梨屋アリエのレビュー一覧

  • きみの存在を意識する

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    ネタバレ

    面白かったです
    所々嫌いなわけではないができないところやサボってるわけでなくできないなどといったことがある子たちの短編集なので読みやすいです
    孤児や臭い、本を読むのが遅い、字が雑になってしまう、大人の期待に応えたいなどといったことのある子からの目線なので難しかったです

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    2020年04月02日
  • きみの存在を意識する

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    両親と、同学年で3ヶ月違いの養弟と暮らすひすいの、新中学2年の担任教師は、個人が読んだ本と感想を書いた「読書カード」を掲示し、班ごとに冊数を競う方針を掲げた。彼女は、本そのものや読み聞かせは好きだったが読むことは苦手で、なかなかカードが出せず焦っていた。ところが、同じクラスの入来理幹は、プライバシーを理由にカードの提出を拒む。担任に気に入られたいひすいは、理幹の行動に驚くが、同じクラスの心桜の汚い字で幼い文章のカードにも、その字をパソコンで打ち替えたカードに張り替える担任教師にも驚くのだった。

    ディスレクシア、書字障害、化学物質過敏症、里親養子、外国人の血筋、過食症……、中学2年生の様々な悩

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    2020年01月06日
  • プラネタリウム

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    好きという気持ちで空を割ってしまう少女、選択を迫られた時に踏切の警告音のなり出す少女、背中に羽根の生えた少年、足下15センチ浮いている少年、月に帰りたい少女と森になりたい少女。
    少し不思議な現象が起こりつつ、そこに描かれているのは恋心。そして彼女ら彼らにはどうしようもない家庭の事情。
    このふたつは中学生にとって心の多くを占めるものでしょう。そこに焦点を当て真っ直ぐ描きながら、不思議な現象を用いることで「物語」として受け取りやすくしている。そんな印象がありました。

    登場人物らが背負うものは様々なものです。そこには自分の中にあるものと、自分の外にあるものがあります。
    恋がわからないと思う心があれ

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    2019年06月02日
  • きみスキ 高校生たちのショートストーリーズ

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    高校生男女7人が交代に語り手となる連作掌編小説集。
    ひとりひとりの気持ちが細やかに描写されています。掌編ということで1編1編はごく短め。それぞれの子が抱える問題がスパッと解決される訳ではなく、高校生の日常をスパッと切り取って見せられているような感じがあります。それがきっと登場人物と同年代の読者には身近なものとして写るのでしょう。

    読んでいくうちに登場人物への認識が変わっていくのが面白かったです。この子はこういう考えもするんだ、この子にはこういう一面もあるのだと驚かされる場面が多々あったのです。
    きっと自分自身でも気付いていなかった自分が、他人との交わりの中で出てくるのでしょう。一人称で書かれ

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    2018年11月25日
  • 恋する熱気球

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    2018/11/18
    シュールでコミカルな短編集。
    放課後ビブラートって。。オチまでついちゃって、作者さんかなり遊んだかな?

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    2018年11月18日
  • 恋する熱気球

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    思春期な子どもたちの恋とか家族とか友だちとか、不可思議テイストな短編集
    いやぁ大爆笑させていただきました(笑)
    特に2つめの話!
    作家さんノリノリで書いたのかなぁと思ったり、読んでいてメディアリテラシー大丈夫かなぁ…と思ったりしたんだけど、オチ?がもう…秀逸過ぎて(笑)
    小学生には読ませたくない!中学生で独占したい!本でした

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    2017年09月17日
  • きみのためにはだれも泣かない

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    世の中のヨゴレを知らないピュアな子たちには読ませたくなーい!なんてのは、建前で(笑)
    多分、誰もが人にはいえない秘密や歪んだ思い、どす黒いものを大なり小なり持っていて…逆に真っ白な子がいたら、周りが大変そう
    この本にでてくる7人の高校生・中学生たちも普通に見えて、いろいろ事情があるようで…
    中学・高校の頃の恋とか親友とかって、大人になってみたら背中をかきむしっちゃうようなイタイものだったり、親友という名のクラスメイトだったり、でも友だちなんだよね
    壊れそうになっても、また繋ぐことができるのは、若いからなのか
    繋ぎ直すごとにレベルアップするものなのか…
    「きみのためにはだれも泣かない」
    まずは自

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    2017年08月16日
  • きみのためにはだれも泣かない

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    読む前は、書名に親兄弟は泣いてくれるだろうとツッコミを入れていましたが、著者のあとがきに、「自分を大切に思う事の大切さ」を表現しているとのこと。納得です。高校の1年生数名と中学1年生数名が接点を持ちながら心情を代わり番こに語って行きます。辛い境遇の子や幸せな家庭の子、変な子とかそれぞれが語る。高校生組、明るい兆しが見えて読後はほっこりします。

