あらすじ
ミステリ界の気鋭による至高の警察捜査小説!
静岡県北の廃村で、誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨遺体が見つかった。10年前、静岡県警は誘拐犯に身代金1千万円を奪われ、少女は戻らず、事件は迷宮入りとなっていた。静岡県警静岡中央署の日下悟警部補が捜査に着手すると、当時は判明し得なかったいくつかの事実が明らかになる。腎臓に持病を抱えていた被害者の事情、誘拐事件関係者のその後、遺体が見つかった廃村の「子供の泣き声がする」という噂話。静岡県警は実直な捜査で核心に迫るが、新たな事件が起きて――
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Posted by ブクログ
オーディブル視聴。
日下警部補シリーズ3作目、毎回の こんなに誘拐の話を思いついて、綿密な捜査を描けるのがすごい! 今回は被害にあった少女のことを思うと胸が潰れそうになるけれど、ラストは事件の解決が気になりすぎてもう一気に聞いてしまいました。続きが出て欲しいシリーズ!
Posted by ブクログ
事件発生から10年、被害者少女が白骨死体で見つかった
迷宮入りしていた誘拐事件の衝撃の真実が、静岡県警の必至の再捜査により、あぶり出される
臓器移植の仕組みも絡めて真実が探られていく
犯人は、名門私立を経営する....
静岡市や静岡中部が舞台ということもあって、情景がまさに浮かんだのは役得
シナリオといい筆力といい、素直に面白かったというのが感想
もっと評価されて良い作者では?
他の作品も読んでみるつもり
Posted by ブクログ
これは翔田氏のベスト本ではないか。プロットが素晴らしいのは言うまでもなく、人物描写や過不足ない警察捜査の描写が秀逸。文量も適切で素晴らしくまとまりのある納得感の高いミステリー小説の傑作。
Posted by ブクログ
以前読んだ「真犯人」が良かったので他の作品も読んでみたくなり手に取りました。
なんと「真犯人」と同シリーズだったんですね!
知らずに3巻を先に読んでしまいました笑
本作も淡々と物語が進んでいき、派手な演出もエモさもないまま事象だけが紡がれていきます。
それが本当に心地よくて読み応えがあります。
犯人の背景が今回も切なくて涙が出ます…私だったらどうしたのかなぁ…私も復讐したくなるかもしれません。
私もドナー登録しようという気持ちになりました。
私が死んだら私の臓器を必要としている人の手に渡って欲しいです。
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ミステリ界の気鋭による至高の警察捜査小説
静岡県北の廃村で、誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨遺体が見つかった。10年前、静岡県警は誘拐犯に身代金1千万円を奪われ、少女は戻らず、事件は迷宮入りとなっていた。静岡県警静岡中央署の日下悟警部補が捜査に着手すると、当時は判明し得なかったいくつかの事実が明らかになる。腎臓に持病を抱えていた被害者の事情、誘拐事件関係者のその後、遺体が見つかった廃村の「子供の泣き声がする」という噂話。静岡県警は実直な捜査で核心に迫るが、新たな事件が起きて――
Posted by ブクログ
このままドラマ化できそうな感じがしました。
刑事目線で物語が進んでいくので、聞き込みから少しずつ新たな関係者が出てきて真相に近づいていく展開が、The刑事モノって感じがしました。
Posted by ブクログ
心に沁みるいい物語だった。
十年前に未解決に終わった少女誘拐事件。
被害者の遺体が偶然発見されたことから事件が動き出す。
多少の先読みもできたが、後半から終盤にかけて断片が繋がっていく様子に読み手の緊張感も自ずと高まった。
Posted by ブクログ
静岡県の廃村で、10年前に誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨死体が見つかった。
