戸森しるこのレビュー一覧

  • ぼくらは星を見つけた

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    屋敷の主のそらさん、息子の星、ハウスキーパーのシド、新たに家庭教師として雇われた岬くん。一緒に暮らす4人は秘密を抱えてる。

    登場人物の複雑な過去がだんだん明かされていく。
    その過去をお互いに話し、受け止めることで気持ちが変化が生まれ、優しい結末に。
    それぞれの持つ過去はリアリティのあるのだけど、どこか幻想的で素敵なお話だった。

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    2023年06月20日
  • ぼくらは星を見つけた

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    挿絵がたくさん。
    エミ・ウェバーさんのイラストが素敵。
    洋館のご主人、桐丘そら。40代だけど完全な白髪。
    桐丘星(せい)10歳。5年生。養子。
    主人公は、岬 峻(たかし)住み込みの家庭教師?
    庭師の田代さんはターシャ。ターシャ・テューダーは、田代さんの神。
    ハウスキーパーの宍戸さんはシド。
    ソラシド!
    児童書なのに、登場人物の事情が複雑で深い。
    妾とか、叔父との子供とか。え!と思いながら読んだ。
    この家族の秘密とは?
    全員事実を知っているのに、わざとお互いに向き合わずに、それでも一緒に暮らしている。不自然。
    親子らしくない。
    でも、クリスマスには奇跡が起きる。
    優しいラストで、素晴らしい。

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    2023年06月08日
  • ぼくらは星を見つけた

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    まず表紙が素敵で、目が惹かれた。
    優しい語り口で、どこかファンタジーのような雰囲気の中、明らかになる複雑な家庭環境。
    星くんやそらさんの思惑を知らずに、家庭教師としてお屋敷に住み込むことになった岬くん。彼もまた、一筋縄ではいかない人生を歩んできた。
    そして、素っ気ない態度の家政婦シドさん。彼女の過去にも何か事情がありそうで…。

    だんだんと明かされてくる真実に驚かされ、けれど不快な感じはしない。それは、物語全体に流れている優しさのおかげかも。バラバラに集まってきた人たちが、一つのコミュニティを築くお話。

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    2023年05月03日
  • おはなしSDGs ジェンダー平等を実現しよう すし屋のすてきな春原さん

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    分かりやすい内容と優しいイラストですっと内容が入ってきた。
    子供たちが日本のジェンダー問題を考えるきっかけになりそう。

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    2022年07月18日
  • 十一月のマーブル

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    素敵な装画だけど、内容はなかなかにヘビー。左利きで生きづらさを抱える上に、血のつながらない家族、そして生き別れの産みの母……。大人でも感じるものがあると思う。

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    2022年05月19日
  • 理科準備室のヴィーナス

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    思春期の心の機微がとても誠実に描かれていると感じました。この本を読むことで、自身を肯定されたように感じる人がきっといることでしょう。

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    2022年04月03日
  • ぼくたちのリアル

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    成長する少年たちの様子や、友情が育まれていく過程が丁寧に描かれています。どのキャラクターも真っ直ぐで気持ちのいい性格をしていて、悩みながらも互いに相手を思いやる様子に心があたたまりました。
    読みやすい文書で、話もテンポ良くすすむので、本が苦手なお子さんも、最後まで飽きずに読み終えることができると思います。小学校中学年〜のお子さんにおすすめです。

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    2022年03月16日
  • YA! アンソロジー ひとりぼっちの教室

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    イジメ、クラスでの疎外と孤立をテーマにした短編アンソロジーです。一作品が短いので、深く掘り下げてという感じではありませんが、それぞれ作者のカラーが出ていて、飽きずにサッと読むことができる手軽さがあります。
    個人的には戸森しるこさんの『これは加部慎太郎に送る手紙』がよかったです。

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    2022年02月15日
  • トリコロールをさがして

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    女子の付き合い方は難しい。ふたつ歳上の真姫が最近素っ気ないことが気になる真青。真姫が好きなブランドのトリコロールのデザイナーの娘の真白。トリコロールとは赤と青と白の3色のことで、真姫が赤ポジションなのかなぁ。全員名前に真がつくし。女子の3人組はどうしても難しい。

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    2021年11月02日
  • ぼくたちのリアル

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    登録もれ。読んだのは多分4~5年前。戸森しるこさんのデビュー作だったのですね。タイトルからストーリーなんて大体わかる!と思っていたけど、よい意味で裏切られる内容だった。

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    2021年11月02日
  • 理科準備室のヴィーナス

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    理科の先生に惹かれる女子生徒と男子生徒のお話。思春期ならではの憧れなのか恋なのかわからない感情。先生の異動で幕引き。白衣の裏側には秘密が。

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    2021年11月01日
  • れんこちゃんのさがしもの

