翔田寛のレビュー一覧

  • 黙秘犯

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    初読作家さん。

    この事件とこの出来事がどう繋がるのか?と、いうピースがいくつか出てきて、その謎解きは読んでいて楽しかったけれど、性的な犯罪に腹が立つ。描写が詳細でないところが助かる。

    なかなかの偶然が多すぎるし、
    睡眠導入剤はドラッグストアでは買えないし、それと、「吝嗇」って言葉を会話で使うかなぁ、等、気になるところがありすぎて、興醒めしてしまったけれど、捜査をしている刑事さんたちがよくて一気読みしてしまった。
    「あなたの勇気を、私たちは絶対に無駄にはする気はありません」
    本当のことを辛くても語ってくれた人に対して、香山が言うセリフが印象的で、よかった。

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    2022年08月17日
  • 黙秘犯

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     前作「冤罪犯」に続き、船橋署の香山刑事らが活躍するシリーズ第2弾。
     今回はタイトルの通り、逮捕された後もひたすら黙秘を続ける犯人の真意に迫るミステリー。単純な構図に見えるものが、意外と複雑な線が絡み合っていて大きな事態に発展してしまうことは時々起きる。本作でもそんな展開で次から次へと様々な点が繋がっていって面白い。それに加えて、黙秘を続ける犯人の過去にも迫るという伏線もあり、個人的には前作よりも面白かったように思う。

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    2022年07月29日
  • 冤罪犯

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     過去に逮捕起訴された事件と似たような事件が起きると、模倣犯説や冤罪説が取りざたされることはよくある。共通点が多いというだけで、人は疑ってしまうものだ。
     本作の事件もそうした状況が発端となっている。そして本作の場合は、過去に逮捕された容疑者が拘置所内で自殺したことも絡み、警察内部の動きもあわただしくなる。保身に走るもの、事件の究明に全力を傾けるもの、主に警察内部の人間模様に焦点を絞り描かれている。
     複雑なトリックを鮮やかに解明していくものではなく、地道に可能性を潰していく骨太の警察ミステリー。

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    2022年07月27日
  • 油絵は謎をささやく

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    現代の油絵の真贋問題が明治に起きた女性失踪事件にリンクしていく感じがいいですね、面白かったです。その謎のアプローチみたいなものがとても好みだったんですが、真相は「こうなんです!」と提示されても・・・いまいちピンとこないというか。有無を言わせない物的証拠!みたいなものじゃなくて想像が結構補完してないか?と思ったりも。

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    2022年06月30日
  • 黙秘犯

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    某サイトの評価が高かったので、読んでみました。
    黙秘犯がなぜ黙秘するのか、過去に何があったからこのような男になったのかは丁寧な描写で分かりました。

    ただ、それ以外の人のキャラは薄く、刑事に至っては男性だったか女性だったか迷うくらい、「刑事の中のひとり」な感じでした。

    私はもっとヘンテコだったりポンコツだったりする人がバンバン事件を解決する、みたいなドラマになりやすい話しが好きなのでちょっと嗜好と合いませんでしたが、いい作家さんだと思いました。

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    2022年05月31日
  • 誘拐児

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    昔の東京がででくるお話が好きです。
    江戸川乱歩賞受賞作品。
    細かく推理を積み重ねていく刑事たち。楽しめました。

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    2022年05月04日
  • 油絵は謎をささやく

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    日本文化史の准教授・小宮山香織のもとに、教え子から相談事が持ち込まれた。山形の実家が所有する油彩画に、贋作の疑いがかけられたという。真贋を調べる香織はやがて、描画当時の事件が鍵を握ることに気づくが…。

    実在した有名作家高橋由一の油絵に纏わる物語。作者が克明に調べた上での労作で、ノンフィクションかと思わせるほどの美術ミステリーだった。高橋由一を知っていればもっと楽しめただろうけど、そこは私の不徳の致すところ。
    (Ⅽ)

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    2022年05月02日
  • 真犯人

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    現在起きた死亡事件から未解決事件に関わる者の死だと解った所から始まる。現在の捜査から始まり、過去の捜査陣の話しになる。よくある話ししかし中々良く内容は練られたものがあり、客観的にも…どのように行くか…犯人は誰か最後までわからなかった…過去の捜査陣の話しは背景的にはよくあるものだが…再捜査の犯人を捜査していく内容は素晴らしい!ちっと惜しいのが少しアッサリし過ぎかなー^ - ^
    現在に戻り犯人を割り出して行く…
    過去と現在を上手く掛け合わせながら物語は進む。中々読みやすくてどうなるか気になる本!

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    2022年01月02日
  • 誘拐児

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    登場人物多くてたまに名前忘れる。戦後すぐの描写があるが、わからない言葉が出てくる。ギャベってなんぞ?

