活の冒険』
    140 ポリコレ
    149 ポリコレ批判
    160 川口事件
    167 村上春樹
    三部作
    ぼく=

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    2023年01月20日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    大晦日に吹雪の山荘で発見された首無し死体。登場人物たちは真相を見抜けるのか…??

    豪華推理小説家たちのリレー小説。でも最後の方はちょっと設定が混乱してきて読むの大変だったかな…。学生アリスが出てきてるのに、有栖川さんの執筆がないのはそういうわけかー(あとがきより)。試みとしては面白かったかもですが。

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    2023年01月17日
  • オイディプス症候群

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    クローズドサークルの館もの。冒頭、島の地形図やら屋敷の平面図やらがズラズラと並ぶのを見て、顔面筋肉を崩壊させてしまうミステリファンは少なくあるまい。肝心のトリックはこの物量に相応しく、大量の仕掛けが込み入った形で投入されている。ただ、驚天動地的な大ネタはなく、手掛かりの多くがびっくりするくらいあからさまに提示されているので、このページ数と果てしなく続くポストモダン風味の哲学談義に集中力が途切れない読者なら、そこそこ真相にたどり着けそうな感じ。迂生は途中で謎を解く気が失せてしまいましたけどね(^▽^)。
    あと、初期の長編ではひたすら鼻持ちならない奴だった駆が、かなり丸くなった印象。出番そのものが

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    2022年12月13日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    ネタバレ

    リレー小説。 初めて読んだけど、馴染みのキャラがたくさんいて嬉しい。 他の著者の時にちょっとイメージと異なるキャラに描かれているのも楽しめた。 アリスはどこで出てくるのかしら、このアリス、だめだめじゃないか?と思っていたら作者さんたちの「予想」で明らかに。 書くのもとっても大変だと思うけど、読むのもすっごく大変だった。 またそれぞれのシリーズが読みたくなっちゃって、それも大変だ。

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    2022年10月01日
  • 梟の巨なる黄昏

    ネタバレ 購入済み

    勿体ない

    文章も構成も良くスラスラ読めるがオチが勿体なく感じた。梟が理恵から卓也に鞍替えした意味がよく伝わらない。タイトルが決まれば8割完成とは作者自身の考え方だろうか。4章は投げやりな雰囲気を感じる。

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    2022年04月20日
  • 転生の魔 私立探偵飛鳥井の事件簿

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    ネタバレ

    言い訳(誰に対しての?)のようだが、仕事が忙しく、読んでいた別の本がなかなか進められなかった。そこで、やはり何かミステリが読みたくなった。かつ、講談社文庫が読みたかった。講談社文庫は文字が大きく、読みやすい。そういう気分になることは誰しも、定期的にあることと思う。
    本書は書店で講談社文庫の本棚を見て、その場で決めて購入した。最近はそういう状態のものをみることがあるが、文庫に透明のカバーがかかっていて、いつものように内容をパラパラめくってみることができない。それでも、著者の作品はこれまでにも読んだことがあり、あえて中身を見ないままに購入した。
    読み進めてしばらくして、主人公飛鳥井が、すでに老人と

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    2022年03月27日
  • 薔薇の女

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    ネタバレ

    やっと読んだーーー!

    出だしは凄惨な場面から始まって戦慄モノでしたが
    進むにつれて、ペダンティックな部分あり、
    いかにも推理小説風あり、歯がゆい恋愛あり、
    道化役みたいなオジさんありで
    鍋料理みたいな1冊でした。

    薔薇、双子、異国で活躍する日本人、猟奇殺人、親子関係の崩壊、…ってコレ、
    浦沢直樹のMONSTERに似てるな…と、最後の最後で思いました。
    あの漫画のテイストが好きなら、この「薔薇の女」もかなり好みなんじゃないかと思われます。

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    2019年07月20日
  • 三匹の猿 私立探偵飛鳥井の事件簿

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    現代ミステリの知的巨人が著した一人称探偵小説。「本格ミステリ+ハードボイルド+社会問題」という離れ業もベテラン笠井氏の手にかかれば一つの小説として成立しますね。

