にかいどう青のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
元カレの死を起点にして、1週間をバラバラに行き来するタイムリープミステリー。
元カレ森野も、主人公の朱音もキャラがとてもよくて好きになってしまうので、森野を救うことができるのか、最後までハラハラしながら読んだ。
作者の容赦なさすぎるブラックが炸裂して、途中笑ってしまった。あまりに容赦がない。姪っ子ひびきちゃんかわいいなーと思ってたら、青い鳥文庫のほうのシリーズの主人公らしくて、この容赦なさで?となる。笑
あんまり深く考えず、すっと読んで青春を感じるのがおすすめ。ミステリー初心者の中学生あたりにすすめたい。夏に読もう。食べることは生きること! -
Posted by ブクログ
ネタバレ思春期って、こんなに繊細で全能感があってもろくて強いのか。すごい。
クラスの人気者が、冴えない生徒を人気者にプロデュースするという話は、よく見るような気がする。そして、そうこうするうちに、人気者の方がクラスで孤立する立場に逆転するという展開もありがちではある。実際の学校でも、いじめられっ子をかばった人間が次のターゲットにされることなんて履いて捨てるほどあるのだ。
本当に、今の子供たちはなんて過酷な学校生活を送っているのか。読みながら唸ってしまう。
この窮地からどうやって脱出すればいいのか。もしもこの先に書かれているのなら、すべての子供たちが知りたいにちがいない。けれど、当たり前なんだけれども、そんな必殺技は人生にはないのである。
主人公のレオは、いまだかつてないほどの危機に直面して、その荒波をまともに被った。避けることなく、頭からずぶぬれになった。その様子をつぶさに見せてくれた。
たったひとりで文化祭のステージに上がるレオは、そこで淡々と自分がおごっていたこと、周りの人間の気持ちを見ていなかったことを話す。それは高らかな演説ではなく、胸を打つスピーチなのだ。
なぜなら、そこには覚悟があるから。
必殺技ではないけれど、人間にとってやっぱり言葉は最後の切り札なんだな。読みながらそう思った。
おそらく、誰かが自分の胸の中の本当に大事な柔らかい部分を言葉にして伝えようとする時、人は耳を傾けずにはいられないのではないのだろうか。
大人になると、だいたいいつもそんなことは忘れて過ごしているんだけれど。
最後も少し希望が見える終わり方だったので、ひとまずほっとした。
終盤、レオのちょっとした秘密が明かされるシーンは自分の思い込みを指摘された気分になった。
ジュン、がんばれ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えた後の2度目で印象が変わります。
主人公が大変格好良いです。
とても良い本でした。
「この世界は参加者全員が、ちょっとずつの『悪意』を交換することでできている」
作中、主人公が考える人気者の条件として、容姿・運動能力・トークスキル・他人に認められる行動がとれることが挙げられていました。しかし展開が進むにつれ、悪意が向けられれば人気者だろうとクラスカーストの最下層に落とされるという不条理も描かれます。
読んでいて心がキュッとして辛かったですが、
意地でも舞台をやり遂げた主人公が格好良かったです。また読みたいなと思いました。