誘拐児

誘拐児

712円 (税込)

3pt

終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。≪使い古しの新圓(しんえん)で百萬圓を用意しろ。場所は有楽町カストリ横丁≫という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。第54回江戸川乱歩賞受賞作。(講談社文庫)

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誘拐児 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年12月14日

    終戦の翌年、昭和21年の夏、ひとつの誘拐事件が発生した。狙われたのは、実業家の長男で、まだ5才の子供。
    しかし、警察の失態により、身代金は奪われ、犯人は取り逃がし、更に、子供は帰って来なかった...

    それから、十数年が経ち、ひとりの女性の殺人事件が発生した。捜査を続けたところ、十数年前の幼児誘拐事...続きを読む

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    購入済み

    運命を感じた!

    2018年08月28日

    未解決事件が、からまった糸が、少しずつほどけて行くように、謎が解けていくのが、気持ち良かったー次は、真犯人ですねー

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    Posted by 読むコレ 2012年12月15日

    戦後の混乱期の様子が細かく描かれている。三方からの追跡が、最後に一点につながる。横溝正史を思わせる。母の愛には、脱帽。

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    Posted by ブクログ 2012年10月09日

    終戦直後の昭和21年、ある資産家の息子が誘拐された。
    現金の受け渡しは人がひしめく闇市。犯人は警察の十重二十重の監視を潜り抜け事件は迷宮入り。
    そして15年後の殺人事件をきっかけにまたその誘拐事件が動き出す。

    登場人物が自分の足で手がかりを少しずつ見つけていき、その結果過去の事件と現在の事件がひと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月21日

    翔田寛の長篇ミステリ作品『誘拐児』を読みました。
    翔田寛の作品は4年前に読んだ連作短篇時代小説『幽霊が返した借金 おでん屋こはる事件帖』以来なので、久し振りですね。

    -----story-------------
    第54回江戸川乱歩賞受賞作

    昭和21年、帰らなかった誘拐児。悲劇はそこから始まった...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年05月06日

    戦後の日本を起点にした話。

    当時の壮絶な生活情勢を鑑みると、犯罪だが、単なる犯罪とは割り切れない事情も挟み込まれている。

    今ののほほんとした日本からは想像が難しい心情から生まれている行動も多くあった。

    サスペンスなのに、最後は男女ペア同士のまさかの大乱闘だったのがある意味衝撃的。

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    Posted by ブクログ 2019年04月06日

    「真犯人」に続いて、江戸川乱歩賞を受賞したという本作を読んでみました
    こちらも読み応えがあります

    自分の過去に疑問を持つ青年と、その恋人、二組の刑事とそれぞれの視点から事件の真相に迫っていきます
    さらに過去に捜査に当たった人々が出てくるところは、「真犯人」に似た設定です

    時代設定が戦後まもなくで...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月22日

    昭和21年、戦後の混乱した日本で起こった誘拐事件と、その時効目前の15年後に起こった家政婦殺人事件。

    「おまえは、ほんとうの息子じゃないよ。私が誘拐......。」この言葉を最後に息を引き取った母親。
    いったい自分は誰なのか?この謎を追う息子・良雄。
    一方、家政婦殺人事件を追う刑事たち。この事件と...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年12月20日

    終戦後の誘拐をめぐる話。
    最後はこじつけ感が強いし、しりつぼみ。
    脅迫の根拠も弱いしな
    でも、ストーリーとしては面白かったかな。

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    Posted by ブクログ 2014年08月30日

    戦後の混乱に乗じた巧妙なトリックと人の弱さを描いた作品。ただ、最後はハッピーエンドで終わってくれるので、読み味スッキリ♪

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