翔田寛のレビュー一覧

  • 左遷捜査 法の壁

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    内容紹介
    「そんなことは自分の頭で考えろ! 」警視庁捜査一課に配属された目崎敦史は、コンビを組むベテラン刑事・棟方国雄警部補からどやされてばかりいる。目崎の経験のなさのせいでもあるが、“辞めさせ屋"の異名をとる棟方への反発も覚える。初の現場は石神井公園で発生した殺人事件。被害者は少年時代に強姦殺人を犯した人間だった。捜査を進めるうちに二人の関係に変化も兆しはじめ……。

    血気盛んな若手刑事と、職人気質で周りと相いれないベテラン刑事。もう何十年と使い古されてきたシチュエーションです。
    それだけに皆読みなれていて、それほど新味が無くとも安心して読める題材です。本書もその手の本が好きであれ

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    2019年08月12日
  • 左遷捜査 : 2 迷宮入り事件

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    8月-3。3.0点。
    シリーズ第二弾。周りと混じらない頑固な刑事と、新人コンビ。新人は警察庁幹部の親族。
    何でも掃除業者が殺害される。孤独死の家を清掃したりする業者。
    殺害に使われた拳銃は、5年前の迷宮入り事件の拳銃。
    同一犯なのか。

    サラッと読める。短いが地道な感じ。次作も期待。

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    2019年08月05日
  • 誘拐児

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    一気読みしないと、登場人物が多すぎて、あっちをパラパラ、こっちをパラパラ読み返さないと話しについて行けない…。

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    2019年07月31日
  • 左遷捜査 法の壁

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    4月-5。3.0点。
    元犯罪者が、殺害される。捜査に当たるのは、はぐれモノのベテラン刑事と、父も警察官で殺害された新米刑事。

    なかなか面白い。シリーズ化されるのだろうか。

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    2019年04月04日
  • 左遷捜査 法の壁

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    現役の警察庁次長を伯父に持つ平成生まれの刑事目崎と、捜査本部の方針を逸脱し独自の捜査を貫く昭和のおっさん刑事棟方。この好対照な二人がバディを組む警察小説。
    父を殺した真相を暴くため刑事になった目崎。
    過去の出来事の影響で独断専行する棟方。
    それぞれの抱えた過去が、今後どのような展開を見せるのだろうか。
    次回作に興味が惹かれる、文庫書下ろしの新シリーズ。

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    2019年02月18日
  • 真犯人

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    昭和63年の場面か平成27年の場面かを意識しながら頭を整理して読み進めました。
    子供の死因がこの物語の内容、展開に合致していないように思われます。

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    2019年02月17日
  • 影踏み鬼 <新装版>

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    翔田 寛の短編集、表題となった『影踏み鬼』ほか4編を収録。全て、江戸や明治の時代ミステリ。

    『影踏み鬼』は、翔田氏得意の誘拐もので、なぜ犯人は金を取りに来なかったのか?
    また、なぜ、裏の戸の閂が外れていたのか?
    最後の謎解きでスッキリしましたが、話にやや無理があるかしら...

    時代物ゆえ、分かりにくい言葉が出てくるのは仕方ないのですが、やや難解に感じました。

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    2019年01月09日
  • 誘拐児

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    ネタバレ

    誘拐児/翔田寛:第54回大賞受賞。2008年。
    戦後の焼け野原。闇市。飢えた大人の死体が転がっていた頃。食べるだけで必死だった時代。
    自分の母は本当の母じゃない。自分は誘拐された子なのでは。
    そうだったんだけど、誘拐したのは母じゃないし。育てたのは母だし。
    不謹慎だが、戦前戦中戦後は物語作りに最適だと思う。筆力、表現力、粘り強さがあれば

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    2019年03月10日
  • 誘拐児

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    江戸川乱歩賞受賞作 ということで手に取る。戦後の混乱期から始まり15年後につながるストーリーですが、リアルな熱が伝わって来なかった。
    (リアルな体験ないけど)
    主人公と恋人が20歳前後(幼児誘拐から時効で設定したら必然だけど)ちょっと大人び過ぎているというか、それも時代なのか
    あと偶然が多いかな、って印象。

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    2018年12月11日
  • 探偵工女 富岡製糸場の密室

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    ネタバレ

    明治維新ミステリーシリーズになるのかな?世界遺産富岡製紙場を舞台にしたミステリー。
    開業の翌年、明治6年に製紙場で起きた事件。事件を解明するのは工場長の娘であり工女第1号の尾高勇。父と友のために立ち上がり、明晰な頭脳で推理する・・・というストーリーだけど、肝腎の密室の謎とか事件の真相は添え物の感があるり、それを期待して読んだら肩透かしを食らう。

    だけど、折しも先週富岡製紙場見学に行ったばかりなので、場面が目の裏にしっかり浮かんで、臨場感半端ない。維新当時の空気感とか、工女たちの生活とかを垣間見れてそちらの点で面白かった。

