齋藤慎子のレビュー一覧
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息子へ)
数週間前、「ラッセル幸福論」を読んだ。幸福についての理屈が書かれていた。
一方で本書、「アランの幸福論」。
これはアランの「幸福論」の名言を抜き出したダイジェスト本。おそらく原書は、幸福の理屈が書かれていると想像する。本書には、幸福についての理屈はさておき、幸せに生きるための方法論、人生の処世術が書かれてある。
幸せに理屈をつけないほうが良いようで、本書のような方法論だけを抜き出した本のほうが、感銘を受けたし、有用な言葉をいっぱい受け取ることができた。
たっぷり紹介したい。
・悲しみは病気の一種にすぎないから、理屈や説明をあれこれ考えずに、病気と思ってがまんしよう。
⇒風邪や腹痛たは、ほっとけば治る。不安や憂鬱、悲しみも同じ。ほっとけば治る。
・悪いことを想像してしまうときは、行動する。遠くに目をやる。
・感情をコントロールしようとしない。態度をコントロールする。
・笑顔でいる。幸福を演じる。
・過去と未来が存在するのは、人がそれについて考えるときだけ。現在に専念する。
・考えることはたしかに楽しい。たが、考える楽しみは、決断する技術があって初めて成り立つ。
・憎まれ口を笑いとばす。悪口を相手にしない。
・仕事は唯一の楽しいことであり、それだけで完全な満足感が得られるのは仕事しかない。ここで言っているのは、自分で自由に選んだやりたい仕事のことであり、自分の能力を発揮するだけではなく、そこからまた新しい能力が生まれるような仕事のこと。
・上機嫌療法。上機嫌でいる訓練をする。
いやな感情が発生しても、それを上機嫌でいるための訓練の機会と考える。
・上機嫌の種をまく。自分が上機嫌でいると他人も上機嫌になる。
・同じことを絶対に考えなおさない。方法は2つ。
・目に入るものを全身に浴びて感じる。
・結果から原因へさかのぼる。
・悲観主義は感情からくるもの、楽観主義は意志からくるもの。感情は、決まって悪いもの。だから幸せは意志と克己心から生まれる。
・楽観主義は誓いを必要とする。
悲しくなるような考えは全て間違った考えであると思うべし。幸せになるには、「幸せになると誓う」のだ。
以上、十数個紹介したが、本書の名言は200個で構成されている。お父さんの紹介名言に興味をもったのなら、是非、本書を読んで200個の名言を仕入れて欲しい。
(お父さんの本の買い方)
BOOKOFF \105
(読め、もしくは、読むな)
必ず読め!
(君が・・・歳のころに)
幸せってなんだろう?と感じたとき。
人生に悩んでいるとき。 -
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ネタバレトレバーノアの生まれる前から20歳ぐらいまでが描かれている。私が過ごしてきた日常や当たり前とは何もかもが違い、驚いたり、悲しくなったり、感情がジェットコースターだった。唯一あるあるってなったのはクラスの子に片想いする話。
読んだきっかけ
友だちのインスタを見て。
お母さんの逞しさ
この本の根底にはずっとこれがあったと思う。イエス様に言及するたくさんのシーンを読んでいくうちに、信仰深いってそれだけ自分の力で一生懸命生きている証拠なのかなと思った。自分でできる限りのことはしている、でもうまくいかないから、神様に祈るしかない。実際お母さんの周りには、家族も警察も頼りになる人が全然いなかった。私は無宗教だけど、宗教の偉大さはも感じた。
1984年
本を読んで1番衝撃だったことは、読み終わって作者紹介を見た時に目に入った生年月日。私と10歳ぐらいしか変わらない!すごく昔のことに思いながら読んでいたし、歴史で習ったはずなのに、自分の世間知らずさに情けなくなったし、ただただ呆然となった
恨むこと
もうひとつきづいたのは、トレバーも母も白人を恨むような描写がないこと。トレバーも、恵まれた世界の人から教わる必要があるとも言っている。2人ともすごく進歩的な人たちだと思った
心に残った言葉
お母さんの素敵な口癖から、自分の日常との違いを象徴するような描写まで、すごくたくさんある。意訳もあり
物事の明るい方を見なくちゃ
ラッキーじゃない。一本おまけされたのね
