戸森しるこのレビュー一覧
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挿絵がたくさん。
エミ・ウェバーさんのイラストが素敵。
洋館のご主人、桐丘そら。40代だけど完全な白髪。
桐丘星(せい)10歳。5年生。養子。
主人公は、岬 峻(たかし)住み込みの家庭教師?
庭師の田代さんはターシャ。ターシャ・テューダーは、田代さんの神。
ハウスキーパーの宍戸さんはシド。
ソラシド!
児童書なのに、登場人物の事情が複雑で深い。
妾とか、叔父との子供とか。え!と思いながら読んだ。
この家族の秘密とは?
全員事実を知っているのに、わざとお互いに向き合わずに、それでも一緒に暮らしている。不自然。
親子らしくない。
でも、クリスマスには奇跡が起きる。
優しいラストで、素晴らしい。
児 -
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小4 の主人公の、2つ歳上の幼馴染に対する憧れや独占欲がさらっと簡単に、でも核心をついたように書かれている。
「個性的」「目立ちたがり」「派手」「ずれてる」これらは「みんなと同じが大切」と思うのが多数派の社会では生きづらい。
「人が悪口いっているときに、そんなことないとか、いい返したらだめなんだよ」
「いじめられちゃうよ」
「だから、そういうときはとりあえず、だまってきいておいたほうがいいんだよ」
こうやって小学生のうちから処世術を学んでいくのか…
3人組を「ふたりプラスひとり組」と表現するのには強く共感。
私自身経験あるけれど、女子の3人って本当にいろいろ困る。
でも男子なら「ズッコ -
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秋山璃在(りある)は、学年1の人気者。サッカーも得意、勉強も出来る、誰にも分け隔てなく話し、明るい。リアルがいるとクラスは楽しいものになる。・・・そんなリアルと、ぼく(飛鳥井渡・あすかいわたる)の家は隣同士。登校班も一緒だけど、性格は反対。ぼくは地味キャラ。リアルのまわりにはいつもクラスの中心になるような華やかなやつらが集まる。
五年になって、はじめて同じクラスになった、ぼくとリアル。ぼくの心は複雑だ。リアルは、そんなぼくの心とは裏腹に、普通に話しかけてくる。
ぼくら秋山・飛鳥井の出席番号の次に、転校生がやってきた。
川上サジ。大人しそうだけど、お父さんがフィンランド人で、目を引くほど綺麗な顔