火崎勇のレビュー一覧
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初・火崎勇さんの小説でしたが、書き慣れてらっしゃるなあという印象でした。
萌え漫画家の受さんの一人称で物語が進んでいくため、彼が見ていないこと、知らないことについてはすべて憶測になります。そうなると、普通は作者さんの「でも本当は相手はこういう意図だということを知らせたい」という欲求から、どうしてあなたはそんな相手の心が手に取るようにわかるの、サイキックなの、と思わせるような描写が入ってくるものなのに、まったくそれがない。代わりに読者の方が「いやいや、それは考えすぎでしょ」とか「えええ、それはどう考えても松浦さんは◯◯なんじゃないの?」と突っ込むような形になるのがすごいなあと。しかも、受である北角さんが知らないことがデメリットにならない書き方が上手い。
雰囲気も、ギャグに転ぶ一歩手前のコミカルさが終始流れていて、それがとても可愛らしいです。
そう、北角さんも松浦さんも、とても可愛らしくて、読んでいて好きにならざるをえないキャラクター設定で。松浦さんなんて強面のSキャラなのに、なぜか萌えます。
最後の最後まで北角さんは可愛くて、松浦さんが文字通り豹変した瞬間も、予定調和の安心感と松浦さんの行動が予測できないドキドキ感とがとてもバランスが良く、口調は命令形なのにちゃんと愛を感じられて…。
すごく好きな作品でした!
続編もあるようなので嬉しい限りです。 -
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ネタバレやっぱり火崎勇さんの作品は、あんまりハズレがないなあ。
イラストも好きな池上紗京さんだし。
お針子のフラウは天涯孤独な身の上ですが、実は現王の庶子という設定。
これがたぶんあとに生きるんだろうなぁって、予想通りの展開でしたが、フラウとコーネリウスが再会したところから、雲行きが怪しくなっちゃいました。
山でのシーンは、貧乏なお針子の生活感とフラウの賢さが出てて、コーネリウスは身分は高そうですけど、素性は明らかにされてなく、ただの男と女って感じだったのに、王宮に行ってからのコーネリウスは、ちょっとダメですね。
コーネリウスはフラウだと知っていたから、あんな話をしてたんだと思いますが、フラウは事情が全然分からないところに、政略結婚だったと言わんばかりの会話を聞かされたら、ちょっと怒りますよね。最初に事情を説明していたら、違っていたのになぁって。
そこからはすれ違いが続き、コーネリウスが自重したのをフラウが勘違いしたり、コーネリウスの妹姫のリンディアの恋を応援しているフラウの言動をコーネリウスが勘違いし、お互いに他に好きな人がいると思い込んじゃって、どうなることかと思いました。
最後は、別れたときのシャツのボタン。
これで誤解が解け、仲直り。
リンディアも好きな人と一緒になれるようで、なによりです。 -
遅い!
bookliveでなかなか出なかったので、他サイトで購入済。去年の11月だよ。遅すぎです。
お話しは、ヒロイン、ヒーロー共魅力的で面白いです。しかし最後のヒーローが勘違いして、ヒロインが大変な目に合うエピは、チョット悲し。
ヒロインの兄の話とか出来ないかな?と思います。 -
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ネタバレやっぱり、火崎勇さんの作品にはハズレがないです。しかもイラストは池上紗京さんで、アヴァンはかっこいいし、ルーシアもきれいで、買ってよかったーって思いました。
双子が忌み嫌われた国の王女として生まれ、母である王妃と共に、生まれたときから塔に囚われていたルーシア。なんでここまで?って思うくらい、父王の仕打ちはひどすぎます。
心を病んだ王妃が塔から出された後は、たった一人で塔に暮らし、知識は本から得られるものだけという中、妹であるエレシアと勘違いして、アヴァンが塔に忍び込んできたところから、ルーシアの人生が変わってきます。
エレシアと間違って純潔を散らしてしまったと、アヴァンは反省し、塔に囚われている状況など、ルーシアの話を聞いて、最初はたぶん同情だったんでしょう。でも慎ましいルーシアにだんだん惹かれていくアヴァンと、アヴァンに惹かれるルーシア。胸がキュンキュンしました。
ほんと、幸せになって欲しいって思う二人でした。
満足です。 -
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ネタバレ火崎勇さんの作品はハズレがないですが、今回も大当たりでした。しかもイラストがこちらも好きなCielさん。