後悔は答えが一生得られない永遠の問い
お金があるほど選択肢が増える
相手を人として認識していないから人は酷いことをしあう
意味のない名前トレバー
聖書がアクション映画
マリファナ中毒だった頃が懐かしい
両親の犯罪の証拠
黒人は祈ることが多いからお祈りの時間も長い
黒人の考える力を削ぐ
いいぞ!ヒトラー
人種を決めるのは役人の気まぐれ -
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メランコリーで生きる
ふむふむ。そうなのかも。
メランコリーな感じが外に出ていると、いろんな場面で、負の印象を持たれガチだけれど、
この本は、メランコリーな生き方は悪くないんだと勇気づけてくれる。
特に印象に残った箇所は↓
「メランコリーな人は、・・・この世界がほとんどの場合、恐ろしくてどうしようもないほど残酷なのを知っている。心をしめるさまざまな苦しみがまだ当分続くことを知っている。それでもなお、絶望してしまわないよう必死にがんばっている。・・・心身が弱っている時は、メランコリーな状態が結局は唯一理にかなっている。苦しみに対する最前の心構え、そして、希望や楽しさを残している何かへと疲弊した心を向かわせるもっとも賢明な態度、そうしたものをうまくとらえた言葉がメランコリーなのである。」
この本の共感できる点、大きく頷いた箇所に付箋をつけたら、じゃらじゃら付きすぎて数えきれない程になってしまった。
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Posted by ブクログ
MBTI診断で一度でも内向的と診断された人、特にINFJの人は絶対読んだ方がいい。
自分のことが書かれていると思うだろう。
良い人のように見られがちだけど心の中じゃ案外毒づいてる、そんな自分の性格をずっとやだなと思ってたけど、それを「メランコリーな人」としてひとつの人生のありかたとして肯定くれる本だった。
ひとつひとつ章ごとに短く区切ってあるし、絵とか写真の資料もカラーでたくさん載ってるから読みやすい。文章もなかなかズバッと切ってくれるから読んでて気持ちいい。訳者さんが面白いのかな?
原題:varieties of melancholy(様々なメランコリー)を「メランコリーで生きてみる」って訳すのすごく好きだな。
自分と同じ人がいるんだ、これでいいんだって思える。
折に触れて読み返したい。 -
Posted by ブクログ
期待して手にした本で、期待以上でした。これまで自分のことをメランコリーだとは認識していなかったけれど、まさにメランコリーでした、私。私が見えていないだけで、みんなメランコリーな一面があって、だけどもそれを隠しているのかもなぁと思いました。気づかずにメランコリーを隠している、見ないようにしている、ということもあり得るなぁなんて思いながら読みました。邦訳のタイトル、秀逸かも。少なくとも私はタイトルに惹かれて手にしました。
意外に日本に関連するところが出てくるのも、読みやすさ、とっつきやすさに弾みをつけました。メランコリー、今の時代に必要かも。右肩上がり、成長志向、ポジティブ全開な時代は過去のものではないかしら。 -
Posted by ブクログ
チームリーダーとして、今よりもより良いチームにするためのヒントを得たいと思い、手に取る。
「儀式」というと、宗教的な意味合いも感じるが、本書で定義されているのは、「個人または集団が、毎回同じような形式や台本に従って繰り返し行う行為であり、象徴的な意味や意図が込められている」となっている。
また、本書の儀式は、「職場文化(ワークカルチャー)を意図的に創造する手助けになる」となっており、チームにどのような文化を根付かせるかを具体的に考えるためのヒントを得ることができた。
本書には、儀式を効果別に下記5つのカテゴリに分け、全50種の儀式が書かれている。
・クリエイティビティやイノベーションを引き出す
・パフォーマンスやフローの向上
・対立の解消やレジリエンスの向上
・コミュニティやチームづくり
・組織の変革期や転換期に適応を促す
儀式毎に、行うシチュエーションや用意するもの、難易度が書かれているため、目的やチームや個人が置かれている状況を踏まえて活用できるようになっており、必要な部分だけ活用できるようになっている。
