翔田寛のレビュー一覧

  • 二人の誘拐者

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    このままドラマ化できそうな感じがしました。
    刑事目線で物語が進んでいくので、聞き込みから少しずつ新たな関係者が出てきて真相に近づいていく展開が、The刑事モノって感じがしました。

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    2025年04月03日
  • 真犯人

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    なかなか手堅い作品で読み応えがありました。
    41年前の誘拐殺人、27年前の時効、そして平成27年現在の殺人事件と、3つのステージの捜査が収束してくるラストはドラマチックでした。

    時効を目前にした再捜査班が、さらに3つのチームに分かれて事件を追いかける、それぞれのシーンの切り替わりは見応えたっぷり。
    ヒロイックでもダークでもない、純粋に楽しめる作品だと思います。

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    2025年02月25日
  • 真犯人

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    翔田寛さん著「真犯人」
    自分にとって初読みの作家さんになる。
    観てはいないが2018年にWOWOWでドラマ化されているとのこと。

    物語は王道の警察物。平成20年におきた殺人事件が40年前の未解決誘拐殺人事件と関連しておりその真相を暴いていくという刑事物ミステリー。
    40年前の捜査の聞き込みやら管理監の話し等から時系列がやや混同し少し困惑するがそれでも物語は面白かった。

    ただ王道捜査ミステリーのため小説として読んでみるには少しトリックや真相究明のプロセスには物足りなさを感じてしまう。
    娘の奇抜な行動(最後の車の運転)にも疑問が残った。

    シリーズ作品らしく今作品が第1弾とのことで続編もあるら

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    2025年02月20日
  • 人さらい

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    ネタバレ

    小泉孝太郎主演でドラマ化もされている「静岡県警×誘拐ミステリ」シリーズ第2弾。第1弾の『真犯人』とはまた違った趣で、誘拐事件でこんなにバリエーションを持たせられるのがすごい。捜査員たちの地道な捜査により事件が解決へと導かれるのもとても好み。

    祭りの混雑と何台ものタクシーを駆使し、刑事たちの監視をすり抜け人質の母親から身代金を掠め取った犯人のトリックを暴くことに結構な紙幅が割かれているが、知らない駅名や地名が頻出し、何とも分かりづらかった。トリックが明らかになる場面は、この作品の犯人が明らかになる場面と並んでクライマックスだったのだろうけれど、期待されているであろうほどの驚きを抱くまでに理解が

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    2025年03月12日
  • 真犯人

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    ネタバレ

    日下警部補シリーズってことだけど、主人公は昭和63年組だよねー。

    読んでる間は完全に辰さんシンパだったな。
    重藤、真島、の間あたりにいた気分で、「これ、辰さんはどう思うんすか、え、辰さんさすがっす、辰さん…辰さぁん!!」みたいな。

    真相に関しては、小枝子は結局、ちゃんと大人になれなかったんだなと感じた。
    感情に振り回さた結果は重大で、その上自分のしたことに責任を取れず、父親の言いなりになって糊塗する。それで子供を多摩川に捨てさせるかね。ちょっと考えられないけどな。
    彼女なりの苦しみはあったろうけど、その上追い詰められたら元旦那を死なせるって。被害者ヅラしてるけど、包丁持ってったのは、その選

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    2025年02月03日
  • 真犯人

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    骨太ーな警察推理小説。
    三世代?に渡って謎が解かれる。
    今の科学捜査やネットありきの犯罪からすると考えられないことがいっぱいあるけど、
    たまにはこういう「男くさい」のが読みたい。

    所轄のプライドで突っ走る刑事は、この話にはウザいし、キャリアの自己中の犠牲になる管理職はほんと気の毒やな。

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    2025年01月06日
  • 二人の誘拐者

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    心に沁みるいい物語だった。

    十年前に未解決に終わった少女誘拐事件。
    被害者の遺体が偶然発見されたことから事件が動き出す。

    多少の先読みもできたが、後半から終盤にかけて断片が繋がっていく様子に読み手の緊張感も自ずと高まった。

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    2024年12月27日
  • 二人の誘拐者

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    ネタバレ

    めんどくさい幹部などが登場せず、純粋に捜査を味わえる警察小説。

    個人的には、舞台が土地勘のある地域だったので、さらに楽しめました。

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    2024年11月21日
  • 二人の誘拐者

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    静岡県の廃村で、10年前に誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨死体が見つかった。
    誘拐犯に身代金1千万円を奪われ、少女は戻らず事件は迷宮入りとなっていた。
    白骨死体が発見されたことで再捜査に乗り出すと…

    誘拐された少女が、レシピエントだったことや僅かな時間に慌てて家を出た形跡や赤い車…
    さまざまな角度から細かな記憶を辿り、炙り出されていく過去…
    朧気に見えてきたと同時にまたも誘拐が…
    それは真実を白日のもとに晒すことと己の覚悟が見えた。

    王道の警察小説というのだろうか…
    多くの刑事が登場したなかでやはり水谷刑事のした事は自身で後始末をしたけれど、心情を察するとやりきれない。
    誘拐事

