あらすじ
【教授の裏の仕事は、異形のモノを祓うこと―】 雪代宗司は星那多大学の客員教授であり幻想作家である。宗司はケガレを祓う力を持っており、そのケガレを利用して物語を綴っていた。大学一年生の宇佐見椎奈は、過去のある出来事から異形のモノを視ることができ、宗司のもとで助手のアルバイトをしている。 ある日、いわくつきの事故物件「六角屋敷」の噂を聞いた二人は、怪異の真相を確かめに向かうが――?
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Posted by ブクログ
面白かったです!ゾッとしたり、だけどクスっと笑える会話もあったり楽しく読めました!普段電車で数ページ読んで2週間かけて読むのですが、謎が気になって一気読みしたいい本です。
会話中に動作が入った文章を書かれるのでキャラが動いてますね。とても好きな文体なので続きがあったら大変嬉しいです!
でもあんまりフォントと余白が好きじゃないんですよね…読み進めたら慣れてきますが1回手に取って戻して、次の日やっぱり気になって買いました。フォントの好みはあるかもしれませんね。
Posted by ブクログ
ケガレを祓いそのケガレで物語を綴る幻想作家(であり大学教授)と、ケガレを視ることのできる助手の青年のバディもの。しかも呪われた屋敷もの。これは嬉しい。
更に想像以上にがっつり怖いホラー。これは楽しい。
Posted by ブクログ
怖おもしろかったー!
表紙もちゃんと見ているのになぜか途中まで主人公の性別を勘違いしていて、あとから出てくるキャラも性別間違えて読んでて、しかも最終的に性別が大事なポイントで、いろいろ惑わされました。大半は自爆だけど。
続編も出てほしいなー。
Posted by ブクログ
怪異ミステリーか、と無防備に読んで、
いやいやホラーじゃん!こわ!!とびっくりさせられた。ホラーミステリー系大好物です。
怪異の原因は人間か、怪異なのか。線引きの塩梅もいい感じ。
引用されている幻想文学の数々もすばらしい。
年上敬語と生意気な年下のバディものなので、この手の設定が好きな子にもおすすめしたい。
Posted by ブクログ
怪異に首を突っ込む教授と怪異に遭ってしまったがために特殊能力を得た大学生のバディものというと某作品が思い浮かびますが、ちょっと毛色は違う感じ。
変わった手法ながら怪異を祓える力を持つ教授兼作家(でも怪異を見ることはできない)と、怪異を祓えはしないけど見ることができる大学生が、ある屋敷の謎を解く物語。
なかなか大変な目に遭っていながら、それなりに普通に大学生活を送り、普通に恋もしていた彼だけに、その日常にまで屋敷に関わる怪異が迫ってきたときは恐ろしさを感じた。
しかもこの謎、要素が複数に絡み合っているので、なかなかに手ごわい。
最終的に彼の友人を色々な意味で巻き込む結果となるし、何より犯人の正体が「まじですかい!」という展開に。
真相には本当に驚かされた。
これはミスリードしますな。
ホラーものとしても怖いけれど、普通にミステリとしても面白かったです。
現実にありうるかどうかというリアリティさは下がったかもしれませんが。
何より驚いたのは、普通に読み飛ばしていた日常シーンにでかい伏線があったこと。
確かにそんな描写あったけれども、まさか最後の最後でそれ引っ張ってくる!?と本当に驚きました。
最後まで油断できない作品でした。
Posted by ブクログ
帯に民俗学ミステリーと書いていますが、民俗学ではないですね。強いて言うならホラーミステリーかな。ただ、ミステリーの文法には必ずしも則ってないので、ホラー色のほうが強いです。
現われる怪異事象が理屈で推し量れないところに恐怖を感じます。なのでホラーとしては割とよくできた作品だと思います。これはシリーズ化するかもしれませんね。