いくつか今のチームで取り入れてみたい儀式があるため、ゴールデンウィーク明けにチームメンバーと相談しながら、本書に書かれていた儀式を活用してみようと思う。
また、社内研修を企画する機会があるため、アイスブレイクとしても使える内容があるので、企画に盛り込んでみようと思う。
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※英治出版の読者モニタープログラムにより無料で書籍を受け取りました。このサイトに
レビューを書くよう求められてはおらず、上記はあくまでも個人としての見解です。
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Posted by ブクログ
2019年にSlate誌「この四半世紀の最も優れたノンフィクション50作」に選ばれた作品。初出は1997年で、15年後の改訂版を日本語訳したもの。
長距離フライトの往復で読み切った。初めて飛行機の中の時間が速く過ぎたと感じた。
モン族という現在のラオスやタイ、ベトナムの山岳地帯を起点とする家族と、その家族の一人である「患者」を診る米国の医療者たちの関係が中心に描かれる。読み終わった後には、立場の違いなく、様々な登場人物に畏敬の念を抱いた。
モン族の生活や背景、歴史事情、医療行為など、高度で入り組んだ理解が必要なテーマがいくつも折り重なっているのに、ほとんどの前知識を必要とせずにこの本を読むことができる(もちろん、事前に知っていることが多いほど理解できることは多いはずであるが、この本を読み通したり、面白いと思うためには前情報は必要ない)。それは、筆者が多くの背景を省略しており「かいつまんで描く」ことが上手であるためではない。むしろその逆で、例えばこの本では欠かすことのできないベトナム戦争(とモン族の関わり)について多くの部分を割いて説明している。それなのに、驚くほど読みやすいし、洗練されている。とはいえ、話は入り組んでいるし、長い時間と多くの登場人物を追いかけたノンフィクションなので、ページ数は多い。この分厚さと内容の割に読みやすく感じるのは、この筆者の持つユーモアのセンスだと思う。決して明るい話ではないのに、言葉選びと構成のおかげで時折くすっと笑ってしまうようなエピソードがたくさんある。
最後に、この本を母語で読めることに感謝したい。いくら読みやすいと言っても、英語ではなかなか理解しがたかったと思う。色々な人の手に渡ってほしいと思える作品だった。 -
Posted by ブクログ
ツイッターでバズっていた動画で著者を知りました。著者が、男性が弱さを語ったり表明したりできる様になる事の大切さや、有害な男性性について話す内容でしたが、聡明な人だなと興味が出ました。
著者は現在アメリカで番組の司会者をやってたりする売れっ子ですが、この本は彼が生まれ育ったアパルトヘイトの影響下での南アフリカでの体験や、進歩的な価値観で彼を育てた信心深いお母さんとのエピソードが語られています。アパルトヘイト政策については学校でも習ったけれども、私は全然「知らなかった」と痛感しました。実体験として語られるアパルトヘイト政策の卑劣さに衝撃を受けます。
映画化が決まってるそうですが、文章で読んだだけでも、お母さまの明るく力強い生き様には泣かされてしまいます。幸せに長生きして欲しい・・ -
Posted by ブクログ
ネタバレ怒涛の人生に衝撃。
南アフリカはW杯のイメージくらいしかなかったから、1984年生まれでそういう状況だったというのが衝撃だったし、色々なことが感覚が違いすぎて驚きっぱなし。
アフリカを語るのを見ることはあっても、アフリカの人の話をここまで詳しく聞くことはほぼないし、混血ながら現地にい続けたという特殊な状況はより稀少。
元々彼に好意を感じていたけど、この先、彼の見え方がまた変わってきそう。
教会ってシュワちゃんと一緒に競っていたボディビルダーが牧師で、座席はアリーナで、ロックバンドが演奏してるようなところもあるんだ笑
天使にラブソングをがかすむんだけどw
時間かければいいと思う感覚って文明の進展度合いと関わるものなのか?
