石塚真一のレビュー一覧
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いやはや。参りました。
今まではJazzマンガの最高峰を(古いけど)細野不二彦さんの「Blow Up!」にしていたのだけれど,本作が↑デス。音が見える!のです。絵から音が聞こえるのです!
細野さんのは今にして思えば彼の聞いた音をマンガにしたのだったのですね。音は可逆的に絵にはなっていなかった。
ところが,本作は恐らく可逆なんです。私が本作から感じ取った音は音色は作者がイメージしたメロディであり音色である!と,信じることができるのです。この差は大きい!
私がこのマンガから感じ取ってしまった音色や艶や空気感は間違いなく作者さんの感じた風景なのです。
ああ,素晴らしい。マンガを読むことでセッションに参加している気分になれるのだもの。
オススメですぜ,アニキ…。 -
Posted by ブクログ
一話読む毎に清々しい気持ちになれる。
まるで自分が山にいるかのような錯覚を与えられる。
それは作者の描画が体験に基づいたリアルなものだからであろう。良くも悪くも山に興味を向けさせられ、登山をしてみたくなる。
本作品が最近の山ブームの一端を担っているのは間違いない。ただブームではなく守るべきマナーやルールもしっかり描かれているため、その点もとてもよいと思う。
子供たちにぜひオススメしたい一冊。
とりあえず登山する人は必読。
(2018/02/18追記)
あらためて最終巻まで読みました。最後は没入し過ぎて読んでるこちらも酸素が欲しくなりました笑。最終話の内容は賛否両論あるようですが、無難なハッピーエンドではなく記憶に残る点で私は良かったのかなと思いました。
登山する人以外は知り得ない内容を、一般に知らしめた点でやはり素晴らしい作品だと思います。 -
Posted by ブクログ
なんてことだ。グイグイ読んでしまう。3巻までの間に何度か涙した。
ザ・漫画,だと思う。漫画って素晴らしいと思った。映画では予算足りなすぎて,そして危険すぎてこんなに本数とれない。小説ではあるコマを描写するにしても言葉が多くなりすぎてしまうだろう。
そして,扱っているテーマも,これこそが今もっとも人間にとってどまんなかなんじゃないかと思わされてしまう。このテーマこそがどまんなかなんだと思わせる力を持つ作品はなんでも強い。
人は生への危機を失うとモチベーションが低下するってことがあると思う。だから現代の,生がある程度保証されている我々はスカイダイビングをしたり映画を見て泣いたり怖がったりするわけだ。
映画小説漫画で扱われるテーマの中に生死のやりとり,っていうものがあるわけだけど,多くは戦闘ものですよね。ドラゴンボールだったりヤクザだったりから始まって,そういうプロセスっぽい派手な立ち回りモノの次は少しリアルな実際の世界で起こっていたことがらがテーマになりシグルイとかバガボンドがうけたわけだけど。そうはいっても,侍の命のやりとりってやはりどうしても想像するしかなくてっていうか,今現在,地球上ではこんなこと行われてないしファンタジーも混じってるしなあっていう見方になっちゃうよね。
でもこの岳,とかになると,いま現在,地球上で怒ってることだよね。そこにビビッとくるし,いまのどまんなか漫画って思わされるわけ。主人公の散歩はスーパーマンなんだけど空は飛ばないし元気玉も出さない。こういう超人が日本にはいなくても地球上のどこかにはいそうだ。
僕はキリンとかシグルイとかにはまった感じで男の命のやりとりっていうのにビリビリきちゃうわけだけど,まあシグルイはファンタジーとして見るよね。真剣で斬り合いたいなんて思わない。でもキリンはバイク乗ってた時はリアルなこととして手触りを感じられた。スピードってやつだよね。速度,これに見出されてしまった。でも危険だから降りましたよ。命大切,ってなった。
そんで,岳はさ,というか山登りは危険だからしないよって思ってたわけだけどさ。岳の中でね,トップからの景色がすごいよって何度も言われちゃうとさ,考え方揺らいじゃいますよね。
そういうわけで,これは危険な漫画。山のぼりたくなっちゃう。山でコーヒーいれたくなっちゃう危険な漫画。 -
Posted by ブクログ
(ネタバレ有)
実際に山岳救助されている方のブログに、
俺たちは三歩ほど超人じゃないとありました。
確かに、漫画ですから。
最後はエベレストで救助活動を行います。
極限状態とは、私が想像するよりも極限なのであろう。
漫画で表現されるよりも極限なのかもしれない。
テレビや映画でも表現できないだろう、
文章でもむりかもしれない。
そんな極限状態での生き方を考えてしまう。
岳で描かれるような、いい人である生き方を私ができるだろうか。
漫画だから極限でもいい人でいられるんであって、
実際には無理じゃないかという気持ちももちろんあるが、
すばらしい人であることに間違いがない、
それは三歩だけではなく草介でもテンジンでもだ。
そしてそれはきっと、
誰の心にもあるのだとおもう。
いい人の心が、もちろん悪い人の気持ちも、普通の人のきもちだってある。
いろいろな気持ちが感情が渦巻いているのが普通の人である。
そんないろいろな感情の自分の中から、
いい人の心を伸ばしたい、極限状態でも発揮したい。
この漫画泣けるよっていわれてから読むと泣けないものだが
これは言ってしまいます。
本当に泣くよ、
自分がなさけなくて泣くよ。
些細なことだらけじゃん世の中なんて、
そんなに大切なことなのかい、
大きく行こうぜ、
なんてね、
なんど読み返してみても
泣けるときと泣けない時がある、
結局は受け取るときの状態なんです。
周りに左右されるんじゃないんです。
自分を左右しているのは自分です。
周りを左右しているのも自分です。
周りは何もかわってないのです、
(かわってても気にしてもしかたないしね)
自分の気持ちなのです。
岳、
石塚真一さん
三歩よ、
ありがとう。
漫画では三歩が生きて帰ったのか、死んだのか、書かれておりません。
私はやはり死んだのだろうと思います。
いや、帰ってきてほしい。
でも死んだのだろうと。
それが普通だから