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    2024年10月22日
  • 人さらい

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    誘拐ものの名手とされる著者による誘拐ミステリー。
    プロローグでは平成12年の交通事故の新聞記事が綴られながら、本章の舞台は平成30年5月に飛ぶ。
    少女誘拐事件が発生し、この新聞事件が誘拐事件とどのような関係になるのだろうか。
    誘拐事件の解決のキーポイントは、犯人に対し唯一接触できる身代金受け渡しの場面であり、誘拐ミステリーで作家は色々な趣向を凝らしている。
    本作では、タクシーと祭りを組み合わせたユニークな発想で、迫真に迫る身代金の運搬に、読者の目が奪われる。
    捜査本部の刑事たちの地道な捜査の果て、犯人として意外な人物が浮上し、プロローグとつながる。
    犯人となる彼の登場場面のいくつかを、思わず読

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    2024年09月27日
  • 二人の誘拐者

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    地元が舞台の小説ということで
    書店で取り上げられていて手に取りました。
    知っている地名が沢山出ているため
    情景が想像しやすくかなり臨場感をもって読み進められ面白かったです。

    良くできている誘拐ミステリでした。
    少しずつパズルのピースが埋まっていって、最後にバッと全容が見える頃には、読む手が止まらなかったです。

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    2024年09月27日
  • 誘拐児

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    翔田寛の長篇ミステリ作品『誘拐児』を読みました。
    翔田寛の作品は4年前に読んだ連作短篇時代小説『幽霊が返した借金 おでん屋こはる事件帖』以来なので、久し振りですね。

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    第54回江戸川乱歩賞受賞作

    昭和21年、帰らなかった誘拐児。悲劇はそこから始まった――。
    緊迫の推理。
    かつてなく切ないラスト。
    圧倒的筆力で描く興奮、そして涙。

    終戦翌年の誘拐事件。身代金受け渡し場所、闇市。
    犯人確保に失敗。そして15年後、事件がふたたび動き出す――。
    人間の非情と情愛を見つめる魂の物語。

    選考委員、大沢在昌氏、東野圭吾氏、推挙!
    ●大沢在昌氏「昭和36年

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    2024年04月21日
  • 知能犯

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    翔田寛『知能犯』角川文庫。

    船橋署刑事課・香山亮介シリーズ第4弾。

    犯人も明らかな、衝動的に起きた傷害致死事件の裏側に潜む真実を船橋署の香山刑事らが突き止めていく、ヒューマン警察小説。

    ミステリーの仕掛けは込み入っていて、それを刑事が解き明かす過程は面白い。しかし、事件の真相の決定的な証拠が些か怪しく、納得出来ないところがあるのが残念だ。


    西船橋駅近くで起きた刃物による傷害致死事件。偶然現場近くで犯人と被害者が揉める声を耳にした刑事の三宅が駆け付けると、被害者の前で刃物を握り呆然とする犯人を見付け、現行犯逮捕する。しかし、犯人は連行中にパトカーの中で急死する。

    船橋署の香山刑事らが

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    2023年11月10日
  • 真犯人

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    時効目前の事件の洗い直し。出世と保身が全てのキャリア。ベテラン刑事の深い人間観察。警察物としてはお約束のオンパレードで、派手なアクションもなく地味なネタ。
    しかし特別捜査班の捜査活動をきめ細かく丁寧に描写しているので面白い。そこがこの作品の魅力。

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    2023年08月08日
  • 油絵は謎をささやく

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    若き大学教員に依頼された、高橋由一の油絵の真贋鑑定。その調査は明治12年の、未解決の令嬢失踪事件へと遡る。当事者が残した日記などを基にその事件を調査するが、その最中、敵対する名誉教授が殺害される。明治と現在が交互に展開されてページが進む毎にジワジワと面白さは加速する。史実を絡めていたり、当時の関係者の子孫を巻き込む構図が面白い。ラスト50ページの事件の解明と真贋を見極める公聴会のシーンに興奮しながら読み終えた。

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    2022年09月29日
  • 真犯人

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    昭和49年、5歳の尾畑守くんが誘拐殺害される。未解決のまま、平成27年、その父が刺殺される。そこから守くんの誘拐殺人ももう一回調べられる。誘拐事件当日、時効1年前、父殺害事件時と捜査され、3度目に真犯人が明らかになる。読むの止まらなかった。

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    2022年09月13日
  • 誘拐児

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    ネタバレ

    2つの事件がどう交わるのか、そして、結末は…一気読み。

    まさかあの人が…の展開には驚かされたし、良雄のことについての着地はすっきりした。

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    2022年08月19日
  • 油絵は謎をささやく

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    ちょっと専門的だけど、そんなに読み難いことなくて悪くない。全体のストーリー構成もいいし、終わり方も好き。この手の美術品物は早逝された北森鴻さんを思い出す

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    2022年08月06日
  • 真犯人

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    3つの時代を跨ぎ、複数の捜査班の視点に切り替りながら多くの関係者が登場するも、全く混乱することなく事件の真相を知りたく頁をめくる手が止まらない。設定上ありえない、時効目前で解決しそうに思える緊迫感が良い。

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    2022年08月05日
  • 時効犯

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    動機がある犯人はA?そんな単純ではなく、Bも動機あり。この2人のどちらか?いやいや、Cが登場。一体誰が犯人?

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    2022年07月26日