長いほどいいとか、車で45分とか1時間移動してはしごと9時間の強行軍を壊れがちの中古車で……バスだとその倍大変とかえぐい
悪魔払いって本当にあるんだ……ダウンするまでやめないってすごいな、教え外は悪魔なのか……
みさえより迫力やばい母ちゃんだな……リンチになるとわかって息子を泥棒呼ばわりするとかえぐいてwぶっ飛んでるけどめちゃくちゃナイスな母ちゃん。神様だけ別格な感覚はやっぱりわからないけど。
バレンタインめんどくせぇな。グループとか。笑
トリアージって救命で優先順位を決めることのはずよね、あの状況なら最優先になると思うんだけど、お金の支払い能力もトリアージに含まれるってことか?
命と財布と将来とを天秤にかけなきゃいけない状況、想像するだけでエグい -
Posted by ブクログ
とてもおもしろかった。前のめりで読んだ。
最新刊、と思って読んでいたけど、これは「15周年記念版」の訳で、最初に出版されたのは、1997年なんですね。
帰化や難民受け入れについては、ずっとほぼ鎖国の日本ではまだまだ実感すら追いついていないテーマなんですが、アメリカではもうおなじみのテーマなんだろうか。それとも、やっぱりアメリカでもまだまだなんだろうか。そんな疑問を感じながら読んだ。
でもたぶん、こういうのはどこの地でもどの歴史でもどの民族にとっても、きっと永遠にいつまでも新しいテーマであり続けるんだろうな。
しかし、異文化受け入れに対して、自分は柔軟な方・・・と思いたいのはやまやまだが、この本を読んでいると「いや・・・モン族、私には無理かも・・・」などと大変に失礼なことを早々に思ってしまった。
駐車場でブタの生贄の儀式するとか、想像しただけで、ひぃぃぃぃ!
しかもリアのおうちの場合、何気なく読んでいたら場合によっては一カ月に1回くらいの頻度でその儀式をしている様子。
もし私が隣人だったら、私は露骨に嫌わないで理解を示せるだろうか。
示せる、と信じたいけど、正直分からない。引っ越すかも・・・
この本に登場する医師たちには心底同情した。
医師にもいろんなタイプの人がいて、異文化(モン族の患者たち)に対し、彼らの様々なリアクションが紹介されていたが、たとえ結果として間違ったふるまいをしていたとしても、彼らを責めることなんてとてもできないと思った。
モン族が手首に巻いている紐を問答無用で切るのはさすがに必要ないんじゃない?とは思ったが、「ダが魂を盗んだから」とか言う話などは、私が医師だったら、緊急時に最後まで腹を立てずに冷静に耳を傾けることはできないような気がする。
考えてみれば、異文化と言っても、アラビア数字くらいは分かるだろう、とつい思ってしまうので、数字も読めない人たちとの医療的なコミュニケーションは、今でもやっぱり難しいだろうな。異文化衝突についての理解が当時よりも進んでいる今でも。
だけど、リアがイキイキつやつやとして30歳まで生きたことは無視していい事実ではないと思う。つまり、常に片方だけが間違っているということはないはず。
リアが長生きしたことの裏に家族の献身(犠牲、と見る人もいるしれない)があることも無視できないが。
以上はさておき、モン族の歴史、CIAとのかかわり、長い旅路の記録は、非常に興味深かった。
しかし、CIAって、この手のエピソードが次から次へと無尽蔵に出てきますなぁ・・・。
モン族の人たちが、この歴史的事実を伝えるよう尽力しているのはもっともな話だと思った。
後日追記---------------
NHKの映像の世紀の新シリーズ「バタフライ・エフェクト」の「ひとつの友情がアメリカを変えた」の回を見ていたら、アメリカのとある新聞社社長が、日系移民を評して書いた言葉が引用されていた。(たぶん戦前の言葉?)
