齋藤慎子のレビュー一覧
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コトラーによる、「予測不能時代」にどのようなマーケティングを行い、マネジメントをしていくべきか、の新たな指南書。
世界とつながり、情報が瞬時に拡散する、不確定要素が多くなってきた現代で、いったいどんなマーケティング手法を取っていくべきか、のヒントを得たくて手にした1冊。
前半は、「ビジネス乱気流」が大きくなってきた時代的背景を考察した上で、「カオティクス・マネジメント・システム」が必要であることを強く説く。
でも、「カオティクス・マネジメント・システム」って何?
また、マーケッターとして、何をしたらいいの?
そのヒントは、第5章「カオティクス・マーケティング戦略」に記されています。時間がないときは、この章だけでも時間をかけて読み込むことをおススメします。
「カオティクス・マネジメント・システム」
1.「早期警報システム」を開発して、乱気流源を検知する。
2.「キーシナリオの構築」でカオスに対応する。
3. 優先順位の高いシナリオとリスクに対する態度に基づいた「戦略を選択する」。
これでもややわかるような、わからないような。。。
そこで、「カオティクス・マーケティング戦略」を立てる上で考えるべき8つのポイントを挙げています。
1. コアとなる顧客層の市場シェアを確保する
2. コアとなる顧客層が重なるライバルのシェアを奪い、さらなるシェア拡大を積極的に推し進める
3. 顧客のニーズとウォンツが流動的ないまこそ、顧客調査をもっと行う
4. マーケティング予算を増やすか、少なくとも維持するように努める
→乱気流で市場が激しく揺さぶられ、顧客も苦労している状況では、コアとなる顧客層向けマーケティング予算のどこかを削ることなど、考えるだけでも最悪のタイミングである。
5. とにかく安全であることに焦点を合わせ、コアとなる価値観を強調する
→乱気流に脅えている時は、大勢の消費者が安全性を求めて群がる。いまこそ、自社と自社の製品・サービスに安全や安心を感じてもらうときである。
6. 効果がないものはすぐにやめる
7. 最良ブランドやコアブランドは値引きしない
8. 強気を助け、弱気をくじく
→乱気流市場では、自社最強のブランドや製品をさらに強化する必要がある。非主流ブランドやほとんど売れない製品に、時間と金を無駄遣いしている場合ではない。
新味は特にないかもしれない。ただ、「自分の顧客は誰なのか」、科学的に理解した上で、「資源を集中」すること、それも競合よりも早く、顧客の期待を上回る形で、「価値ある体験」を提供し続けること。
6章では、より経営的視点で、短期と中期(+長期)で持続し成長していくためには何が必要なのか、でまとめます。あらゆる企業との接点の場で、信頼を得続けること、そのための努力を損なわないこと。
私にとっては、第5章は、今のビジネスに大いに活用できる、もしくは理論的バックグランドと共にチームのメンバーに、なぜそれが必要かを説得するのにとても役立つ章でした。ここだけでも学習する価値があるかと思います。 -
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ネタバレトレバー・ノアの半生、南アフリカのアパルトヘイト、そしてその地が如何に人種の坩堝あるのか。
すべての視点はトレバー・ノアが目にしたままに語られる。しかし、文章は軽妙でありながらトレバー・ノア自身は淡々としており、彼の客観性に信頼を置いて読み進めることができる。
パトリシア・ノア(ノンブイセロ)、彼の母親は、彼にとってパートナーであり、共に歩む仲間。
アパルトヘイト、南アフリカの人種差別どころか女性というだけで聞く耳を持たない世界で彼女がトレバーに与えた最初の愛は“意味を持たない”名前だった。何も背負わせたくなかったから。
彼女が生きる世界で、彼女は他人を憎まなかった。そして息子にもそのように教えて、自分とは違う道を歩ませた。英語を第一言語として、コサの言葉や他の部族の言葉も教えて、カトリック系の学校などにも通わせて本も与えた。
肌が白くないからと言って選択肢がないと息子に思って欲しくなかった、という思いはまさしくトレバー・ノアに正しく受け継がれたのだと思う。
いまの彼の活躍はどこから来ているのか知ることができ、同時にアパルトヘイトという先鋭的奴隷制度についても深く知ることができる。
人種隔離とは言うけれど、本来であるならばマイノリティである白人が如何にして多数の自分たち以外の人種を支配したのか。
パトリシア・ノアが息子に与えたものとはかけ離れたもので、あるには違いない。 -
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クッツェーの小説も読んだし、インビクタスとか遠い夜明けとか映画も見ていたので、アパルトヘイトについてちょっとは知っているつもりだったけど、ちっとも知らなかったんだなと認識をあらたにした。
クッツェーは白人インテリの富裕層で、底辺の黒人がどんな生活をし、どんな思いでいたのかをリアルに体験してはいないし、映画もアメリカ人が、つまり外国人が撮ったもので表面的なものでしかないということがよくわかった。
まず、黒人白人だけでなくカラード(もともと南アフリカにいたコイサン族女性と白人の間に生まれた混血を始まりとし、文化的背景がない。準白人として扱われる。カラード居住区で暮らす。)という括りもあったこと。黒人はたくさんの部族に分かれていて違う言語を話し、それぞれ別々の土地に暮らしており(当然比較的裕福な部族もあれば赤貧洗うが如しという部族もある)一つの集団ではないどころか、お互いに対立している。部族間の対立は前述の作品でも描かれてはいたが、そもそも会話すら成り立たないほどであり(言語が違うから。アフリカーンスはオランダ系白人とカラードの言語)、その対立を白人支配者たちは上手く利用していたこと。だから数々の矛盾がありながら制度として成り立っていたということ。そんな中で黒人やカラードがどんな思いで生きていたのかが、この本で本当によくわかった。
