あらすじ
ネオ・ジェネシス社の遺伝子操作により、天才的な頭脳と特殊な能力を持って生まれてきた静(セイ)と凛(リン)。
これが悲運にも、バイオハザードの恐怖を招くことに!!激しい攻防を繰り返しながら、彼らの命を賭(と)した最後の戦いが始まるが…?
話題独占のメガヒット・スーパーロマン、ついにクライマックス!!
感情タグBEST3
名作。ウィルスとの闘い
漫画史の名作「バナナフィッシュ」の作者の、これまた名作。高齢者を死に追いやるウィルスとの闘いがコロナ禍に読むと何ともいえず…。もうすごい前の漫画なのに、むしろコロナ禍を見てきたような先見性。この作者さんの洞察力がすごい。
そしてアクションや友情ドラマだけをとってみても面白い。
残念なのが、紙の漫画を素人がスキャンしたかのような画質の粗さ…。他の電子書籍でここまで粗いの見たことない。可能なら直して欲しいです。
Posted by ブクログ
『BANANAFISH』はキャラクターや関係性が魅力的で親しみやすさがありましたが、『夜叉』はキャラ以上にストーリーが重視され、『BANANAFISH』よりもさらに作り込まれていると感じました。遺伝子工学や国際関係、軍事、沖縄の伝統文化、日本古来の言い伝えなど様々なモチーフが複雑に絡み合っていて吉田秋生先生の勉強熱心なところが伺えます。シン・スウ・リンが再登場したところも激アツでした!今の少女漫画にはない、ハードボイルドなカッコよさと、やっぱり吉田秋生先生ならではの男性キャラの色気があります…!恋のかけひきも余白が多く、文学的で上品かつどえろいです。これは有末静や凛が次に活きてくるであろう『イヴの眠り』も楽しみです。
Posted by ブクログ
「BANANA FISH」にキャラクターや構成、展開はすごく良く似ているけれども、今回は人種問題や遺伝子問題をテーマにして、話しにさらに深みが増していた。話しの終わり近くになって人がどんどん死んでいって、バタバタのうちにムリヤリ収束に向かう流れもなんだかよく似ている。
「BANANA FISH」で主要人物だった「シン・スウ・リン」が物語の後半から登場して、話しに絡むようになったのは、すごく面白い。
シンが結婚した日本人女性というのは誰なのか、結局わからなかったけれども、これは、エイジの妹だったんだろうか。
君と似た奴のことを話したな。
君と奴とは1つだけ大きな違いがある。
奴は生き急ぎ、君は−−−死に急いでいる。(p.67)