戸森しるこのレビュー一覧
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クラスの子が「おもしろかったから読んでみて」と持って来た本。彼女も,1年先輩から教えてもらったらしい。
3人の5年生の男子が繰り広げる世界。いろんな物を背負って生きている子どもたちが,本当の自分を見せないでつきあっている。それは,たぶん,今の教室にも普通にあるであろう世界。それが,ゆっくりと溶け合い(本人の成長もある),本当の自分を少しずつ出していく。結果,より深まる絆…。
現実の子どもたちには,この3人のような極端さはないけれど,やはり,こういうのを読んだ子どもたちは,自分を振り返って感じることはあるだろうな。
「この本を読んで,発表会の劇を考えようと思った」という彼女。できた台本 -
Posted by ブクログ
第56回講談社児童文学新人賞受賞作。
よかった。酷評も多いですがわたしは素直に感動してしまった。涙が止まらなかった。ストーリーとしては最近多いLGBTがテーマに組み込まれており、そのほかに身近な死、自己肯定感など。
やたらキラキラネームばかりでそこはちょっとついていけなかったし、アスカがサジの同性恋愛のことをアテンドするあの感じはちょっと好きじゃなかったかな。サジがいなくなってからリアルのサジからの恋を揶揄う感じも。
それでもトータルでいい話だったなとわたしは思いました。
出版社より
そいつの名前は秋山璃在(リアル)。
スポーツ万能。性格良好。顔がかっこよくて、気もきくから女の子にももてる -
Posted by ブクログ
道で出会ったのは、誰かの買い物袋から落ちたねぎだった。
ねぎのねぎしくんとぼくの、友情物語。
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ちょっとネガティブで渋い、ねぎしくんのキャラがいい。
ねぎを食べるのが苦手な「ぼく」が、肯定的にねぎしくんを受け入れるところにほっこり。
大学生のお兄さんも、隣のクラスの根岸くんも、根岸くんのお母さんもいい。
戸森しるこさんのお話の中でもちょっとイレギュラーな感じで、これはこれで好きだなぁと思った。
こんな短くて不思議なお話なのに、最後は「いろいろあっていい」とストンと腑に落ちる。
さすが、戸森しるこさん。なんだろう。
発売予定の次巻も楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
児童文学からYAのどちらでもいけそうな小説。
ストーリーとしては大きなものはないのだけど、13歳の心の動きを、とても上手く描いている。詳細に
ではなく、ふんわりと、でもよくわかる書き方は、この作家の個性だと思う。
ドロドロの人間関係(マウンティング、ヒエラルキー、嫉妬、裏切り)を描いた小説が好きな人には向かないだろうが、人間関係も描き方だなあと思う。
二十歳の、まだ学生だった正夫くんと、七つ年上の奈菜ちゃんが、妊娠して結婚するが、出産のとき双子のうちのひとりを亡くしてしまう。でも三人家族はその喪失を乗り越えて、仲良く暮らしている。ってこの小説の背景を書いたらなかなか劇的だけど、そんな風に感じさ