戸森しるこのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
6年生のクラス替えで、暦の最初にとなりの席になった床井くんは、クラスの男子で1番背が小さい。暦は6年2組の女子のなかで一番背が高い。5年生の時暦は背の高さをからかわれていたが6年になって人気者の床井くんが背が高いことを羨ましそうに毎日言うからからかわれたりしなくなった。
そう、このエピソードのように、床井くんは、真っ直ぐに本質を見抜き色眼鏡で人を見ない。一方で暦とは違う角度で物事を捉える事も出来る。ユーモアもある。床井くんが居ると風通しが良いクラスになる。
暦から見た床井くんを中心にした話。担任の先生やクラスメートの面々、床井くんや暦の家族も登場する。14のエピソードで構成されていて1話が短 -
Posted by ブクログ
2017年読書感想文課題図書、高学年向。
平凡なぼく、飛鳥井渡(あすかいわたる)と、ぼくの幼馴染で学年一の人気者の秋山璃在(あきやまりある)と、転校生で色白の川上サジの3人の物語。3人で過ごした5年のこの1学期は、3人にとって忘れられないものとなる。
リアルは何でも出来る。ぼくは、リアルが好きだけどリアルが主人公で自分は脇役だと感じていた。それもあって、手放しではリアルと同じクラスになった事を喜べない。
リアルが、担任の甲斐先生を慕っているわけ、ぼくが甲斐先生になつかしさを感じるわけ、サジが転校してきたわけ、またリアルの事となると頑張ってしまうわけ、リアルが毎年七月に入ると雰囲気が変わり7月1 -
Posted by ブクログ
中二の時、気に入らないクラスメートをイジメていた『穂花』。でも、三年になったらクラス中から無視されるよになってまるで透明人間みたい・・・「友達なんかいない」小林深雪
クラスは違うけど仲の良い幼馴染の『加部慎太郎』。彼のクラスには顔に痣のあるいじめられっ子の男子生徒がいる。誰も名乗り出ないアンケートを取り続ける先生。でも、初めて✖がついた、そう加部慎太郎は言った・・・「これは加部慎太郎に送る手紙」戸森しるこ
「どうせ私なんて」その言葉を口にする度中学生にループしてしまう『詩織』。イジメている三人組から逃げて屋上でお弁当を食べていると、同じくイジメられている『弥生』と知り合う。『今』が終わりが -
Posted by ブクログ
11月のマーブル
人間は1個体、1個体につき高度に複雑な精神世界をもつ生き物であるが、生命であることには変わりない。
道徳とか倫理とか、他の個体と協力するための社会にまつわる精神と、生と死の存在を自覚するがゆえの人間特有の精神性は強いものに思われるが、
生命としての本能もそれに劣らず強烈に人間を突き動かす。
コントロールの行き届かない生命の力が、人間特有の苦しみを生む。この話では不倫によってできた血縁関係のない家族の悩み、性同一性障害の悩みなどが扱われる。
大きな視点で見れば人間のやっていることは、他の生き物のそれと大差なく、穏やかに過ぎる時間の流れのなかでシンプルな生命の営みが続いてい