    登場人物としては、勇の父親である工場長が素晴らしい人物であるのと、司

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    2018年06月17日
  • 影踏み鬼 <新装版>

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    翔田寛『新装版 影踏み鬼』双葉文庫。

    『書店員さんが選んだもう一度読みたい文庫 時代ミステリー部門第1位』という帯に惹かれて読んでみたものの今一つの作品だった。及第点は表題作の『影踏み鬼』くらいか。表題作の他、『血みどろ絵』『虫酸』『藁屋の怪』『奈落闇恋乃道行』の5編を収録。

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    2018年03月27日
  • 誘拐児

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    時代の割にはどこか新しい雰囲気が同居してしまっており、古きを書ききれていない違和感がずっと付きまとう。内容だけを追えば、まず流れている感じもするが、リアルではない。それは、突拍子も無いオチだとか、実現の蓋然性の低さを上げ諂っているわけではなく、あくまでこの本の中の世界に説得力がないということ。その違和感を抱きつつも、人間関係の数奇さにページをめくらされた。

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    2017年06月22日
  • 過去を盗んだ男

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    翔田寛の現代ミステリーは何冊か読んでいたが、時代ミステリーとなると、どんなものか興味があった。

    江戸湾に浮かぶ監獄島に眠る幕府の埋蔵金を狙い、犯罪者になりすました浪人の倫太郎、元井戸掘りの伊之助らが監獄島に潜入し、脱出するという物語。

    サイドストーリーがメインストーリーを邪魔して、どうにも集中出来なかった。

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    2016年06月06日
  • 誘拐児

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    終戦翌年に起きた、いまだ解決しない誘拐事件。
    15年後にある殺人事件をきっかけに、再び誘拐事件に注目する刑事たち。
    そして、自分が誘拐された子供なのではないかと悩む男。
    とても引き込まれそうな話なのに、あまり感情移入できなかった。惜しい。

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    2016年04月22日
  • 誘拐児

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    終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。“使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。場所は有樂町カストリ横丁”という脅迫状に従い、屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを連れて逃げてしまう。そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、再びこの誘拐事件が動き出す。第54回江戸川乱歩賞受賞作。

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    2015年11月22日
  • 探偵工女 富岡製糸場の密室

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    世界遺産登録で注目を集める富岡製糸場。このお話の舞台は、製糸場開業の翌年の明治5年、たくさんの工女たちが働いていた頃です。
    近代化を担い、国家財政を支える期待を背負って設立された製糸場で、女工の1人が遺体で発見されます。
    そこは完全な密室。あるいは自殺かとも疑われますが、凶器は見つかりません。
    死亡した女工の親友であった別の女工も行方不明となり、工場を不穏な空気が覆います。
    皇太后・皇后の行啓を間近に控える中、事件を解決しようと中央からも役人が派遣されてきます。
    工場長の娘であり、工女でもある少女、勇(ゆう)は、友人が犠牲となった惨事の謎を暴こうと知恵を絞ります。

    日本の発展のため

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    2014年11月20日
  • 誘拐児

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    第54回江戸川乱歩賞受賞作品。
    題名から想像できるように、自分の出生の秘密を探る作品です。

    時代設定は昭和36年。
    この年におきた殺人事件から、その15年前の誘拐事件が絡み、真相を究明していく物語りとなっています。
    しかし、この真相究明については、2組の刑事が別々の角度、捜査から最終的には真相にたどり着くようになっています。
    これが、わかりにくい。読んでて混乱してしまいます。あれ、こっちのチームがこういうこと考えてたんだっけ?とか、こっちのチームは何を追っかけてたんだっけ?とかとか
    さらに、登場人物も多く出てきて、この人誰だっけ?ってなってしまいます。
    そんなわけで、ちょっと読み進めるのに苦

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    2013年12月23日
  • 誘拐児

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    殺人事件を追う刑事、自分の出自を探ろうとする主人公など、いずれの行動にも不自然さがなく、すんなりと物語世界に入り込めました。
    ただ、冒頭の身代金の受け渡しの場面から「この先一体どうなっていくのだろう」と期待が膨らみましたが、終盤はどんどん萎んでいくような展開でした。謎解きの部分も少々判り辛かったです。

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    2015年11月23日
  • 誘拐児

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    ネタバレ

    最後にグングンっと、色々謎解明するあたり、
    なんか江戸川乱歩賞っぽかった。

    前半ぐっとスリリングな展開で引き寄せられた割には、
    とちゅう誰た感じがするかなあ。

    その分最後がちょっと急すぎた感じを受けた。

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    2013年01月20日
  • 誘拐児

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    終戦直後に発生した誘拐事件の謎が、15年後に発生した殺人事件をきっかけに解き明かされて行く… 江戸川乱歩賞受賞作ということで、期待を持って読んだのだが、単調過ぎてつまらなかった。残念。昭和の雰囲気は非常に良いのにな。本当に残念。

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    2013年01月10日