あらすじ
第57回野間児童文芸賞を受賞後、注目作家の最新作。小学4年生の真青(まお)の最近の悩みは、幼馴染の6年生 真姫ちゃんが冷たいこと。クラスの友達といるところに声をかけるだけで、すごく嫌な顔をするし、いつも私を子供扱い。真姫ちゃんは来年、中学生になる。特別で大切な1年はあと少ししかない。
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良くも悪くも、小学生だなぁ。考え方はとってもまっすぐで、でもそれだけじゃ周りとの関係は難しい。女の子同士はいつだって難しい…。
読んでてモヤっとするのは、わかるからかもしれない。真青の気持ちも、真姫ちゃんの気持ちも。
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小学生の人間関係の変化を描いた物語
本作の「トリコロール」とは、表紙の3名(真青・真姫・真白)を表すとともに、作中のファッションブランドのことでもあります。今の真姫ちゃんはトリコロールの服に夢中で、子供っぽく関わってくる真青のことを疎ましく感じています。
真青は真姫と一緒にいたいのに、今は構ってくれず、態度や興味などが変わってしまったことが不満。しかし、周りの人たちとの関わりを経て、自分が真姫の重荷になっていることに気が付いていきます。
この時期の成長は早いし、個性や興味の差はどんどん大きくなる。なんだかリアルな子供の関係性を感じられました。
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女子の付き合い方は難しい。ふたつ歳上の真姫が最近素っ気ないことが気になる真青。真姫が好きなブランドのトリコロールのデザイナーの娘の真白。トリコロールとは赤と青と白の3色のことで、真姫が赤ポジションなのかなぁ。全員名前に真がつくし。女子の3人組はどうしても難しい。
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小4 の主人公の、2つ歳上の幼馴染に対する憧れや独占欲がさらっと簡単に、でも核心をついたように書かれている。
「個性的」「目立ちたがり」「派手」「ずれてる」これらは「みんなと同じが大切」と思うのが多数派の社会では生きづらい。
「人が悪口いっているときに、そんなことないとか、いい返したらだめなんだよ」
「いじめられちゃうよ」
「だから、そういうときはとりあえず、だまってきいておいたほうがいいんだよ」
こうやって小学生のうちから処世術を学んでいくのか…
3人組を「ふたりプラスひとり組」と表現するのには強く共感。
私自身経験あるけれど、女子の3人って本当にいろいろ困る。
でも男子なら「ズッコケ三人組」みたいにうまくやれるのかな。
タイトルにもある「トリコロール」も3色、そしてブランドトリコロールを立ち上げたのも3人のメンバー。
3という数字を強く意識させられます。