吉田秋生のレビュー一覧
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購入済み
もう少し明るくできないかな
還暦過ぎのおじさんですが、海街が好きで時折り読み返してます。ので、映画版はイマイチ感が強いです。
この話は海街のスピンオフ的に始まりましたので海街ロストしていた私は喜びました。ですが、どうにも読みにくいです。そのように描いているのでしょうが、もう少し肩の力を抜いて読みたいです。藤沢周平の士道小説が好きなのですが、用心棒シリーズなどの後期のものに特化されます。それはユーモアがあるからです。作者自身が語っていますが、暗い気持ちを全て吐き出したらもっと明るい話を書けると思ってきた、と。ですので吉田さんにも、そのような話を期待します。 -
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ネタバレ一本松世代はまだ子どもなのに大人びていて、お互いに刺激を受けながら支え合っている姿が大好きです〜〜〜。和樹視点で進んでいくけど、相手のことも自分のこともたくさんたくさん考えていて本当に勉強になります…私自身もそうだよね〜とかハッとする場面とか頭を整理しながらだったのでこの一冊を読むのに3日かかってしまいました…恥ず〜
風太がすずに渡した神鳩土鈴がまた男性から女性へのプレゼントとして出てくるなんて…粋すぎる。
浅野の墓参りのことは詳しく描かれてないけど、和樹が話す2番目の姉の旦那が〜で妄想がめちゃくちゃ膨らんで嬉しくて嬉しくて爆発しそうです。笑笑
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ネタバレ3巻を読んで
お?鎌倉に行ったんだ?
きゃー良かった!
え?妙の父親はダレ?
宮本さんか?と思ってしまった
今回も名言てんこ盛り!
「悪意のある人だけが
毒を盛るわけじゃない」
「盛ってる本人にも
自覚のない毒もあるのよ」by妙
「無知と警戒感が限界に達した時
共同体は牙を向く」
「お前にそんなセリフを吐かせるような
世の中じゃいけないんだ」
「政治的な正しさ(ポリティカル・コレクトネス)ってのはきれい事だが
きれい事を言い続けなきゃならない時も
あるんだ」by宮本さん
くーっ、かっこいい!
うんうんと頷きまくる
宮さんや倉さんに見守られ
成長していく和樹たち
浜田さんが出てきてご縁 -
Posted by ブクログ
お待ちかねの第三巻。毎回「ほんっとーにそうだよね~」とうなずきまくりの名言が登場する。今回は秋成さんの言葉がしみた。
「無知と警戒感が限界に達した時、共同体は牙をむく」
「『政治的な正しさ(ポリティカルコレクトネス)』ってのはきれい事だが、きれい事を言い続けなきゃならない時もあるんだ」
イナカっていうものをよく知る大人にしか言えないセリフだと思います。ほんとそうだよね。
第12話で浜田さん登場!これは嬉しい。しかもなんだかすごくカッコイイ役回りじゃないの。西野さんを一瞬チカちゃんかと思ったのは私だけじゃないはず。あと、よっちゃんのことがちらっと出てきてた。「家族で来ててにぎやかだった」とな。 -
Posted by ブクログ
谷間の緑豊かな温泉町・河鹿沢。老舗旅館で湯守見習いとして働く和樹と大女将の孫娘・妙、そして幼なじみ類と剛と…小さな温泉町を舞台に描かれる群像ドラマです。
1年4ヶ月ぶりの新刊!首を長〜くして待ってました。あまりにも久しぶりだったので、いろんな設定や伏線がうろ覚えで『海街diary』の最終巻から引っ張り出してきて読み直しちゃいました。うん、やっぱり吉田秋生さん、すごいなぁ〜深いなぁ〜しみじみ大好きです。
前半はリンダこと類がメインのお話でした。悪気のない無自覚な毒にもいろんなパターンがあるよね。倉さんもかっこいいけど、宮さんもかっこいい。信頼できるかっこいい大人に、ちゃんと自分もなれてるかし -
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子どもは大人が思う以上にいろいろな事を感じて考えている。
これは子どもだけに限らず、会社において若手に対しても感じて気づかされたことだ。
「あなたのことを思って」や「あなたのため」に騙されてはいけない。そんな言葉で相手を縛ってはいけないと考えさせられた。
妙ちゃんや莉子ちゃんが傷ついた「当事者なのに自分だけが何も知らされていなかった」は誰しもが経験があるのではないだろうか。もしくはこれから経験するかもしれないことだ。
これは相手が思いやりだったり、もしくは自分が優位に立ったりといろいろな思いがあったりだけど、思いやりで自分の身近な経験としては「病気の告知」かな。
本人が知ったら傷つくだろうから -
Posted by ブクログ
書店で3巻が平積みになっているのを見て2巻が出ていることを知り、慌てて探して購入。2022年2月に発売されていたことを知り、愕然。
そんな訳で1巻からだいぶ間が空いてしまって登場人物欄やこれまでのストーリーを読んで記憶を呼び起こす……が、和樹の弟、智樹と守がごっちゃになっていたり、パワハラの件を思い出せなかったり……。
けれど「対岸の桜」で昔を懐かしく語る初江さんの表情とか、最近はそちら側になりつつあり、若者の成長を見守るのは尊いなと思ったりしている。
悩んだり、感動したりなどは心が若くないとできないな、と。
民子さんの花嫁道中の思い出話とか、同じようなことで悩む主人公たち。倉さんのような懐の