あらすじ
第57回野間児童文芸賞受賞作!
産経児童文学賞フジテレビ賞を受賞した今一番注目作家の最新作!小学6年生の4月から卒業までの一年間の物語。暦(こよみ)ちゃん、こよみん、ミケ、こよちゃん、暦、三ケ田さん。三ケ田暦(こよみ)は、クラスメイトたちからいろんな名前で呼ばれる。ミケというナイスなあだ名をつけてくれたのは、床井くん。暦は、ユーモアあふれる床井くんから目が離せなくなる。
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「ゆかいなゆかいくん」かと思いきや「ゆかいなとこいくん」でした。戸森しるこさん、もうここから素敵♥️
小学校高学年向けの児童書です。
背が高すぎるのを、ちょっと気にしている曆(こよみ)さん目線で書かれた連作短編集。
言葉選びを間違えて、いつも悪者になってしまう男の子をうとましくおもったり、違うグルーブの女の子にちょっと気を使ったり…。ピリッとした教室の空気を床井くんが爽やかな風で入れ換えてくれることで、曆さんはたくさんのことに気付きます。
床井くん素敵すぎます‼️
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「空気が読める」床井(とこい)くんは、自分にとって憧れのあこがれの存在。絶妙な距離感と発言で、クラスを和ませる床井くん。彼が育った環境に思いをはせ、彼を気にする隣の女の子も応援したくなるのでした。
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我が子が6年生になったら、こっそり本棚においておきたい。
ハラハラドキドキする事件が起きるわけではなく、終始ほっこり読める本。
思春期に差し掛かった、子どもの微妙な心の動きがうまく描かれていると思う。
良い子も悪い子も、目立つ子も大人しい子も、それぞれがそれぞれの想いで生きている。
何かと息苦しい思春期にあって、この本の中では完全な悪が存在しないのもいい。
思春期を迎えた子どもにそっと寄り添ってくれる本。
思春期はどうしても視野が狭くなりがちだけど、色んな世界、視点、感じ方があることを、この本を通じて感じてほしいなぁと思う。。。母心。。。
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日常の中の喜びとか、生き辛さとか、些細なことで何となく過ぎて行ってしまうことを、きちんと気づいて、立ち止まって考えていくところがよかったです。
床井くんが、面白くて、優しくて、いいやつです。暦ちゃんは趣味がいいと思いました。
暦ちゃんも素敵な女の子です。友達のいい所を見つけられるし、自分の悪いところとも向き合ってどうしようか考えられます。自分らしく生きようとしているところがよかったです。
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小学6年生の主人公ミケと、隣の席の床井くんを中心に、クラスで巻き起こる出来事を集めたお話です。
自然体なミケが魅力的!考えすぎて動けなくなる時もあれば、自分の意見をハッキリ言う時もある。周りのクラスメイトを冷静に分析しているだけでなく、自分のマイナス部分もしっかり把握している。ちょっとズルいことを考えたり、人のことを悪く思ったり。全部合わせて、どこにでもいる普通の人…例えば私みたいでもあり…共感しました。
クラスメイトもやっぱり自分のクラスにもいそうな感じです。基本的にドロドロした重いエピソードはないです。ちょっとした事件があっても、床井くんがナイスな働きをしてくれ、それをきっかけにミケが、クラスメイトの意外な一面(素顔)に気付く…という感じです。
高学年向け
読むのに1時間
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とこいくん良い子!!
こんな子いたら惚れてまうやろ
小学6年生
おっぱいやら生理のことも出てくる
とこいくんの飼っていた犬が亡くなって似ているからってコッペパン食べれないって言ったの可愛いかった
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6年生のクラス替えで、暦の最初にとなりの席になった床井くんは、クラスの男子で1番背が小さい。暦は6年2組の女子のなかで一番背が高い。5年生の時暦は背の高さをからかわれていたが6年になって人気者の床井くんが背が高いことを羨ましそうに毎日言うからからかわれたりしなくなった。
そう、このエピソードのように、床井くんは、真っ直ぐに本質を見抜き色眼鏡で人を見ない。一方で暦とは違う角度で物事を捉える事も出来る。ユーモアもある。床井くんが居ると風通しが良いクラスになる。
暦から見た床井くんを中心にした話。担任の先生やクラスメートの面々、床井くんや暦の家族も登場する。14のエピソードで構成されていて1話が短くとても読み易い。生理の話や女の子の面倒な会話も出てくる。卒業式で終わるから6年生にオススメだが4年生や5年生でも楽しめると思う。
私は、床井くんの考え方とか言い方に暦と一緒に感心したり考えさせられたりした。
私はもう大人になってしまったけど、今からでも床井くんの様になりたい。
軽くて楽しいそして深い物語。
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これは期待以上。
主人公「暦(こよみ)」の視点で、1年のクラスでの大小さまざまな事件が語られる。床井くんじゃなくて、みんなそれぞれ個性的でありながら、どのクラスにもいそうな子が出てくるので、読んでいても、自分と似た子が出てくるかも。
一つ一つの出来事が短いので、読書が苦手な子にも勧められそう。
読みやすいけれど、ハッとしたり、メモしたくなるようなセリフも少なくない。
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隣の席の床井(トコイ)くんは、私のことをミケと呼ぶ。「今日はミケが笑ったからいいことありそう」なんて言ったりするので、床井くんにミケってよばれるのは嫌いじゃない。
小6のクラスにはいろんな人がいる。すれ違ったり仲良くなったり。自然体の床井くんがさりげなくみせる気遣いが、ミケこと暦にとってちょっとうれしい。そんな暦もまた、周りのことによく気が付きながらも、無理に周りにあわせたいとは思っていない、自然体の女の子。いろいろあるけど、清々しい気持ちになる物語。