著者は見た目はカラードでありながら黒人の母の子として黒人(ネルソン・マンデラと同じコサ族)文化で育った(ヨーロッパ人の父との交流もあった)。すなわちどこの社会からもはみ出していることを子どもの頃から意識していた(何事も一歩引いて客観的に見る癖がついた)。自立心の強い母のお陰できちんと教育を受け、知能が高く言語を能力も優れていたので、英語もアフリカーンスも他の部族語もでき、何よりユーモア精神があった。これらがうまく結び付いた結果がアメリカでの成功だと思う。アパルトヘイトという悪法が産んだ奇跡。
重苦しくなって当然のエピソード満載でありながら、持ち前のユーモアセンスで笑いに変え、人種差別のバカバカしさを描き出すテクニックは最高。ヒトラーという名前の友人とユダヤ人学校に行くエピソードは面白過ぎるが、ナチスに迫害されたユダヤ人と白人に差別されている黒人の歴史を思うと、複雑な後味。
あまりに名言が多すぎて書ききれないが、「生まれてはじめてお金を手にして、すごく解放された気分になった。お金があることでまず気がついたのは、いろいろ選択できる、ということだ。人はお金持ちになりたいわけじゃない。選べるようになりたいのだ。お金があるほど選択肢も広がる。それが、お金のもたらす自由なのだ。」なんて、本当にそうだと思う。
いきなり性行為に関する法律(白人と黒人との性行為を禁止する法律、タイトルの「生まれたことが犯罪⁉」につながる)から始まる本ではあるが、高校生くらいから読んでほしい本。もちろん大人も。 -
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珠玉の格言集。アランの英知の結晶が、綺羅星のごとき輝きをもつ。こういう場合、私の稚拙な解説よりも抜粋のほうが、本書を説明できると思うので、そうする。「想像力はなにもつくりだすことができない。なにかをつくりだすのは、行動である」「本物の音楽家とは音楽を楽しむためのことであり、本物の政治家とは政治を楽しむ人のことである。そして、楽しむのは能力のある証拠だ」「ミケランジェロのような人間をわたしがすばらしいと思うのは、あれだけの天賦の才能がありながら、安楽な人生をわざわざ困難なものにする、その強烈な意思である」「行動のない楽しみよりはいっそのこと、行動のある困難のほうを選ぶ」「優柔不断はあらゆる不道徳の中でも最悪のものである」 すべての人類に読んでほしい。
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ネタバレGG recommended:
This coming-of-age memoir begins with comic Trevor Noah’s birth to a black Xhosa mother and a white Swiss-German father in South Africa. During the final years of apartheid, his family often hid him indoors rather than face difficult questions or potential arrest—as black/white marriage was still illegal. Yet Noah learned to navigate racism in South Africa with the help of his mother Patricia—a woman who was both fiercely religious and rebellious. “My mother wanted her child beholden to no fate. She wanted me to be free to go anywhere, do anything, be anyone.” Noah’s tragic yet humorous story of hope, resistance, and resilience is a tribute to his mother’s bravery and their complicated bond. -
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仕事が忙しく、被害妄想的なマイナス思考スパイラルを切り抜ける為に、読んでみました。
この「アランの幸福論」を読み進めるだけで、心が落ち着きます。
心の持ちようによってではなく、
行動によって心をコントロールし、心を作っていく。
そして周囲に影響されることなく、しっかりと自分の道を歩んでいく。
これから何度も読み返して、バイブルになるであろう素晴らしい本です。
現状に悩んでいる方、お勧めです。
■不安とは無意味な動揺である
■感情ではなく、態度をコントロールする
■体を動かして気持ちを変える
■幸福を演じる
■喜びは健康につながる
■自分の幸せのために努力する
■さまざまな可能性を考えて決断する
■自分の人生に専念する
■欲しいものは自ら取りにいく
■本当の解決策とは、どうしたらいいかが分かっていること
■行動のない楽しみよりも、行動のある困難を選ぶ
■最大の敵は自分自身である
■家族とは意志の力でつくり、守るもの
■人とのつながりは奇跡の場である
■相手は自分を映し出す鏡である
■仕事は、自分に権限がある限り楽しめる
■役に立つ仕事はそれ自体喜びである
■行動することで幸せを得る
■幸せを願う気持ちがあれば、すぐに幸せになれる
■天気の悪い時こそ晴れやかな顔をする
■幸せこそ最高の贈り物である
■意志をもって幸せになる
■幸せになると誓う
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Posted by ブクログ
南アフリカ共和国の人種隔離政策であるアパルトヘイトが施行されていた時代に、白人と黒人の子供として生まれたトレバー・ノアさんの半生が書かれています。
黒人と白人の結婚は法律違反であり、生まれてきた子供は、白人でもなく、黒人でもなく、カラードという扱いになるのだそうです。そして、住む場所も分けられているので、黒人と白人の夫婦が共に暮らすような場所は無いのです。それは、明確な法律違反になるからです。
そんな境遇でも、権力や差別、そして暴力にも怯むことなく明るく生き抜く姿が印象に残ります。社会の不条理に争えば、押さえつけようとする力が生まれます。多くの場合は、暴力を伴う形で。
トレバー・ノアさんは有名なコメディアンだそうです。彼の舞台は拝見したことがありませんが、是非一度拝見したいと思いました。