【感想・ネタバレ】影踏み鬼 <新装版>のレビュー

あらすじ

江戸の町を舞台にした本格的ミステリー! 二転三転する驚愕の展開、鮮やかな謎解きに唸る!! 老舗の呉服店を襲った、ひとり息子のかどわかし。その奇妙な謎に、狂言作者が挑む――表題作「影踏み鬼」(第22回小説推理新人賞受賞作)ほか、全五編を収録。うち「奈落闇恋乃道行」は、第54回日本推理作家協会賞・短編部門の候補となった。明治初年にいたるまで、該博な知識とともに当時の情景を活写し、人間の業を浮き彫りにしたスリリングな傑作が、満を持して復刻!

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Posted by ブクログ

江戸末期、市井のありきたりの人々が、ただ身の丈の生活をすることがどれだけ大変であったのか思い知る。そんな中でも人は捨て身の恋に身を焦がし、金や恨みのために人間であることをやめ…。ホラーと言っても差し支えないほどの人間の心の痛々しさをうっかり自分の中に取り込んでしまったら最後、暗闇や匂いまで感じながら、キリキリと締め上げられる苦痛に耐えて読み進めるしかない。こんなにがっちりつかまれるのに、ラストには翻弄され、これが紛れもないミステリであることを思い知る。そんな短編が5つ。選べないほどどれも良かった。大満足。

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2020年10月22日

Posted by ブクログ

翔田 寛の短編集、表題となった『影踏み鬼』ほか4編を収録。全て、江戸や明治の時代ミステリ。

『影踏み鬼』は、翔田氏得意の誘拐もので、なぜ犯人は金を取りに来なかったのか?
また、なぜ、裏の戸の閂が外れていたのか?
最後の謎解きでスッキリしましたが、話にやや無理があるかしら...

時代物ゆえ、分かりにくい言葉が出てくるのは仕方ないのですが、やや難解に感じました。

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2019年01月09日

Posted by ブクログ

翔田寛『新装版 影踏み鬼』双葉文庫。

『書店員さんが選んだもう一度読みたい文庫 時代ミステリー部門第1位』という帯に惹かれて読んでみたものの今一つの作品だった。及第点は表題作の『影踏み鬼』くらいか。表題作の他、『血みどろ絵』『虫酸』『藁屋の怪』『奈落闇恋乃道行』の5編を収録。

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2018年03月27日

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