父よりも年上の王との結婚が嫌で家出したメルア。家出の仕方も賢い彼女らしかったです。で、宿屋で見つけた家庭教師の仕事に飛びつきましたけど、着いた先で明かされたのは、仕事内容は隣国の王の偽の花嫁という仕事でした。
平民の娘のはずが、ダンスはできるし乗馬もできる。会話も洗練されていて、この娘の素性は?と想いながらもだんだんエルロンドがメルアに惹かれていっている感じが分かりました。
思いあまってエルロンドがメルアを抱いてしまいますが、メルアは娼婦と同じ扱いにされたと怒り、それが誤解と分かったあとのラブラブな感じはなんとも言えません。
最後はメルアの実の兄と偶然の再会となり、家族の親愛の情を男女のものだと誤解し、嫉妬によって激高したエルロンド。冷静な王が大国の王子を接待しているという大事な局面で、それを忘れるほど激高するってのが、激しくていいです。
最後はきちんと大国の王女であることも明らかになって、エルロンドとメルアの間に障害が何もなくなって、ハッピーエンドでしたけど、メルアの兄もかっこよかったんで、彼のお話も読んでみたいと思いました。 -
ネタバレ 購入済み
王道です。
ハッピーエンドが好きな人におすすめです。
勿論、はらはらドキドキもあり、最後は、何もかも上手くまとまる安心感のある作品です。
イラストも綺麗でかわいいし、お話も構成とれてて、解りやすいし、読みやすい。そこそこエロもあり、お互いの気持ちも表現されていて、楽しめました~。 -
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ネタバレ前作「誘惑された花嫁候補」もよかったですが、今作も王道ながらおもしろく読ませていただきました。
小国コルトの末姫リュシーナは国のために、親子ほど年の離れた大国ギリアルの王に嫁ぐことに。その道中で賊に襲われ、助けてくれたのは嫁ぎ先の国ギリアルの兵団。
隊長のエルネストと一緒に過ごすうちにお互いに惹かれ合いながら、リュシーナは自分の責務のために、泣く泣く別れますが、純潔を捧げたあとの別れのシーンは、ちょっとしんみりしちゃいました。
エルネストの身分は早々に予想はつきましたが、最後の登場シーンはちょっと予想外。意外とギリアルの王がエルネストを認めてくれてて、リュシーナを譲ってくれたのはよかったって思いました。
キーツとエルザの方の話も、キーツがエルネストと出逢うまでの話とかも混ぜて、エルザがリュシーナと別れたあと結婚式のときに再会するあたりとか、結婚式のあとの話とかも読んでみたいって思いました。 -
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仕事の出来る先輩×健気な後輩
泣いた〜
ランチタイムに読んじゃダメだ、気になってその後仕事になんなかったよ
健気な中根、可愛い中根
そして途中まで憎らしい丹羽っ
でも、丹羽さんの心の底も切なくて
それでも受け止める中根。。
うぅ、せつない
文中の
「大丈夫、を何十回、何百回と心の中で繰り返す。
何度も言っていれば、きっとそれが本当のことになるから。」
という言葉
涙がぶわっと溢れました。
せつない、から、甘々への怒涛の流れ
中根と共に耐えてきただけに、嬉しかったなぁ(笑)
丹羽さん、甘々超えてメロメロじゃないか〜(気持ち分かるけども〜)
2本目のSSも良かったです。
妹さん、カッコいいなぁ
本当の大好きなお話です
永久保存版です! -
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仕事ができる上に、新人の面倒見も良い。そんな先輩の丹羽に憧れるうちにやがてそれが恋心となってしまった中根。
片想いでも側にいるだけでいいと仕事に打ち込んでいたある日、中根は酔いの手伝いもあって隠していた気持ちを告白してしまいます。その必死な想いを丹羽はあっさり受け入れてくれて、その上激しく抱いてくれたのですが。
仕事面では有能で頼りがいのある丹羽で、鬱屈したものを抱えてるとは思えない男らしさがあります。そんな丹羽に仕事の失敗を責められることもなく逆に励まされ、いつの間にか惚れてしまった中根です。
叶わない想いだとわかっていても諦められないけれど、好きな人の邪魔にはなりたくない…とは、絶滅種のまさに昭和な耐え忍ぶオンナ。
ということは、丹羽はウサ晴らししてみたものの後ろめたさも感じて、でも折れて出ることはできないガキ大将…みたいな?
