メランコリーで生きてみる

メランコリーで生きてみる

2,200円 (税込)

11pt

世界は不完全で残酷。
だからせめて、悲しみとうまく付き合おう――

〈メランコリー〉には、現代社会を生き抜くヒントが満ちている。
哲学者アラン・ド・ボトンが、歴史、アート、宇宙、建築、旅……など35のテーマから探るその効能とは?
幸せの押し付けに疲れたすべての人へ送る、深い悲しみに対するなぐさめの書。

「メランコリー」と聞いて、どのような心の状態を思い浮かべるでしょうか。憂鬱、もの悲しさ、気分の落ち込み、ふさぎ込み、哀愁……。これらは誰もが抱く感情でありながら、目まぐるしい現代社会においては重要でないもの、あるいは治療の対象とされ、その効能は見落とされてきました。しかし著者は「メランコリー」こそが、不完全な世界や思い通りにいかない自分の人生とうまく向き合い、よりよく生きるための最善の方法であると言います。

本書では、哲学、歴史、アート、宇宙、性愛、旅、建築、宗教など多様な35のテーマから、「メランコリー」に生きるヒントやその効能をひもときます。

・人がたくさん集まるパーティーに出かけるよりも、しんとした宇宙や、いろんな国がたどってきた歴史のことを考えるのが好き。
・ここではないどこかへ行きたいと願いながら、いざ美しい風景を目にすると途端に物悲しさがおそってくる。
・毎日やるべきことをいっぱいにして自分を追い立てながら、日曜の夜に「自分にはもっと向いている仕事があるはずなのに」と考え込んでしまう。
・弱っているとき、自分のなかの「内なる批評家」が人生のあらゆることにけちをつけ、不安を煽ってくる。

ひとつでも共感できることがあれば、ぜひ本書を手にとってみてください。

本書の原書は、著者アラン・ド・ボトンも主宰のひとりであり、ウェルビーイングに関する教育・出版活動を行う「ザ・スクール・オブ・ライフ」から刊行されました。

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メランコリーで生きてみる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こんなに頷きながら読んだ本はない。私の性格を知りたかったらこの本を読んで!という感じ。(ちょっと当てはまらない章もあるが。)星5は、本や文章の完成度に対してではなく、ここに書かれている内容そのものに対して。最後の章が素晴らしかった。こういう本にありがちなように「しんどいよね〜」で終わるのではなく、大

    0
    2025年08月21日

    Posted by ブクログ

    この感覚の言語化は嬉しい。シニカルや陰キャで片付けられてしまいそうな危うい感覚を許されたような気持ち。原題をタトゥーにしたいくらいだ。

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    メランコリーで生きる
    ふむふむ。そうなのかも。
    メランコリーな感じが外に出ていると、いろんな場面で、負の印象を持たれガチだけれど、
    この本は、メランコリーな生き方は悪くないんだと勇気づけてくれる。
    特に印象に残った箇所は↓
    「メランコリーな人は、・・・この世界がほとんどの場合、恐ろしくてどうしようも

    0
    2025年02月02日

    Posted by ブクログ

    タイトルに魅かれて手に取った。

    メランコリーとは?
    1 気がふさぐこと。 憂鬱 ゆううつ
    2 鬱病 うつびょう

    気分的なものか、医療的に病気かによっても違う。

    誰しも憂鬱になることはしばしば起きる。
    そんなときに、この本をパラパラめくると、
    自分に当てはまるメランコリーが見つかるだろう。

    0
    2024年12月23日

    Posted by ブクログ

    MBTI診断で一度でも内向的と診断された人、特にINFJの人は絶対読んだ方がいい。
    自分のことが書かれていると思うだろう。

    良い人のように見られがちだけど心の中じゃ案外毒づいてる、そんな自分の性格をずっとやだなと思ってたけど、それを「メランコリーな人」としてひとつの人生のありかたとして肯定くれる本

    0
    2024年12月18日

    Posted by ブクログ

    期待して手にした本で、期待以上でした。これまで自分のことをメランコリーだとは認識していなかったけれど、まさにメランコリーでした、私。私が見えていないだけで、みんなメランコリーな一面があって、だけどもそれを隠しているのかもなぁと思いました。気づかずにメランコリーを隠している、見ないようにしている、とい

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    メランコリーという言葉で表現できたのかーと、目から鱗の本だった。
    気になる章だけ読んだ。
    楽観、朗らかさの足りないメランコリーの人が読むと、少しなぐさめられるかもしれない。

    0
    2025年03月26日

    Posted by ブクログ

    著者の邦訳はほとんど読んでいる。生きる慰めとなる哲学を普段使いの言葉で提示する人、という印象。

    不完全な世界、不完全な人生を生きる助けとしてのメランコリー。

    本書が指すメランコリーの定義は明確にはされない。自分は「前向きな悲観主義」と了解した。楽観的ではない、さりとて失望して拗ねてもいない。

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    感想
    悲しみに浸ってみる。無理に明るく、幸せなふりをする必要もない。本当の自分は小さく非力な存在。そこに気づいてから日々を謙虚に生きる。

    0
    2024年11月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    人生何度目かの「落ち込みマックス」の時期に出逢って,マックス過ぎて読めなくて,「積ん読」になってたのを,「それほどでもない,っていうか,状況が悪いにも拘わらずまぁまぁ」な今になってようやく読んでみた.

    で,読み始めてすぐ思ったのが,「え?ネクラ?ネクラのな!?」っていうのと,「何?メランコリーって

    0
    2025年10月25日

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