戸森しるこのレビュー一覧

  • ぼくたちのリアル

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     クラスの子が「おもしろかったから読んでみて」と持って来た本。彼女も,1年先輩から教えてもらったらしい。
     3人の5年生の男子が繰り広げる世界。いろんな物を背負って生きている子どもたちが,本当の自分を見せないでつきあっている。それは,たぶん,今の教室にも普通にあるであろう世界。それが,ゆっくりと溶け合い(本人の成長もある),本当の自分を少しずつ出していく。結果,より深まる絆…。
     現実の子どもたちには,この3人のような極端さはないけれど,やはり,こういうのを読んだ子どもたちは,自分を振り返って感じることはあるだろうな。

     「この本を読んで,発表会の劇を考えようと思った」という彼女。できた台本

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    2018年11月12日
  • 理科準備室のヴィーナス

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    理科の人見先生は、ボッティチェリのヴィーナスのような、印象的な顔立ちをしていた。話すことも行動も少し「普通」からはずれている先生に、瞳はなぜか心惹かれた。授業中、先生をみつめていると、同じように先生を見つめている男子、正木に気が付いた。先生と二人の、秘密の時間が始まる…。
    憧れとも尊敬とも違う、それは恋に近い思い。性別も年齢も越えて、心に芽生える独占欲。ひとつひとつのエピソードにこもる若くて固い切迫感が息苦しいほど。
    この独特の世界感を作り出す作者に俄然注目。

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    2017年10月31日
  • ぼくたちのリアル

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    第56回講談社児童文学新人賞受賞作。
    よかった。酷評も多いですがわたしは素直に感動してしまった。涙が止まらなかった。ストーリーとしては最近多いLGBTがテーマに組み込まれており、そのほかに身近な死、自己肯定感など。
    やたらキラキラネームばかりでそこはちょっとついていけなかったし、アスカがサジの同性恋愛のことをアテンドするあの感じはちょっと好きじゃなかったかな。サジがいなくなってからリアルのサジからの恋を揶揄う感じも。
    それでもトータルでいい話だったなとわたしは思いました。

    出版社より
    そいつの名前は秋山璃在(リアル)。
    スポーツ万能。性格良好。顔がかっこよくて、気もきくから女の子にももてる

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    2017年10月17日
  • 十一月のマーブル

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    血がつながっていない家族の話。戸森しるこさんの本は初めて読みました。ぶっきらぼうにも思える簡潔な文体から苦しさとか優しさとかが伝わってきて、すごく好きな感じです。
    レンも、売れっ子作家のおとうさんも、マーブリングギャラリーの凪さんとサキさんも、人間味があって素敵なひとたちでした。

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    2017年06月09日
  • ぼくたちのリアル

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    なんか、いいなあ。
    子供に読ませたい。小学校5年生になる、ぼくの子どもに。
    道徳な感じもするし、NHKの教育テレビな感じもするし、読みやすくて、小説になってて、面白かった。
    友達の良いところばかり見えちゃって、自分に自信がなくなる時ってあるよなあ。

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    2017年05月15日
  • ぼくたちのリアル

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    いやこういうの弱い。最後はこういう形になるだろうなと思っていたそのままになったけど、やはり感動してしまう。
    で、そういった定型とはまたちょっと違った角度をつけるキャラクターもいるのがよい。

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    2017年05月07日
  • ぼくたちのリアル

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    身近な存在に対する゛嫌い”とは違う苦手意識や、死に対する想い、いじめやLGBT、などなど思った以上にいろいろなものが盛り込まれていました。すっかり解決した、とは言えないけれど、明るい希望が見える終わり方でした。

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    2017年05月06日
  • 十一月のマーブル

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    これも良かったな〜!
    電車の中にも関わらず、途中で何度か泣いてしまった。
    主人公の苦しい気持ちが苦しいというような言葉を使わずともストレートに伝わってきて、ぐっときた。
    よく練られている構成もいいなぁ。
    難を言えば、文体が軽やかと言えば聞こえが良いが、少し軽すぎる気もする。
    もう少し歯応えのある文体だと良かったなぁ。
    そうすると今時の子は読めないのかしら?

