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幼い頃に松葉の孤独を慰めてくれたのは、隣の家から流れるピアノの音色だった。中学3年になった松葉は、そのピアノの行方を追い、新しい持ち主紗英と出会う。同い年でも、性格も家庭環境もまるで違うふたり。松葉は華やかで才能のある紗英に憧れ、心の拠り所を求めていくが……。
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Posted by ブクログ
松葉が幼い頃心慰めてくれた隣家のピアノが譲られた先で出逢った紗英。華やかで自信家の紗英に松葉は惹かれていくのだった。 性格も家庭環境も違うふたりの少女が出逢うことで始まる物語。しかしそこから想定される展開は待っていませんでした。憧れが自己を昇華してくれる訳でもなく、他者を受け容れることで自己が変わ...続きを読むっていく訳でもなく。なれ合いでも依存し合うのでもない友情。でも松葉と紗英は出逢うことで、それまでとは違う自分を見付けることになるのです。いや、それまで気付かなかった自分を見付けると言うべきでしょうか。 松葉は自分のことを平凡で良くも悪くも特化していないと思っています。周りに合わせて流される、そんな風にも思っています。しかしそれは松葉に嘘がないからかも知れません。他者に合わせてしまうのは他者への思いを真っ直ぐ見ているため。それは憧れだったり尊敬だったり幻滅だったり諦めだったり。相手への感情に嘘がないので、相手を見る目も容赦ないのかもしれません。それは親や先生への反抗ともなり、友達への想いに繋がる。その松葉の目がこの物語の核となり、松葉の周辺の人々を解体していきます。そして読者は松葉の目を通して、自らの親や友達への思いに気付くのかもしれません。 そんな目をもつ松葉だから、紗英によって変わっていくというよりも自己を確立していくように見えます。だから紗英が物語から逸れて行っても、松葉は自分の道を淡々と進んだのでしょう。そこに本人が気付いていなかったとしても。 何とも面白い読後感がありました。
思春期特有の大人に対する嫌悪感、独特な世界や思考、自分に酔っている、あの年齢ならではの綺麗でみずみずしいものが鮮明に書かれています。 幼さから抜け出し、汚れた大人へ… そのはざまで揺れる少女達 当事者達にどう響くかわかりませんが、是非YAに読んでほしい一冊でした。
読み返すのに覚悟のいる作品です。 いろいろな矛盾やそれに対する憤りに対してどう対処していくのか。 それのヒントが書いてあるような気がします。 ただ俺にはまだよくわからないな…
やさしげな装丁、タイトルとは裏腹に、手を触れたら切れそうなほどとんがってる。ふつうに、常識的に、悪気もなく、子どものためと思いながら子どもの魂を傷つけてゆく親が、あまりにもうまく描かれていて、う〜と胸をえぐられるよう。『プラネタリウム』よりも好きだ。
幼いころに松葉の孤独を慰めてくれたのは、隣の家から流れるピアノの音色だった。中学3年になった松葉は、そのピアノの行方を追い、新しい持ち主紗英と出会う。同い年でも、性格も家庭環境もまるで違うふたり。松葉は華やかで才能のある紗英にあこがれ、心のよりどころを求めていくが……。
ちょっと痛いようなところもありますが、やっぱり 友情は大事だな、って思いました。 表紙も可愛いです。
自分で自分をコントロールできるようにならなきゃ。 中学生の女の子が、 不器用に、もがいて、さがして、 答えを見つけるお話。
中学生の少女の成長物語。友達との距離の取り方とか、両親への思いとか、おもしろいけど・・・ありがちな感じがする。 2010/4/4
やわらかいけどイタイ。 梨屋さんの作品はそういうタイプが多い。装丁もそうだけれど、イタイ作品なのにきれいなかんじが漂う。 揺れ動く二人の少女の物語。
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