坂東眞理子のレビュー一覧
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ありがとうをちゃんと言うとか安売りに飛び付かないとか自分も心がけていることがいくつも出てきて各論ではそれぞれ共感するのだけど、全体を通してなんか違うという気がしないでもない。
著者はとにかく「品格」を高く保てと何度も言われているけど、自分はあまり「品格」なんてことを気にしていない。やりたいと思うことに取り組み、たまには仲間と飲んだり笑いあい、納得いかないことは臆せず意見を述べるとか、そんなふうに生きているだけ。もちろん人の道から外れることはしない。そんな感じでいいと思うんだけどな。
「品格」は自分で意識することではなく、人が感じてくれることなのではないかとも思う。
と思いながら読み進んだら、 -
Posted by ブクログ
アンコンシャス・バイアスとは、無意識の思い込み(偏見)のこと。昭和の男尊女卑風潮の中で育ってきた私は、平成から令和に向けてどんどん風通しが良くなっていく風潮をとても好ましく思っていた。が、自分の中にも結構アンコンシャス・バイアスがあることに気がついた。男の子は怪獣や車が好きだろう、女の子はキラキラしたものが好みだろうから…とそれぞれにシールを貼ってあげていて「はっ!いかんいかん」…となる。
女性の社会進出を阻むアンコンシャス・バイアスとして、多くの女性が「上のポストになると責任も重いし、風当たりが強い」「私は人の上に立つ力は無い」と思い込んだり、「私はそんなに偉くなりたくない」「出世よりも、コ -
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至極ごもっともなことが書かれていてふむふむそうだよなと共感しました。けど、なんかちょっと違うと思うのは、私は親として別に品格のある人になりたいのではなくて、やりたいことに自由にチャレンジできる子供に育ってほしいというかそういう子育てができる親になりたいということ。そのために、やりたいことに自由にチャレンジしている親でいたいと思っていて、それって「品格」という雰囲気とはちょっと違うよな、と考えた。
たぶん「親の品格」というタイトルは著者坂東さんの本意ではなかったのではなかろうかと思った。
坂東さんのが本書の考え方に至るまでの生い立ちや詳しいキャリアがわかるご著者があれば読んでみたい。 -
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タイトル、「自分を生きる」に惹かれた。
読みながら、大先輩のお言葉に、「そうですね」と「そう?」を繰り返していた。
近ごろ
物だけじゃなく人間関係の断捨離も聞くようになり、考えさせられる。
例えば
○ 人間関係の断捨離を急がない
「年賀状終い」はおすすめしません。「わざわざ書きません」と、送らなくてもいいんじゃないかと。
著者は、書いたり書かなかったりで不義理しているし、別の機会にハガキを送ったりするらしい。
確かに、「年賀状終い」をもらった時、何となくさみしく感じたけど、送る側の、突然送らないという気持ち悪さも分かる。
悩ましい。
それに、仕事、離婚、断捨離など。
それ -
購入済み
女性としての誇りを持ちたい
これからの時代を生きる女性に、教養として知っておいてもらいたいことがたくさん書いてある。
国際情勢や日本経済など、(2016年の本なので少し情報は古いが)、マクロな視点とミクロな視点と2つの見方で描かれている。
ただ女性を持ち上げるだけではなく、『もっとこうすべき』という筆者の厳しくも優しい主張は、どこかお母さんのようである。 -
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女の後半(老後?)についてはほとんど語られず、ほぼ二人の半生についての対談。それはそれで面白かったからよいのだけど。
さて、私はこういう「男は~女は~」みたいな二元論は好きではない。だって、人間いろいろなんだから男とか女とか二つに分けられるわけないじゃない、と。
でもそれは私が平成生まれだからそう思えるのであって、このお二人が生きた時代は男か女かでいろいろなことが決まってしまっていたんだなと納得。
あと、「最近の女性は自分が弱者であることに気づいていない」という言葉にはっとした。
確かに自分を弱者と思ったことはない。だけど、小さな子どもを抱えている今、ともすると弱者になりかねないのも事実。それ