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    2017年03月15日
  • スリースターズ

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    世界に絶望してみるが、自分たちの世界が、実は世界のほんの一部だと気づいていく…程度は違えど誰もが経験する感覚のように思う。大人になって初めてわかる感覚なのかも。

    表紙やキラキラネームに引っ掛かって読まないのは勿体無い。

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    2014年08月12日
  • 夏の階段

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    おもしろかった~
    高校生になった男女の連作短編集

    両親の離婚のために勉強をがんばる男の子とか
    高校生になってなんだかうまくいかない女の子とか
    妹を愛してる男の子
    モテ男の男の子
    元不登校児のちょっとズレてる女の子

    おもしろい~~

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    2014年07月21日
  • わらうきいろオニ

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    始めて世間に出てきた「きいろオニ」が、友だち作り、ひいては承認欲求をどうやって上手く満たすかについて悩むお話。易しい言葉でけっこう理屈っぽい話が語られてるけど、世の中には、このお話がストライクゾーンど真ん中!っていう小学生が必ずいると思う。

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    2014年03月03日
  • でりばりぃAge

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    ネタバレ

    中学生の揺れる心をうまく表現したお話。
    ふわふわとしててどす黒くて自分勝手でわがままで繊細で優しい文章だった。
    中学時代にこの本と出会ってウン年。一度読んだだけなのに、タイトルもストーリーもうろ覚えなのにこの作品のことが忘れられず購入。
    ぜひ中学生に読んでほしい本だ。

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    2013年05月31日
  • ココロ屋

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    小学校低~中学年向けかな??
    とてもやさしいお話だった。いろいろな「ココロ」の形が出てくるので想像力を掻き立てられる1冊だと思う。
    最初に出てくる、主人公の心の葛藤がとても微笑ましく、共感できる部分もあった。

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    2013年04月14日
  • ココロ屋

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    人間のココロは、いろんな感情が複雑に混ざり合っているからステキなんですね。私も、ココロを取り替えたいこともあったけど、だんだん自分のココロが好きになってきました。

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    2013年02月02日
  • きみスキ 高校生たちのショートストーリーズ

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    高校1年生のかわいい恋愛のはじまり・・のお話。

    一人一人のエピソードで進められていく、日常の一コマ。

    こんなに身近で恋愛しちゃうものかしら?ってのが疑問。

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    2012年12月25日
  • ピアニッシシモ

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    幼いころに松葉の孤独を慰めてくれたのは、隣の家から流れるピアノの音色だった。中学3年になった松葉は、そのピアノの行方を追い、新しい持ち主紗英と出会う。同い年でも、性格も家庭環境もまるで違うふたり。松葉は華やかで才能のある紗英にあこがれ、心のよりどころを求めていくが……。

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    2012年08月26日
  • プラネタリウム

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    空から落ちてくる恋のカケラを集める「青空フレーク」
    翼を持った少年と砂時計の「飛べない翼」
    少し浮いた先輩を好きになる「水に棲む」
    森になりたい少女と月に帰りたい少女の「つきのこども」



    東京都世田谷が舞台の少し不思議な物語。


    不思議な設定なのに、
    不思議とすんなり受け入れられたり。

    物語の終わり方も、
    ぽーんと投げ出されたような心もとないようなものも。
    でも答えを探すのは自分。


    「水に棲む」の
    晴実は先輩に会いに行くため雨の中走る。
    やっと先輩に会えたのに、
    ドロだらけで泣きそうになる。

    という場面があるんですが、
    なんだか必死なキモチと雨がキラ

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    2012年08月17日
  • ココロ屋

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    ネタバレ

    平成24年読書感想文課題図書(中学年)。
    ひろきは友達とけんかばかりしてしまいます。先生に「ココロを入れ替えなさい」としかられて教室を飛び出します。ひろきだって皆に好かれたい。そんなひろきのもとにココロ屋という怪しいお店が現れます。なんでも、ココロをお店にある好きなココロと入れ替えることができるそうで。やさしいココロ、あたたかいココロなどなど。ひろきはココロを入れ替えて、皆に好きになってもらえるんでしょうか。

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    2012年06月22日
  • ココロ屋

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    ネタバレ

    最後は、予想通りだったのも、よかった。
    あたたかい心もすなおな心も優しい心もうまくいかないのが、いいなぁ。

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    2012年06月06日
  • プラネタリウム

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    リアルとファンタジーが混ざった世界観が絶妙。
    リアル世界のことだと思っていたら非現実な現象がおき、登場人物はそれをままあることのように思っているので、どうして? なんて思っても説明されることはなし。

    それでいて登場人物たちの感性は本当に中学三年生なので、時たまジャンルを忘れ、非現実にえ? ああ、そうか。と動揺します。

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    2011年12月14日