不覚にも泣いてしまいました。エビカレーのところで。丹羽の大人気ない言葉に傷つく中根が不憫で。
人の気持ちを利用するなんて酷いですね。酷い奴だけど、まあ、この話は中根の一人称で描かれていて中根視点だったので、丹羽がものすごく美化されていたのかもしれません。
加えて、中根の言葉が丹羽の一番痛い部分を抉ってしまったことは、間違いないですね…
でも、丹羽に手の平を返したような仕打ちをされても、そこで相手を責めることがなく、彼を好きになった気持ちにも一切後悔していない中根。控えめだなと思う一方で、彼の芯の強さも感じさせられました。地味にブレない。
丹羽の気持ちの変化をもっとはっきり知りたかった気はします。
手放してしまってからやっと、いつの間にか自分にとって大事な存在になっていたことがわかったんでしょうけど。
しかし、もう少し痛い目に遭ってほしかった…ww
恋することを許すなどと言ってた立場から、今度は許してもらう立場に。
でも、折れて出てるわりに、やっぱり不遜な態度は崩れていないのが返って丹羽らしくてよかったです。ひょっとして、あの横柄さは照れ隠し?
Hシーンは少ないんですが、恋する中根の心情を考えると、ぐっとくる箇所がてんこ盛りです。愛されてないと知りながらも従順で、献身的なところとか、きゅんとしました。
「女神の許容」では、丹羽が妹と再び向かい合うことができて安堵しました。エビカレーもリベンジできてる。
ちゃんとハートフルに仕上がっていて、いい読後感でした。恒例のあとがきもニヤつけました。 -
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お金持ちのおじいさんと暮らす賢いドーベルマンのワイズが今回の攻!でも、獣○とかそういう話ではなく、一途な気持ちから犬が人間の姿になっちゃう、シリアスでハートフルなファンタジーです。
そりゃもう賢くて飼い主に忠実な犬ですから、人になっても魅力的です。なのに、ものすごーく「俺様」なところがいい!そして、人になるとちょっとヘタれるのもいいです。
しかし、性根は犬ですからね。わんこじゃありません、犬です。
飼い主である祐天寺との強い信頼関係も素晴らしいのです。祐天寺は裕福だけど一人暮らしで、周囲はその財産をねらう親族ばかりで孤独です。そんな主人を守り暮らしてきたワイズは、探し物を拾いに庭に侵入してきた春哉と仲良くなります。
春哉は清く正しく美しい青年で、ワイズは彼に会うのが楽しみになりますが、彼はいつも寂しそう。春哉のことが気になるうち、ワイズは彼に恋するように。
そんな折、祐天寺が夜中に発作を起こし、瀕死の状態になってしまいます。彼を助けたくて必死になりますが、犬なので何も出来ない。その時ワイズに奇跡が起こるんです。
思わずのめり込んで読んでしまいました。
祐天寺、ワイズ、春哉、それぞれに優しく深い愛があふれています。でも、彼らは悪意に取り巻かれています。その悪意から愛するものを守るために、犬の姿でも、人の姿でも精一杯出来ることをやろうとする、ワイズの熱い気持ちに心を揺さぶられました。
面白かったのは、ワイズが人間になって春哉と親密になれると思い、思いっきり尻尾を振りすぎて引かれちゃってるところです。距離が近すぎ!確かに犬だったら許される距離感ですが。
同じことをしても、犬だとかわいがられて、人だと逃げられるっていうのは不憫でした。
気持ちが通じてからのHシーンはかなり萌えました。犬的な強引Hで、俺様口調で、でも優しさが感じられて甘々。
番外編ペーパーは、春哉視点。春哉の心境がよくわかるSSになっています。賢人と二人で買い物に出かけることで考えていた不安や心配が、別方向の嫉妬になっているのがほほえましいエピです。もう胸キュン。
犬と張り合うとは思わなかっただろうな。