梨屋アリエのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんとなく周囲と距離を感じる夏鈴。
ある日、白杖を持つ人を見かけ興味を持つ。
障がいって?
友だちって?
好きって?
中学二年生、夏鈴の成長物語。
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夏鈴にあまり共感できずに読み進めながら、最後は夏鈴の成長に拍手した。
第三者の思いもよらない考えを、自分の中に落とし込むってなかなか難しい。
独特の考えを持ちながら、相手の考えを尊重できる夏鈴は素敵。
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どんな人も完全な円である「健常」ではなく、どこかへこんでいたり、尖っていたりすると思う。
それが個性のはずだから。
だから、「健常」とか「障がい」「支援」とかで括ってしまうのは、おかしな話なのかもしれない。
それでも学校で勤務していて思うのは -
Posted by ブクログ
見えない困難を抱える中学生の物語です。この本にはいろいろな悩みや困難を抱える中学生が登場します。文字を読むのが遅い、字が書くのか下手、ジェンダー、不登校などの悩みを抱えています。しかし、悩みを抱えているのになかなか大人たちに理解して貰えず登場人物たちは苦しんでゆきます。
物語では担任が本を読んだ冊数を班で競うという活動をさせているのですが文字を読むのが遅いひすいはなかなか読み進められません。でも、担任はそれを理解していません。担任はいろいろな意地悪をしてきます。
人の悩みはその人しか分からないけれどしっかり理解しようとするのは大事だとおもいました。 -
Posted by ブクログ
ディスクレシアのひすい。
ディスグラフィアの心桜。
ジェンダーに悩む理幹…。
「生きにくさ」を抱える中学生の、連作小説。
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痛い。
読んでいる間ずっと、チクチク、ヒリヒリと痛かった。
みんな、生きづらさを抱えて生きている。
「いい子」「いい人」でありたいと思い、
そんな自分に嫌気がさしたりしながら
摂食障害になる小春の章が、一番ヒリヒリした。
私も「いい人」症候群になっていると気づいていたから。
生きづらいのは私だけではない。
子どもだけではない。
生きづらいけれど、生きてようね。
一人、「生きてようね」ゲームをしてみる。
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口を開けば悪口ばかりの娘と、高学年に進めたい。 -
Posted by ブクログ
ディスクレシア(読むのが苦手)な子、性自認が「男」でも「女」でもない(戸籍上の)女子、漢字を書くことが苦手な子、里親制度で養子になった子、大人の言う「いい子」であることを自分に科す子、他人を弄るしかコミユニケーションが取れない子、過敏症が理解されずに怒りを爆発させる子、など様々な生徒がクラスの中にいます。
それぞれの生徒の視点から描かれる連作短編集です。
きっと、公立中学校には作品に描かれているように多様な生徒がいるのだろうと思います。
「普通」ってなんだろう、「当たり前」ってなんだろう、と読んでいるうちに何が正しいのかわからなくなり、改めて考えさせられる小説でもありました。
ただ、冒頭か