火崎勇のレビュー一覧
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完結編。今までは尾崎の愛情と保護があって如月の心の平静が保たれていたのですが、今度は自分自身に向き合いトラウマを乗り越えていきます。人として徐々に目覚めていく成長ぶりが顕著な如月です。
とは言うものの、尾崎以外の人間にも感情が向けられるようになったことでの副作用はハンパないものがありました。「5歳児並み」と多和田に断言された如月の精神は、自分では大丈夫と思い込んでいただけで実はデリケートそのもの。
そんな彼が自分自身を取り戻そうとして、間違った方向に暴走してしまいます。それもこれも、両親を殺害した犯人に裁判で遭遇したのが原因のようです。そして、両親を殺されたから憎いのではなく、今度は尾崎を失うかもしれないという強迫観念から、容疑者の抹消を考えてしまった如月が大暴走。
どうなるかと驚いた…
そんな如月の変化を、尾崎は自分がどんなに仕事に忙殺されていても見逃していないのが安堵させられます。愛ですね。
尾崎だけではなく、周囲の人たちの暖かい気持ちがあったからこそ、如月は再生できたんだなぁとつくづく思わされました。
いいエンディングが待っていてよかった。そして、相変わらず包容力があってカッコいい尾崎でした。器の大きい男です。
絡みシーンも強引なのからシチュも様々で、ラブラブを堪能できます。
これからは、もっと如月は尾崎に甘えるといいんじゃないかな。 -
Posted by ブクログ
ネタバレさらさ文庫は初です。
一番あらすじみて好みだったのを買ってみました。
サーシェの性格がかなり好きです。
初恋の騎士エルに振られたあとも自分を磨いてきれいになって、隣国の王となったエルに求婚されたときのうれしそうなところとか、その後、誤解があって、エルに疎まれてもめげずに、エルの危機にはかけつけ、エルに心に決めた人(サーシェのことでしたけど)がいると分かったときも、その人を認めてたりってところ、いいなぁって。
後半、誤解が解けたあとの展開は、ティアラ文庫のようで、あ、この文庫もこういうの有りなんだって思いましたけど、全編通して出てくるティアラと違って、まあ、あっさりと本編の方を楽しむことができました。
できれば、これで終わりじゃなくて、鉱山にからむなんか続きもの読みたいですねー。 -
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如月のトラウマがかなり改善され、かわいいことも考えるようになって読むのが楽しくなってきた気がしていたのに、ここに来てまたもや試練が待ち受けていました。3作目にしてかなり痛いです…
意識の改善と言っても如月の「但し尾崎限定」は相変わらず。でも、嫉妬の感情も出てきたし、彼を独占したいとか彼を傷つけたくないとか、頭の中は尾崎への想いが溢れかえっています。
自分のために尾崎を面倒に巻き込みたくないと願いながらも、事態は気がつけば不穏な方向へ進んでしまうのは、やはり足を洗ったとはいえ尾崎の過去の稼業が影響しているのは明白な事実です。
というか、やっぱり893ですよね?尾崎は。
如月に近づいてきた南部、見た目は紳士だったのに実はとんでもない奴でした。とても陰湿なやり口で尾崎を痛めつけようとします。如月が尾崎に気遣ったことが元でトラブルが飛び火して、南部に報復されてしまうのですが、「大事に思っている如月に会いたくない」と思わせる方法で、尾崎が彼を好きなまま離れていくような仕返し、というもの。
これはちょっと如月がかわいそうでした。彼は気丈に耐えていたけど。
でも、ここで尾崎が如月にどう向かい合ったのか、自分の気持ちをどう示して如月を自分のものとして取り戻したのか…これはとても感動しました。尾崎が泣いていたけど、私も涙でした。愛が深いです。それもお互いに、ものすごく深いと感じさせられたヤマ場でした。
しかも、書き下ろしのSSではさらに二人の熱い想いがダダ漏れ!結婚について熱く甘く語り合っていてごちそうさまです。特に虫よけ用の指輪発言が、尾崎らしくてよかった。 -
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男くさくていい加減で不埒な刑事×堅物なクールビューティー検事。
女を口説くような軽い調子でからかってくる刑事の加倉井を苦手に感じているけれど、仕事となれば真面目に協力する検事の千条。
警察と検察は馴れ合ってはいけないと、距離をきっちりとりつつ事件に取り組む千条は、とても特徴的で魅力あるキャラ。千条の視点で一人称で話が進行するので、読み始めは私と語る千条のモノローグが鼻につくんじゃないかと思ったけど、これが意外に面白さを倍増させていて効果的でした。
言う事もやる事もきちんとしていてソツがない、ただの堅物な受という千条の印象が、実は全く違うということにどんどん気づかされていきます。
