梨屋アリエのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
空から落ちてくる恋のカケラを集める「青空フレーク」
翼を持った少年と砂時計の「飛べない翼」
少し浮いた先輩を好きになる「水に棲む」
森になりたい少女と月に帰りたい少女の「つきのこども」
東京都世田谷が舞台の少し不思議な物語。
不思議な設定なのに、
不思議とすんなり受け入れられたり。
物語の終わり方も、
ぽーんと投げ出されたような心もとないようなものも。
でも答えを探すのは自分。
「水に棲む」の
晴実は先輩に会いに行くため雨の中走る。
やっと先輩に会えたのに、
ドロだらけで泣きそうになる。
という場面があるんですが、
なんだか必死なキモチと雨がキラキラしてて
キュンとして
とっても素敵なシーンだと思いました。
キモチが100パーセントなら、
誰も何も抱えることなく生きていけるのに。
相手と向き合って自分を知る。
そんな当たり前のコトに苦しくて泣きそうになりました。
「絶対に逢わなくちゃ。
逢いたいよ。
逢いたくて逢いたくて、
今すぐ逢いたくてたまらない。」
「あのときは隣には大好きなセンパイがいたけれど、
今は強烈なひとりぼっちを抱えて寒々と浮かんでいる。」
「わたしを愛してください。
わたしを包んでください。
ひとりぼっちが、怖くないように。」
あとがきに
「それはごくごくシンプルな生き物の欲求」とあるように、
シンプルなのに複雑で泣きたくなっちゃう。
愛で包んで、包まれたい。
泣きたくなるっ。笑