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    れおくんがれんこんをスットンと切ったら、
    輪切りれんこんのれんこちゃんが、
    「煮物はいや」とコロコロ逃げ出してしまった。

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    2021年08月21日
  • トリコロールをさがして

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    小4 の主人公の、2つ歳上の幼馴染に対する憧れや独占欲がさらっと簡単に、でも核心をついたように書かれている。

    「個性的」「目立ちたがり」「派手」「ずれてる」これらは「みんなと同じが大切」と思うのが多数派の社会では生きづらい。

    「人が悪口いっているときに、そんなことないとか、いい返したらだめなんだよ」
    「いじめられちゃうよ」
    「だから、そういうときはとりあえず、だまってきいておいたほうがいいんだよ」

    こうやって小学生のうちから処世術を学んでいくのか…

    3人組を「ふたりプラスひとり組」と表現するのには強く共感。
    私自身経験あるけれど、女子の3人って本当にいろいろ困る。
    でも男子なら「ズッコ

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    2021年05月16日
  • おはなしSDGs ジェンダー平等を実現しよう すし屋のすてきな春原さん

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    子どもの頃、確かに父親が「女性は体温が高いから寿司屋にはむかない」と言っていました。
    今となれば、ただの言いがかり?のようなもので、なんの根拠もない説だと分かるのですが、そのときは『そうなんだ』って素直に納得していました。

    特にうちの父が悪者というわけでなく(笑)、こういう風になんの根拠もない性差別というのが、染み付いてはびこっているのだと感じることが最近多くなりました。
    そうやって少しづつ少しづつ、差別のない世界へ近づいていけたらいいなと思います。

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    2021年02月12日
  • 十一月のマーブル

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    小4の姪からお薦めされたから読んだけど、これ子供が引き受けるにはかなり重たいし内容が濃いと思う。主人公と血の繋がらない家族、本当のものすごく若い父親、一番好きな女の子で男の子の親友。ものすごく重たいものを主人公たちは背負っていて、でもいい人しか出てこないこんな複雑な世界を不幸だとしてしまわなかったためにみんなお金には困っていないところがちょっと減点かな。小4姪は読書家です。

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    2019年05月01日
  • 十一月のマーブル

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    子どもの本かと思いきや、テーマは重い。
    自分の子どもには中学生以上で勧めたい。
    さらっと読めるが、最後にはどんでん返しもあり、始めに戻って読み直してしまった。
    実際にあれば辛すぎる現実だろうが、登場人物が全員素敵なキャラクターなので救われる。
    波楽ファミリーもレンも凪カップルも幸せになれますように。

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    2018年07月28日
  • 理科準備室のヴィーナス

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    憧れと恋、まだ自分自身の中にある感性や感情を捉えられない年頃。中学時代は、制服もあるせいか、自分はこの集団からこぼれ落ちていないか、成長が皆より遅れてないか…と大人になればどうということもないことに縛られて、窒息しそうだ。そういう中で、賢い主人公は、自分自身や周りを一歩後ろから俯瞰できるオトナだと思っていたが…。些細なことで揺れる、この年頃の感情をよく捉えていると思う。
    2018.4

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    2018年05月03日
  • おしごとのおはなし スクールカウンセラー レインボールームのエマ

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    ネタバレ

    おしごとおはなしシリーズ。

    レインボールームとは、舞台となる学校のカウンセリングルーム。そこにいる赤い髪の人形・エマの視点で、スクールカウンセラーの入口さんのこと、レインボールームにやってくる児童たちの様子を語ります。

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    2018年03月22日
  • ぼくたちのリアル

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    秋山璃在(りある)は、学年1の人気者。サッカーも得意、勉強も出来る、誰にも分け隔てなく話し、明るい。リアルがいるとクラスは楽しいものになる。・・・そんなリアルと、ぼく(飛鳥井渡・あすかいわたる)の家は隣同士。登校班も一緒だけど、性格は反対。ぼくは地味キャラ。リアルのまわりにはいつもクラスの中心になるような華やかなやつらが集まる。
    五年になって、はじめて同じクラスになった、ぼくとリアル。ぼくの心は複雑だ。リアルは、そんなぼくの心とは裏腹に、普通に話しかけてくる。
    ぼくら秋山・飛鳥井の出席番号の次に、転校生がやってきた。
    川上サジ。大人しそうだけど、お父さんがフィンランド人で、目を引くほど綺麗な顔

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    2017年05月29日
  • ぼくたちのリアル

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    ネタバレ

    何でもできるリアル。その幼馴染みのアスカ。転校生のサジ。三人の一学期が描かれている。アスカの言葉でようやく泣けたリアルやサジの叶わぬ想いやら、なかなかハードな小学生達だった。

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    2016年12月07日