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    2017年02月04日
  • 十一月のマーブル

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    これは家族との血のつながり、親友レンとの関係に悩み心かき乱されながら成長する波楽の物語である。6年生の11月、波楽は自分の出生の真実を知り戸惑う。

    暗い話ではないにしろシリアスでデリケートな事情がある。表紙をめくり、まず読者は波楽の実の母が亡くなっていることを知る。父は再婚しており、その母との間に妹が生まれている。父、母、波楽、妹の4人家族だ。波楽は父との血縁に疑念を抱くようになり、ふと見つけた葉書から自分の出生の真実と向き合う。

    主軸は波楽だが親友レンも魅力的である。
    11月が過ぎても波楽らの生活は生々しく続いていく。

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    2017年01月15日
  • ぼくたちのリアル

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    リアルはオンリーワンでナンバーワン。サッカーも勉強もそのほかなんでも得意なうえに、顔もスタイルもいい。しかも性格もいいときているが、おさななじみのぼくはそんなリアルが苦手だった。5年生ではじめて同じクラスになった時、嬉しそうなリアルとは反対にぼくは憂鬱だった。そこへ、サジという名の転校生がやってきて、ぼくとリアルの関係に変化が訪れる。

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    2016年08月29日
  • ねぎのねぎしくん

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    道で出会ったのは、誰かの買い物袋から落ちたねぎだった。
    ねぎのねぎしくんとぼくの、友情物語。

    ちょっとネガティブで渋い、ねぎしくんのキャラがいい。
    ねぎを食べるのが苦手な「ぼく」が、肯定的にねぎしくんを受け入れるところにほっこり。
    大学生のお兄さんも、隣のクラスの根岸くんも、根岸くんのお母さんもいい。
    戸森しるこさんのお話の中でもちょっとイレギュラーな感じで、これはこれで好きだなぁと思った。
    こんな短くて不思議なお話なのに、最後は「いろいろあっていい」とストンと腑に落ちる。
    さすが、戸森しるこさん。なんだろう。
    発売予定の次巻も楽しみだ。

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    2025年12月16日
  • 理科準備室のヴィーナス

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    話す言葉は短いけれど、気持ちを表す描写が丁寧で、複雑で不安定な感情にオロオロしました 中学生とかの属性の「普通」を「多様」に見せてくれたように思います

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    2025年09月05日
  • ぼくたちのリアル

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    漢字 4~5年生レベル
    フリガナ あり(難しい字のみ)
    文字 小
    長さ 長い(222ページ)
    出版年 2016年
    内容 人気者のリアルにコンプレックスをもつ幼馴染の渡と不思議な転校生のサジ、小学五年生の三人が関わり合いながら、いろいろなことを乗り越えていく物語。
    感想 小五男子が実際こんな感じなのかどうかは分からないが、思春期の心の機微がよく描かれていると思う。とくに、渡がリアルに抱く劣等感はうんざりするほど。文章は渡の一人称で書かれていて難しいところはなく読みやすい。

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    2025年03月30日
  • ココロノナカノノノ

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    双子で産まれるはずだった野乃を亡くしても寧々は
    心の中で野乃に話しかけていた
    すると、クラスの中でも存在しない人に話しかけている人がいて
    お母さんの妊娠の経過とともに話が展開していく

    バニシングツイン/YA

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    2025年01月05日
  • ぼくらは星を見つけた

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    ある日家庭教師募集の紙を見て面接に行った岬

    そこの家庭には複雑な隠されたことがあった

    でも本当は全員がそのことを知っていてでも相手と話すことができずにいた

    そこに来た岬

    だんだんとみんなが心に秘めていて想いを話し相手と分かり合う

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    2024年09月02日
  • ゆかいな床井くん

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    ゆかいなゆかいくんかと思いきや「とこいくん」でビックリ。小学6年生の三ケ田暦ちゃん目線でお話が進みますが、床井くんがいい味だしてる〜。

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    2024年01月27日
  • ココロノナカノノノ

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    児童文学からYAのどちらでもいけそうな小説。
    ストーリーとしては大きなものはないのだけど、13歳の心の動きを、とても上手く描いている。詳細に
    ではなく、ふんわりと、でもよくわかる書き方は、この作家の個性だと思う。
    ドロドロの人間関係(マウンティング、ヒエラルキー、嫉妬、裏切り)を描いた小説が好きな人には向かないだろうが、人間関係も描き方だなあと思う。
    二十歳の、まだ学生だった正夫くんと、七つ年上の奈菜ちゃんが、妊娠して結婚するが、出産のとき双子のうちのひとりを亡くしてしまう。でも三人家族はその喪失を乗り越えて、仲良く暮らしている。ってこの小説の背景を書いたらなかなか劇的だけど、そんな風に感じさ

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    2024年01月06日
  • ココロノナカノノノ

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    優しいような、なんだか不思議な感じ。
    繊細な心模様に寄り添って進んでいった。
    最後はハッピーエンドで。
    あ、そうか、ここがこうなったわけね。
    と前に戻ってみたりして、良かった良かった♡
    と読み終わった。

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    2023年12月04日
  • ぼくらは星を見つけた

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    装丁に惹かれ読んだが、児童書なのに人々の関係性は重い。 ただ優しい。「家族」とはなんなのか考えさせてくれる1冊

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    2023年09月28日
  • ぼくらは星を見つけた

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    装丁や挿絵も含めておとぎ話を読んでいる雰囲気のある本。でも内容はところどころ、重く、そこをフワッと優しい文体で包んでいる。
    いろんな家族の形がある。

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    2023年09月24日