あらすじ
幼い頃のトラウマで人間を『もの』としか見られなくなった如月巳波だったが、元極道の尾崎一雅と恋人として結ばれ、徐々に感情を取り戻しつつあった。そんな平穏な日々に一つの小さな波紋が生じる。如月の両親を殺害した人物が捕まり、その弁護士が訪ねてきたのだ。だが犯人を前にしても如月の心は動かない。彼の最大の関心事は多忙な尾崎の不在のみ……そのはずだったのだが…。大好評シリーズついに完結!! 書き下ろしSSを同時収録。
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神回
如月が初めて恐怖という感情を覚えて、どんどん追い詰められていく描写が、リアルすぎてしんどかったです。でも、そんな如月を受け止める尾崎がイイ男すぎて…!これまでの巻と比較しても、圧倒的に満足でした。
恐怖
シリーズ4作目。元ヤクザの組長で今は不動産会社社長・尾崎×バーテンダー如月。幼い頃の強烈なトラウマで、人間が『もの』にしか見えない如月巳波。
紆余曲折の末、尾崎のことを、『この世でただ一人の人間』と認識して恋人となった如月。徐々に感情を取り戻しつつある状況で、如月の両親を殺害した人物が捕まり、その弁護士が訪ねてきて……。
如月が感情を取り戻すのは良いことだったはずなのに。過去の事件と犯人に対する感情も一緒に呼び起こす事態になるとは……。その結果、記憶がどんどん如月を追い詰めて辛かったです。
人間は成長するからこそ、同時に愚かなこともしてしまうもので……。尾崎を失う恐怖。悪夢にうなされ、思い詰めた如月がしたことには驚愕。
尾崎も如月が本当に大事な所で助けを求めてくれず、歯がゆいさを感じていたでしょうが、中々動き出さずじれったい。そんな中で多和田がいい仕事をしてくれます。ガンガン言ってくれ!な気持ち。辛い展開でしたが、2人で乗り越えた4巻だったと思いました。
Posted by ブクログ
完結編。今までは尾崎の愛情と保護があって如月の心の平静が保たれていたのですが、今度は自分自身に向き合いトラウマを乗り越えていきます。人として徐々に目覚めていく成長ぶりが顕著な如月です。
とは言うものの、尾崎以外の人間にも感情が向けられるようになったことでの副作用はハンパないものがありました。「5歳児並み」と多和田に断言された如月の精神は、自分では大丈夫と思い込んでいただけで実はデリケートそのもの。
そんな彼が自分自身を取り戻そうとして、間違った方向に暴走してしまいます。それもこれも、両親を殺害した犯人に裁判で遭遇したのが原因のようです。そして、両親を殺されたから憎いのではなく、今度は尾崎を失うかもしれないという強迫観念から、容疑者の抹消を考えてしまった如月が大暴走。
どうなるかと驚いた…
そんな如月の変化を、尾崎は自分がどんなに仕事に忙殺されていても見逃していないのが安堵させられます。愛ですね。
尾崎だけではなく、周囲の人たちの暖かい気持ちがあったからこそ、如月は再生できたんだなぁとつくづく思わされました。
いいエンディングが待っていてよかった。そして、相変わらず包容力があってカッコいい尾崎でした。器の大きい男です。
絡みシーンも強引なのからシチュも様々で、ラブラブを堪能できます。
これからは、もっと如月は尾崎に甘えるといいんじゃないかな。
Posted by ブクログ
少しずつ変わってきた如月。変わるのは良いことなのだろうけど、本人からしたら怖いことなのかも。なんとも思わなかったことが、恐ろしく感じてしまうのだから。それでも周りのことが見えるようになってきたところや、ちょっと子供っぽいところを見られるのは楽しい。尾崎に対しても、大切だから言えない。のではなく、もっと相談できるようになるといいな。と思った。何がなんでも守ろうとするだろうし。