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    2021年10月20日
  • 黙秘犯

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    場面展開がとても早いことと、登場人物が次々に出てくるので理解するのが難しかったです。 
    ストーリー自体はおもしろいのですが、登場人物を絞ったり、誰が何をしているか整理しながら読める方には楽しめる本だと思います。

    最後には黙秘の理由が分かり、すっきり。その理由が切なく、涙がこぼれそうになりました。

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    2021年08月31日
  • 冤罪犯

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    これぞミステリーと言う言葉がピッタリな作品。


    《あらすじ》
    幼女の遺体が発見された。ブルーシートをかけられた遺体の様子が、7年前の田宮事件と酷似していることに疑念を抱く。事件は、犯人とされた男が無実を訴えたまま拘置所内で自殺して終わった。これは模倣犯なのか、それとも冤罪だったのか……


    日頃グロや、イヤ~な気持ちになる物ばかり読んでいるからかこんな王道なミステリーが物足りなく感じてしまった

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    2021年01月23日
  • 真犯人

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    高齢男性の他殺死体
    41年前の男児誘拐殺人事件に関連が?

    二度の捜査の末、未解決となった過去の事件が
    色濃く絡んだ殺人事件。
    警察は今度こそ犯人を特定できるのか

    1度目の捜査があまりにもずさんな気が・・・

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    2020年11月30日
  • 幽霊が返した借金 おでん屋こはる事件帖

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    ネタバレ

    おでん屋を営む主人公は、気になる事があると
    つい首を突っ込んでしまう。

    連続短編になっていて、事件はきっちり解決。
    しかも、今だと考えられないような事件のごまかし。
    すべて関わった人達が幸せにはなっていますが
    後ろを知らなかったら、それでも…と
    言いたくなるような事件も。

    江戸で、人情で、というので成立する内容かと。
    辻褄もあっていますし、面白かったです。
    最後の話だけは…本人が選んだとはいえ
    なかなか辛いものがありそうですが。

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    2020年04月30日
  • 冤罪犯

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    いろんな視点が変わるんだけど、なんだか読みづらかったなぁ…登場人物が定まらなかったからかしら?
    最初の方はとても、よかったけどなぁ…

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    2020年04月09日
  • 誘拐児

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    ③読むのに時間が掛かりました。また、冗長なところやとってつけたようなたところもあったけど、昭和時代の雰囲気を持った魅力もたっぷり。

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    2020年01月12日
  • 左遷捜査 法の壁

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    年の差バディシリーズ

    既にシリーズ化が想定路線なのか、棟方の過去も、目崎の父親殉職の真実も明らかにされないまま。
    まずはバディとしての足場固めということだろうか。
    次が待ち遠しくてならないという程ではないが、今後どう展開していくのか、次巻の展開次第かな。

    法では裁ききれない事件に心が切ない。

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    2019年12月19日
  • 左遷捜査 : 2 迷宮入り事件

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    早朝の荒川に浮かぶ男性の死体が発見された。被害者は特殊清掃を扱う会社の社長で、銃で撃たれた痕があった。警視庁捜査一課のベテラン刑事・棟方国雄は遺体が示す事実を丹念に拾い、若手刑事の目崎敦史は未熟ながらも、相棒としての務めを果たそうと必死に食らいつく。そして、時に上層部の意向に沿わぬ二人の“補欠捜査”が、平成の世に積み残した「重大未解決事件」の犯人をたぐり寄せる!

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    2019年09月24日
  • 左遷捜査 法の壁

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    「そんなことは自分の頭で考えろ!」警視庁捜査一課に配属された26歳の目崎敦史は指導係のベテラン刑事・棟方国雄からどやされてばかりいる。「辞めさせデカ」の異名をとる棟方の厳しさに反発も覚える目崎。しかも棟方は独断専行タイプで、課内では冷遇状態である。―石神井公園の殺人現場に二人は急行する。被害者は少年時代に強姦殺人を犯した人間だった。違和感をすくい、足を使った捜査で掴みとった衝撃の真実とは!?徐々に連係を強める昭和と平成の“年の差バディ”シリーズ

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    2019年09月19日
  • 真犯人

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    誘拐事件がテーマの作品は多いですが、本作は刑事の地道な捜査をメインに描いた堅実な作品です。
    少年の誘拐事件、その14年後そして現在(と言っても少し前になりますが)と3つの時代をまたいでのストーリーです。

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    2019年09月16日
  • 誘拐児

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    時代背景が終戦後だったからかな、
    似たような登場人物が多かったからかな、
    なかなか入り込めなくて
    読み進めるのに時間がかかった。
    .
    ストーリーも登場人物も
    全体的に暗い。
    衝撃的などんでん返しがあるわけでもなく、
    今までのストーリー展開を覆す程の
    強烈なハッピーエンドを迎えるわけでもない。
    でも、
    これが現実なのかな。

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    2019年08月27日