    退屈な日々をやり過ごしていた探偵・飛鳥井史郎のもとに、17歳の可憐な少女・田之倉有美が父親探しの依頼に訪れる。飛鳥井は依頼をを請け負ったが、その有美が失踪。期を同じくして、清里で猟奇的な連続少女殺人事件が発生。少女たちの両親には共通の過去があり因縁と確執が隠されていたが…。

    強固に練られた論理性、二転三転するストーリー、見事に回収される伏線。本格ミステリの雛型のような作品でした。主人公の飛鳥井は妻ジュリアと死別して米国から帰国した

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    2019年03月23日
  • バイバイ、エンジェル

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    ネタバレ

    ヴァンダインの僧正殺人事件とエラリークイーンのYの悲劇の結末が好きな自分としてはテンションがあがった。

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    2018年02月24日
  • 薔薇の女

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    火曜日ごとに繰り返される猟奇殺人。<火曜日の謎><切断の謎><薔薇の謎><被害者の謎><アンドロギュヌスという署名の謎>から非業の死を遂げた女優ドミニクとの関連が浮上。事件の情報提供者とドミニクの妹ベアトリスがホテルで殺される事件が発生。15年前に起こった<ブレストの切り裂き魔>との関連。肉の両性具有人形の発見。

    スピーディーな事件の展開と提示される謎は、読み応え十分。特に、ベアトリスが自宅とホテルの間を何度も移動した謎、「不在証明が不必要な人間がなぜ不在証明工作をやらなければならなかったのか」という謎が面白い。
    しかし、矢吹駆が説明した真相は肩透かし気味。解答に切れや鮮やかさは感じられない

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    2017年06月12日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    豪華だけど、それぞれがかいたほうが読み応えがあるだろうなあ~
    でも、企画してみたい気持ちはよくわかる。

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    2017年05月21日
  • 青銅の悲劇(下) 瀕死の王

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    ネタバレ

    失踪した洋輔の部屋で発見したフロッピーに保存されていた小説『円の悲劇』。ある家族の中での殺人計画を描いた小説。実際に鷹見澤家で起きた事件に酷似した内容。洋輔による殺人計画か?『円の悲劇』を書いた人物を特定しようとする宗像。古井戸の近くで何者かに襲撃され重症を負う隆夫と重体のナディア。宗像の前に現れた本物のナディア。重体のナディアはナディアの従姉妹ヴェロニク。

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    2015年07月20日
  • リレーミステリ 吹雪の山荘

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    読まはじめは面白くて期待したのだけど、その分ハードルを上げてしまったか。後半はリレーものの常なのか、イマイチ。

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    2015年06月10日
  • バイバイ、エンジェル

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    首なし死体が登場した時点で、似非推理小説マニアの私は「またあの手か…」と失望したが、中盤からそんな先入観も吹っ飛ばされた。
    終始クールで冷酷な主人公矢吹駆、自尊心が強いナディアモガール、また独特の倫理観を持つ犯人。そのどれにも感情移入することができず、彼らの会話にもついていけないところがあった。

    普段ならカタカナの名前に拒絶反応を示す所だったが、今回はスラスラ読めた。日本人が書いているというのが要因か?
    そしてこの作品、後味の悪さがまた格別!

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    2015年05月23日
  • バイバイ、エンジェル

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    矢吹駆シリーズ、第1作。

    フランスが舞台の素人探偵もの。

    人名が横文字なだけでこれだけ入り込めないなんて。

    日本人作家の作品としては、外国が舞台ってのは珍しいと思う。

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    2015年02月28日
  • サマー・アポカリプス

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    灼熱の太陽に喘ぐパリが漸く黄昏れた頃、不意にカケルを見舞った兇弾―その銃声に封印を解かれたかの如くヨハネ黙示録の四騎士が彷徨い始める。聖書の言葉どおりに見立てられた屍がひとつ、またひとつと、中世カタリ派の聖地に築かれていく。ラルース家事件の桎梏を束の間忘れさせてくれた友人が渦中に翻弄され、案じるナディア。謎めく名探偵矢吹駆の言動に隠された意図は。

    まさに本格ミステリというような、非常に重厚な作品。
    面白いが、果てしなく読みづらい。

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    2015年01月16日