「日系人はすべての民族の中で最も同化しにくく危険な存在である。自分の民族に強い誇りを持つ彼らは融合するという考えをまったく持ち合わせていない」
思わず笑ってしまった。
この本のモン族と同じようなことを言われている・・・。(もっとひどい?)
つまり、程度がどうあろうと、どんな文化だろうと、受け入れる側にとっては、異質なものはみんなつまりは等しくひどい厄介者だってことですね。
きっと移民第一世代がある種の踏み台になるのは避けられない宿命なのかなぁ、と思った。そうした世代の必死の試行錯誤ともがきを経て、彼らの子供、孫の代で少しずつ融合していくのかな。
こういうのは古くて新しいテーマの一つで、きっと紀元前からずっとそこにある問題なんだろうと思う。
しかし、バタフライ・エフェクトのシリーズ、分かりやすくてキャッチ―でおもしろい。
この友情の回は、ダニエル・イノウエがかっこよくてクラクラした。落ち着いた物腰が素敵すぎた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレアメリカにはラオスやベトナム、タイ北部に住むモン族が難民となって住んでいる。
モン族は中国では苗(ミャオ)族として知られる山岳民族である。無文字で、山地で農業、狩猟をして暮らしている。
家も自分達で建てる。薬草で病気を治療する。
そして精霊信仰をしており、生活の節々で精霊が顔をだす。
この本はアメリカに亡命したばかりのモン族の夫妻に子供がうまれ、その何番目かの娘がてんかんの症状を発症しアメリカの病院に運ばれ、治療、退院を繰り返すなかで不可避的におこった文化の衝突のあらましを、多くの関係者者に9年にわたりインタビューをして書かれたものである。
アメリカ人からみたら原始的で頑迷でコンプライアンスに欠けるモン族の両親が、実は愛情が深く、誰とでも分け隔てることなく接し、家族はみな喜びに溢れていることがわかる。
モン族が決して言ってはいけないことをアメリカの医師は行い、決してやっていはいけないことを医師はする。一方医師からみたら呪術的な一見無意味な治療をモン族は望む。そしてその無意味な治療が実際効いたりする。
この本はてんかんを発症した女の子リアを取り巻くひとびとがどう接し、どう変わったのか、あるいは変わらなかったのかを通じて、人類にとって文明とは、幸せとは何かを問いかけてくる。
モン族には本来スーパーもいらない。ちょっとして農耕地や自然があればいいのである。
日本でもアメリカでも社会の底辺の人には生活保護でお金を与えるという仕組みがある。そんな仕組みはここ数10年のことなのである。昔から人はなんとかして生きてきたのである。そのどうしようもなく見えてもなんとか生きるというその1点に人間の尊厳は収束しているはずなのである。 -
Posted by ブクログ
タイトルでナメてかかると痛い目を見る本。仕事人生でずっとモヤついていた、「こうしたほうが良くないか?」という職業倫理が解放された気持ちと、「なぜその声に今まで従わなかったのか」と思わされる気持ち半々です。
「訊かれたことに答える」組織に、答えない組織は置いていかれるだろう。業種業界を問わないし、政治や非営利、教育も、人間関係も同じだと思う。なぜなら「少なくともわたしにとっては、これは常識問題に過ぎな」いから。理由を突き詰めていったとき「常識だから」と言う人を、私は信用する。
自分メモのために、本書の限界を検討する。
まず、訊かれたことに答えるアプローチ、またはその類似は、本書から受ける印象よりもすでに日本で広く行われており、「知りたいことに答えてくれる記事が他にゼロなので、簡単にSEO1位を取る」の難易度は状況による。すでに良質なコンテンツを量産する競合がいたらどうしたらいいのか?それには触れられていない。
あとは実現までのステップがやや曖昧な点だ。成果が出るまでに時間がかかるし、どの程度時間がかかるかの予測もしづらい中、どのように「訊かれたことに答える」を実現し、評価し、人員をアサイン(採用)するのか。コンセプトがシンプルな一方、このあたりは問題が色々ありそう。