梨屋アリエのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
梨屋 アリエ (著)
文庫: 266ページ
出版社: 講談社 (2006/4/14)
夏期講習を抜け出した14歳の真名子は、広い庭のある古びた家が気になって、入り込んでしまう。そこでは青年がひとり静かな時間を過ごしていた。彼と話していくうちに、真名子の悩みが少しずつ明らかになる。友情、家族、進路、誰もが共感する、思春期の苦悩を瑞々して筆致で描いた講談社児童文学新人賞受賞作。
若い頃は早く大人になりたかったり、この時がずっと続くような気持ちになったりすることがあったような・・・
というなつかしい感覚になりましたね。
今は、そんな時代に戻れるならばもっとできるし、やるのになぁ・・・ -
Posted by ブクログ
タイトルは恋愛小説?となるけど、
内容はまったく違います。
ヤングアダルトのジャンルだけど、これは大人も読むべき。
登場人物が抱える悩みは多種多様。
「読む」ことができない子、
「書く」ことができない子、
男でもなく女でもない真ん中のあの子、
養子縁組でほかの家族のなかで悩む子、
親の期待に応えたい拒食症の子、
匂いに敏感な「化学物質過敏症」の子。
自分だけが、特別ですか?
自分だけが、我慢すればいいですか?
「ほかとは違う」あの子が生きやすい世の中に、せめて変えていけたらいいなと思う。日本はみんなと一緒と前ならえが好きだからなあ、、。
大切なのはいろんなひとがいろんなことを知っていく