にかいどう青のレビュー一覧
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ネタバレ「願いのかなう百物語って知ってる?」理子が絵流萌にそんな話をし始めた。その話を聞いた寧々は愛犬を生き返らせるため、百物語をやりたいと言い出す。悲しみから立ち直れるならと、他の友人も誘って百物語を始める絵流萌達であったが……。
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発売前からひそかに楽しみにしていた一冊。100物語とつくホラー系の児童書を読まない訳にはいかない。発売日当日に買いに行って翌日には読み切ってしまった。
こちらの物語は、絵流萌(えるも)の友人であり愛犬を亡くして落ち込んでいる寧々に理子が、「願いのかなう百物語って知ってる?」と語り掛けたところから。
なんでも、怖い話や不思議な話を100個集めると、すべて語り終 -
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主人公とともに、いじめられてそうなケイの行方が心配になりました。
救ってあげれるの?どうなの?どうなるの?
とページをめくる手が止まらず、深夜に一気読みした中年主婦の私。
最近の子供たちの悩みも、大変なんだなぁと。是非、親にも児童文学を読んでほしいと思いました。
イジメや友人関係のトラブル、大きな心の悩みを持つ子どもだちの肩に、そっと優しく手を差し伸べてくれるような本でした。
内容的には重いネタで考えさせられるものばかりなんですが、最後の最後まで思わぬ展開を巻き起こしてくれるので、一言で言えば「すごくおもしろかった」です。
中学生がさくさくと読めそうなので、学校での読書時間とかにも -
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中学生対象選書。
「レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。」
キャッチーですよね。
中高生は怖い話とこの手の話が大好物です。
さらさらと読み易い文体で、話の流れもわかりやすい。かといって薄っぺらいわけでもなく、ある程度の悟りを青少年に与えてくれる印象。
カバーつけて読む派なので、読後に改めて表紙イラストを確認しちゃいました。ほほう。なるほど。
こういうネタもスパイス効いてていいですね。ちょっと歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」を思い出しました。いや、この手のネタはよくあるといえばあるなあ。でもやはりキャッチー。
摩擦ルミネセンスと人と想いと言葉。230〜231ペ -
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レオは、教室内ヒエラルキーの上層にいる、はずだった。「ひらめいた!おまえ、漫才の台本書けよ。」学校で不動の人気をほこるレオがいじめらている藍上と、コンビで漫才をする。これで、すべて解決する、はずだったのに。
面白い!終盤の涙あり笑いありの展開に心が揺さぶられた。
よく、誰かのためにっていうのを美化されがちだけど。ほとんどは、誰かのために行動している自分が好きなだけで、自己承認が強いだけ。助けなんて相手は求めてないのに。デリカシーがないから後から、大きなしっぺ返しを受けて、1人、孤立。・・・さて、レオくん(主人公)はどう挽回するのかが、今作の1番の見どころ。
お笑い(落語)という方法で、辛いこと -
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両親の仕事の関係で叔母の元から学校に行くことになったひびき。町の様子を見て歩いているとふしぎな古書店にたどり着いた。そこで出会った青年レイジは自分は福の神だと名乗り、ひびきを「福の神の弟子(仮)」と決めるのだった。
古書店がタイトルにあったので手にしてみました。いわゆるイマドキの児童文庫ですね。可愛い絵と親しみやすく突飛なキャラクターが読者を引っ張ってくれます。
古書店が出てくるとは言え、メインとなる舞台は学校なので古書にまつわる謎だとか蘊蓄だとかでは物語が展開する訳ではないです。それでもはじめの事件は本がキーアイテムとなりますし、本が好きな小学生が主人公なので所々に本(それも実際にある本) -
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ネタバレ1巻を読んでからすぐに2巻へ。
非科学的な話もあれば今すぐ起こりうる怖さの話もあって、それが短編に散りばめられているのがちょうどいい。
冒頭に提示されるイラスト(写真)は「おかしいところ」を目立たせてくれているのだけど、そこから話を読み進めてどんな結末になるのか?誰がこんなことを?と推理していくのがやはり楽しかった。
読み終えてみれば結末や展開はよくあるパターンなのに、なのに文章を追いかけているうちはそれに気付けない…それだけ作者さんの引き込む力が強かったんだなと感じた。
「動画配信」
写真におかしいところが実は2箇所あったのに、1箇所に気を取られて気づかなかった!結末を知った後、イラスト -
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