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Posted by ブクログ
『冤罪犯』の巻末で、冒頭部分が綴られたのがこの小説。
前作の刑事たちが登場するが、続編というわけではない。本書単独でも十分楽しめる。
取調室での描写から、この小説は始まる。
目撃証言、凶器に残された指紋、その凶器と被害者の致命傷の一致。これだけ揃っていながら、容疑者は黙秘を貫く。
読者としては、小説上沈黙には理由があり、彼は犯人ではないだろうと推量しながら、ページを捲ることになる。
過去の傷害事件、不審死、婦女暴行事件、一見繋がりがないかと思えるこれらの事象が、刑事たちの地道な捜査活動により、ひとつの真実へと集約される。
著者は、自分の幸せを拒否する一人の男の生き様を、容姿に恵まれ豊かな生活を享受する大学生を対局に据えることにより、より鮮やかに浮かび上がらせる。
エピソードが、この小説の魅力を倍加させ、心地よい読後感となっている。
Posted by ブクログ
翔田寛『黙秘犯』角川文庫。
ざっくり言えば、無関係に見えた3つの事件が一つにつながり、最後にその真相が明らかになるというストーリーの警察小説である。しかし、同一管内で起きた複数の事件捜査がこんなに杜撰であることがあり得るのかと疑問を感じた。プロットは面白いが、細部の書き込みが粗過ぎるように思った。
夜の住宅街で起きた大学生撲殺事件。凶器のワインボトルから見付かった指紋と目撃証言から犯人は民宿の板前・倉田忠彦と目され、逮捕するも頑なに黙秘を貫く。警察が事件を捜査する中、事故死と見られた民宿の息子の溺死事件と付近で発生した連続婦女暴行事件との関連が判明する。
何故、倉田は黙秘を貫くのか……
本体価格700円
★★★★
Posted by ブクログ
初読作家さん。
この事件とこの出来事がどう繋がるのか?と、いうピースがいくつか出てきて、その謎解きは読んでいて楽しかったけれど、性的な犯罪に腹が立つ。描写が詳細でないところが助かる。
なかなかの偶然が多すぎるし、
睡眠導入剤はドラッグストアでは買えないし、それと、「吝嗇」って言葉を会話で使うかなぁ、等、気になるところがありすぎて、興醒めしてしまったけれど、捜査をしている刑事さんたちがよくて一気読みしてしまった。
「あなたの勇気を、私たちは絶対に無駄にはする気はありません」
本当のことを辛くても語ってくれた人に対して、香山が言うセリフが印象的で、よかった。
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