誘拐犯に身代金1千万円を奪われ、少女は戻らず事件は迷宮入りとなっていた。
白骨死体が発見されたことで再捜査に乗り出すと…
誘拐された少女が、レシピエントだったことや僅かな時間に慌てて家を出た形跡や赤い車…
さまざまな角度から細かな記憶を辿り、炙り出されていく過去…
朧気に見えてきたと同時にまたも誘拐が…
それは真実を白日のもとに晒すことと己の覚悟が見えた。
王道の警察小説というのだろうか…
多くの刑事が登場したなかでやはり水谷刑事のした事は自身で後始末をしたけれど、心情を察するとやりきれない。
誘拐事件で身代金を奪われて死ということは、警察にとって最悪な結末。
だからこそかもしれないが、地道な捜査は執念すら感じられた。
Posted by ブクログ
地元が舞台の小説ということで
書店で取り上げられていて手に取りました。
知っている地名が沢山出ているため
情景が想像しやすくかなり臨場感をもって読み進められ面白かったです。
良くできている誘拐ミステリでした。
少しずつパズルのピースが埋まっていって、最後にバッと全容が見える頃には、読む手が止まらなかったです。
Posted by ブクログ
静岡県北の廃村で、誘拐されたまま行方不明になっていた少女の白骨遺体が見つかった。10年前、静岡県警は誘拐犯に身代金1千万円を奪われ、少女は戻らず、事件は迷宮入りとなっていた。
ある廃村で子供の泣き声がするという噂がネットで拡散し何人もの《廃村マニア》が写真や動画をUPして話題になっていた。
2人のバイカー達が面白半分で訪れると崩れかけた家の押入れから白骨遺体をみつけるのだが…
10年前の誘拐は身代金も奪われたあげく少女は帰って来ないまま未解決。
静岡県警誘拐未解決多すぎでしょ!
ってとこは日下警部補の誘拐シリーズだから仕方ない笑
前作よりは動機やらと臓器移植が絡んで読み応えがありました。
ただやっぱり捜査に関わる日下以外の刑事達がそれぞれ優秀だから誰が誰だか分からなくなってしまって日下が霞んでいきます( ̄▽ ̄)
まぁ全員必死なんだからリアルと言えばリアルなんだけど…
とりあえず三部作?読み終えたので一旦休憩
誘拐物から離れよう…
気分も夏バテしそうだε~( ̄、 ̄;)ゞフー
Posted by ブクログ
誘拐がどういう事件なのか、誘拐の真相とは?と興味深く読み進めたが、最後、真相がわかった時、後味が悪かった。
自分の手は汚さず、金で12歳の病気を抱えた子どもを誘拐させ、自分に優位になるように、自分の欲のため、ことを進める。
でも玉村のような人間に犯罪を頼んだところで、弱みを握られ、その後も金をゆすられるに決まっているのに…。
病気を抱え、それでも生きるために移植を待ち望み、それなのに誘拐され、安否がわからない状態のときに、その待ち望んでいた移植の連絡が入る。だがそのとき、その子はおらず、生死もわからず、何年も時間だけが過ぎていく…。
親の気持ちを思うと、なんともやりきれない後味の悪さが残った。
Posted by ブクログ
10年前に誘拐された女児の遺体が見つかった事から物語が始まる。誘拐と言えばついつい64と比べてしまうが、既に関係者が亡くなってる現在、どうやって真犯人に辿り着けたか気になりつつ終えた。
Posted by ブクログ
※
誘拐され、10年後に遺体になって発見された
12歳の少女の事件を追う刑事たちの執念の物語。
事件の謎がとてつもなく複雑に絡まってるので
読み応え十分。
Posted by ブクログ
10年前に起こった迷宮入り寸前の誘拐事件、被害者の少女の白骨死体が偶然か必然か、廃村から見つかった。担当となった日下警部補が再捜査に着手すると新たな観点からいくつかの事実が明らかになってゆく。そんな中、新たな誘拐事件が発生し空白の時間が動き出す。メインは日下警部補と水谷巡査だが、組織的に捜査を進めてゆく中でいろんな刑事さんの視点で物語が進んでゆくので若干戸惑ったが、物語としては面白く内容的には切ない物語だった。初読みの作家さんですが、日下警部補のシリーズ物らしいので他の作品も読んで見たいとおもいます。