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Posted by ブクログ
若き大学教員に依頼された、高橋由一の油絵の真贋鑑定。その調査は明治12年の、未解決の令嬢失踪事件へと遡る。当事者が残した日記などを基にその事件を調査するが、その最中、敵対する名誉教授が殺害される。明治と現在が交互に展開されてページが進む毎にジワジワと面白さは加速する。史実を絡めていたり、当時の関係者の子孫を巻き込む構図が面白い。ラスト50ページの事件の解明と真贋を見極める公聴会のシーンに興奮しながら読み終えた。
Posted by ブクログ
ちょっと専門的だけど、そんなに読み難いことなくて悪くない。全体のストーリー構成もいいし、終わり方も好き。この手の美術品物は早逝された北森鴻さんを思い出す
Posted by ブクログ
現在と過去、様々な人の絡み合い、さらに起こる事件、全てが糸の絡まりが解けるように、真っ直ぐになっていく最後の章は圧巻。
隧道が作られる前の光景も、鮮やかに甦るように想像でき、登場人物の心情も細やかに描かれ、良い本を読めて良かった…
Posted by ブクログ
現代の油絵の真贋問題が明治に起きた女性失踪事件にリンクしていく感じがいいですね、面白かったです。その謎のアプローチみたいなものがとても好みだったんですが、真相は「こうなんです!」と提示されても・・・いまいちピンとこないというか。有無を言わせない物的証拠!みたいなものじゃなくて想像が結構補完してないか?と思ったりも。