火崎勇のレビュー一覧
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ネタバレ前作「誘惑された花嫁候補」もよかったですが、今作も王道ながらおもしろく読ませていただきました。
小国コルトの末姫リュシーナは国のために、親子ほど年の離れた大国ギリアルの王に嫁ぐことに。その道中で賊に襲われ、助けてくれたのは嫁ぎ先の国ギリアルの兵団。
隊長のエルネストと一緒に過ごすうちにお互いに惹かれ合いながら、リュシーナは自分の責務のために、泣く泣く別れますが、純潔を捧げたあとの別れのシーンは、ちょっとしんみりしちゃいました。
エルネストの身分は早々に予想はつきましたが、最後の登場シーンはちょっと予想外。意外とギリアルの王がエルネストを認めてくれてて、リュシーナを譲ってくれたのはよかった -
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仕事の出来る先輩×健気な後輩
泣いた〜
ランチタイムに読んじゃダメだ、気になってその後仕事になんなかったよ
健気な中根、可愛い中根
そして途中まで憎らしい丹羽っ
でも、丹羽さんの心の底も切なくて
それでも受け止める中根。。
うぅ、せつない
文中の
「大丈夫、を何十回、何百回と心の中で繰り返す。
何度も言っていれば、きっとそれが本当のことになるから。」
という言葉
涙がぶわっと溢れました。
せつない、から、甘々への怒涛の流れ
中根と共に耐えてきただけに、嬉しかったなぁ(笑)
丹羽さん、甘々超えてメロメロじゃないか〜(気持ち分かるけども〜)
2本目のSSも良かったです。
妹さん、カッコいい -
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仕事ができる上に、新人の面倒見も良い。そんな先輩の丹羽に憧れるうちにやがてそれが恋心となってしまった中根。
片想いでも側にいるだけでいいと仕事に打ち込んでいたある日、中根は酔いの手伝いもあって隠していた気持ちを告白してしまいます。その必死な想いを丹羽はあっさり受け入れてくれて、その上激しく抱いてくれたのですが。
仕事面では有能で頼りがいのある丹羽で、鬱屈したものを抱えてるとは思えない男らしさがあります。そんな丹羽に仕事の失敗を責められることもなく逆に励まされ、いつの間にか惚れてしまった中根です。
叶わない想いだとわかっていても諦められないけれど、好きな人の邪魔にはなりたくない…とは、絶滅種の -
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お金持ちのおじいさんと暮らす賢いドーベルマンのワイズが今回の攻!でも、獣○とかそういう話ではなく、一途な気持ちから犬が人間の姿になっちゃう、シリアスでハートフルなファンタジーです。
そりゃもう賢くて飼い主に忠実な犬ですから、人になっても魅力的です。なのに、ものすごーく「俺様」なところがいい!そして、人になるとちょっとヘタれるのもいいです。
しかし、性根は犬ですからね。わんこじゃありません、犬です。
飼い主である祐天寺との強い信頼関係も素晴らしいのです。祐天寺は裕福だけど一人暮らしで、周囲はその財産をねらう親族ばかりで孤独です。そんな主人を守り暮らしてきたワイズは、探し物を拾いに庭に侵入して -
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完結編。今までは尾崎の愛情と保護があって如月の心の平静が保たれていたのですが、今度は自分自身に向き合いトラウマを乗り越えていきます。人として徐々に目覚めていく成長ぶりが顕著な如月です。
とは言うものの、尾崎以外の人間にも感情が向けられるようになったことでの副作用はハンパないものがありました。「5歳児並み」と多和田に断言された如月の精神は、自分では大丈夫と思い込んでいただけで実はデリケートそのもの。
そんな彼が自分自身を取り戻そうとして、間違った方向に暴走してしまいます。それもこれも、両親を殺害した犯人に裁判で遭遇したのが原因のようです。そして、両親を殺されたから憎いのではなく、今度は尾崎を失 -
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ネタバレさらさ文庫は初です。
一番あらすじみて好みだったのを買ってみました。
サーシェの性格がかなり好きです。
初恋の騎士エルに振られたあとも自分を磨いてきれいになって、隣国の王となったエルに求婚されたときのうれしそうなところとか、その後、誤解があって、エルに疎まれてもめげずに、エルの危機にはかけつけ、エルに心に決めた人(サーシェのことでしたけど)がいると分かったときも、その人を認めてたりってところ、いいなぁって。
後半、誤解が解けたあとの展開は、ティアラ文庫のようで、あ、この文庫もこういうの有りなんだって思いましたけど、全編通して出てくるティアラと違って、まあ、あっさりと本編の方を楽しむことがで -
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如月のトラウマがかなり改善され、かわいいことも考えるようになって読むのが楽しくなってきた気がしていたのに、ここに来てまたもや試練が待ち受けていました。3作目にしてかなり痛いです…
意識の改善と言っても如月の「但し尾崎限定」は相変わらず。でも、嫉妬の感情も出てきたし、彼を独占したいとか彼を傷つけたくないとか、頭の中は尾崎への想いが溢れかえっています。
自分のために尾崎を面倒に巻き込みたくないと願いながらも、事態は気がつけば不穏な方向へ進んでしまうのは、やはり足を洗ったとはいえ尾崎の過去の稼業が影響しているのは明白な事実です。
というか、やっぱり893ですよね?尾崎は。
如月に近づいてきた南部、 -
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男くさくていい加減で不埒な刑事×堅物なクールビューティー検事。
女を口説くような軽い調子でからかってくる刑事の加倉井を苦手に感じているけれど、仕事となれば真面目に協力する検事の千条。
警察と検察は馴れ合ってはいけないと、距離をきっちりとりつつ事件に取り組む千条は、とても特徴的で魅力あるキャラ。千条の視点で一人称で話が進行するので、読み始めは私と語る千条のモノローグが鼻につくんじゃないかと思ったけど、これが意外に面白さを倍増させていて効果的でした。
言う事もやる事もきちんとしていてソツがない、ただの堅物な受という千条の印象が、実は全く違うということにどんどん気づかされていきます。
真面目さもた -
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再会もので、別れた受が結婚するのを知り、腹いせに鬼畜な攻が監禁凌辱する話に見えるのですが、それはあくまでも建て前的展開。というか、作家さんのそういうプロット作りが巧妙で、乗せられて話に入り込まされます。
しかも、俺、と語る攻の一人称で終始するので、クセモノです。
行為よりは、想いが比重を占める良作。
ホテルグループの御曹司、永井は何不自由ない育ちゆえの絵に描いたように鼻持ちならない男です。元恋人の峯と再会するまでの成り行きを一人称で語ると、不遜さが倍増。いい俺様キャラです。
そんな彼が偶然再会した峯に固執して、ホテルの一室に監禁するという常軌を逸した行動に出るまでの、荒れ狂うような気持ちの揺 -
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刑事(攻)×検事(ノンケ受)
気持ちを言葉に出すことを厭わない攻の加倉井も好きですが
珍しいくらいに、受の千条が好きです!
大好き、こういう性格!
BLなのに、読後の感想が「スッキリした!!」でした。
犯人が加倉井に対して同情を引こうと策を弄していることを
理路整然と突っ込むところ、最高でした。
カッコイイ、千条!
最初は、加倉井が余裕綽々と千条にちょっかいかけてたのに
後半は千条に負けっぱなし。
ヘタレ気味のオッサンになってました。
でも、Hの時は強引に戻ってたりして(笑)
気障なセリフ連発!
表紙の絵が素敵で手にとったのですが、中身も大満足。
ちょっとくたびれつつ男っぽい加倉井がツ -