真面目さもただ規律に従順なのではなく、自分の信じるものに忠実な人間なんです。表現の仕方が正直なだけで、根はとても優しい、魅力的な受。
一方の攻、加倉井も始めは軽そうだし、不真面目そうだし、千条をちょっとバカにしている気持ちも見え隠れしていたのですが、事件を追っていくうちに印象が変わります。男らしくて何事にも動じないように見える加倉井が、事件のせいで疲弊して思わず千条に見せてしまう弱さとか、意外にも真面目で一途だった過去の恋愛とか、かなり奥が深いキャラ。
そんな加倉井を支えて、捜査に協力して、背中を押してあげる千条はとても男前でかっこよく感じます。端々に愛がちゃんと見えていて、加倉井でなくとも惚れます。
エロ的には加倉井が迫っているわりに、二人が絡んでるシーンはわずか。千条の思考回路から言えば、もっともな話ですが。
でも、会話ひとつ、キスシーンひとつに、煽られ萌えるのが不思議。
千条は誰とも付き合ったことのないまっさらな受なんで、それだけに怖いもの知らず?な積極性を発揮していて、そこがとてもツボります。大胆なことを言っておきながら、いざとなると人並みに羞恥しているのには、なぜかほっとさせられました…
刑事ものとしても巧くできているストーリーで、引き込まれました。犯人に対峙した千条のセリフに溜飲が下がります。堪能できます。
続き物としてこの二人でまたやってくれないかな…と -
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再会もので、別れた受が結婚するのを知り、腹いせに鬼畜な攻が監禁凌辱する話に見えるのですが、それはあくまでも建て前的展開。というか、作家さんのそういうプロット作りが巧妙で、乗せられて話に入り込まされます。
しかも、俺、と語る攻の一人称で終始するので、クセモノです。
行為よりは、想いが比重を占める良作。
ホテルグループの御曹司、永井は何不自由ない育ちゆえの絵に描いたように鼻持ちならない男です。元恋人の峯と再会するまでの成り行きを一人称で語ると、不遜さが倍増。いい俺様キャラです。
そんな彼が偶然再会した峯に固執して、ホテルの一室に監禁するという常軌を逸した行動に出るまでの、荒れ狂うような気持ちの揺れの描写が上手い。思わず心を鷲掴みされました。
何故そこまでしてしまったのか、本人にもわかってない。永井から別れを告げたのに、それでも忘れられなく、峯の結婚に対する嫌がらせのような行為をしてしまう執着心や心の痛みの正体が何であるのか、わかってないんだな。
このあたりの攻の心理描写、作家さんの技量が発揮されていて、読者的にはお約束の焦れ焦れ感をたっぷり味わえます。
傲慢だけど、永井は男らしくて優しさも持ち合わせている憎めない性格です。その彼が大人気なく、必死で峯を再び我が物にしようと画策する姿は、ちょっと可哀そうで思わず同情してしまった…
受の峯の心情は、俺様永井の発する言葉でしかとらえることはできないのですが、かなり的確に伝わってきます。けれど俺様は、とても肝心なところで峯の気持ちを誤解しまくってます。
峯も永井の本心を誤解してるけどね。
残念すぎますが、若気の至りってやつ?相手のことを深く思いやったりもせずに、自分の都合ばかりを優先してしまった想い出は、気付いた時には苦くて重い後悔になります。
取り戻せない愛を悔いながらも、やっぱり峯には本心を見せまいとする永井に涙です。
監禁した峯よりも、永井のほうが過去の恋愛にがんじがらめになってたってことですね。
行き違ってしまった恋愛の修復ができて、見てくれだけじゃなく精神的にも永井はオトナになれたんじゃないかな、と思います。
でも、独占欲丸出しで、一生、峯を愛でがんじがらめ状態は間違いなさそう。多分、峯はMなので耐えられます。
ベッドシーンより、俺様永井の峯に対する思い込みの嫉妬心や、無自覚で残念すぎる恋心に苦笑しつつ、萌えます。
エロの私的萌えどころは、回想での二人の初H!
庭に積もった初雪を踏み荒らす感覚と似ている…と酷薄そうに俺様永井が表現する峯の処女喪失は扇情的すぎた。このシーンお気に入り。 -
Posted by ブクログ
刑事(攻)×検事(ノンケ受)
気持ちを言葉に出すことを厭わない攻の加倉井も好きですが
珍しいくらいに、受の千条が好きです!
大好き、こういう性格!
BLなのに、読後の感想が「スッキリした!!」でした。
犯人が加倉井に対して同情を引こうと策を弄していることを
理路整然と突っ込むところ、最高でした。
カッコイイ、千条!
最初は、加倉井が余裕綽々と千条にちょっかいかけてたのに
後半は千条に負けっぱなし。
ヘタレ気味のオッサンになってました。
でも、Hの時は強引に戻ってたりして(笑)
気障なセリフ連発!
表紙の絵が素敵で手にとったのですが、中身も大満足。
ちょっとくたびれつつ男っぽい加倉井がツボでした。
手や足の筋が骨っぽいくて艶っぽい絵ですよね。 -
購入済み
なるほど
ファミリーネームさえ明かせない家族の中で「娘として」暮らす
突然「お兄様」が来た。
後は想像通りの
展開
まさか二人とも「王子と王女」だったなんて