架神恭介のレビュー一覧

  • よいこの君主論

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    小学生のたろうくんとはなこちゃんが、ふくろう先生から学ぶ“正しいマキャベリズム”!
    群雄割拠する5年3組の覇者となるため、様々な権謀術数を用いる子ども達の姿が、面白おかしく且つ非常に解りやすく描かれた、なんともえげつない本でした。
    4月の段階で10以上あった小グループが、引き抜きや裏切り、吸収合併を繰り返しながら最終的に統一されていく様は圧巻。
    恐るべき姦計の数々に何度震え上がったことか。クラスにおける最高裁判機関「終わりの会」とか超おっかねぇ((((;゜Д゜)))

    私は別に国家元首とか目指してませんが、それでなくても非常にタメになりましたよ。

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    2017年09月23日
  • 仁義なきキリスト教史

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    いや面白いっすよ。初期キリスト教からそれがローマ国教になり、世界に普及していく中でどれだけキリスト教が暴力的だったのか。ヤクザ映画に模した口調が楽しい。しかし十字軍はひどいな。

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    2017年09月07日
  • 放課後ウィザード倶楽部 3

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    これまで提示した夢世界のルールの隙間を突いた「鋼鉄の咆哮」編が素晴らしすぎて、「あぁ、本作ではこういうことやりたいんだな!」と思ってました。やっぱイケイケドンドンな那由多君好き。

    あと、クールなガチプレイヤーに見えて、意外とのんびりこの世界を楽しんでいるシモンさんも良い。

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    2017年03月26日
  • 仁義なきキリスト教史

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    読後第一の感想は、これ、歌舞伎にしたらすごくハマるんじゃなかろうか…という妄想でご飯何杯でもいけそうにワクワクしている、というところです(笑)

    どういう本かというと、キリスト教2000年の歴史を、恐れ多くもやくざの抗争史に見立てて描いた、叙事詩的?な小説なのですが、タイトルからも明らかである通り、菅原文太主演の映画で有名な「仁義なき戦い」の世界観を模した感じになっています。つまり、
    「おゥ、こんなぁがイエスさんかい。のう、一つおたずねしたいんじゃがの、安息日に病人を癒すいうんは許されちょるんかのう!」
    「なぁにコキよるんない、くそったれ!おどれらの中によゥ、安息日に溝に落ちたやつがおったらど

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    2016年12月25日
  • よいこの君主論

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    ネタバレ

    ドラッガーの話といい、こういうふうに現実世界的な例え方をされるとすーっと入ってくね。たぶんその分すっと抜けてくけど。

    クラスを国に例えて、統一の過程を描いたものです。非常に面白い。マキャベリの君主論、本物を読んでみようかしら。

    まあやちゃんが好きです。カワイイ。きゃわいい。

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    2016年01月18日
  • よいこの君主論

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    ネタバレ

     学級内統一のために小学生たちが奸計謀略を巡らし抗争するというイカした物語。
     癖のありすぎる5年3組の小君主たちが、遠足、ドッジボール大会、マラソンといったイベントも巧みに利用しながら政争を繰り広げる様を、マキャベリズムの視点から解説してくれるので、何となく勉強になった(ような気分にもなる)。

     やり過ぎ感溢れるノリと解説の鬼畜コメントにグッとくる。また、プリンの誘惑に負ける小学生らしさと、愚民をコントロールしてのける辣腕とが共存するあたりの配分もいい。読んでいる最中は終始変な笑みが浮かんできて愉快だった。

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    2015年06月20日
  • 戦闘破壊学園ダンゲロス(8)

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    ラス前で「平和なif」を見せつけて悲劇を煽る…やっぱこれ『バジリスク』じゃないですかw

    というわけで完結巻。水入りにより終結(本当は生徒会室襲撃時点で勝敗は決していたのですが)したハルマゲドン後、生き残ったメンバーでのさながらパズルのような最終決戦。ここらへんのロジカルな感じや、その上で「表面的には酷い台詞」が実に重要な意味合いをもって使われるあたりは、実に原作者の好みといった感じ。そしてそれをことさら感動的に描く作者の手腕。本当素晴らしいコミカライズ作品でした。

    しかし『バジリスク』といい、「下品な原作」にはむしろ「上品な(作風の)漫画家」を当てるのが良いバランスなのかもしれませんね。

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    2015年05月06日
  • よいこの君主論

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    5年3組のひろしくんが、春休みに「君主論」を読んで、その教えに従って権謀術策を繰り広げ、他の小君主を打倒し、クラス全体に覇をとなえるまでの1年間の物語です。各章ごとに小君主の権謀術策について「君主論」に基づいて「ふくろう先生」が解説してくれるという小学生向き(!)マキャベリ入門書です。なおかつ、解説もマキャベリという具合。けっこう笑えるけど、ちゃんとマキャベリ解説書になっているのがすごいね。

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    2018年12月05日
  • 戦闘破壊学園ダンゲロス(4)

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    アクションとサスペンスは一瞬の油断もなく、泣かせ所は全開に、いやまあ全編バカではあるんだけどそれを忘れるハードバトル! だというのにそれを台なしにするおまけもまた最高だった。

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    2014年02月11日
  • 戦闘破壊学園ダンゲロス(3)

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    空前の最低な戦い!そこに横糸を絡めて熱く哀しく表現したストーリー、それを真正面から受けて立ち最高のシーンに描ききる漫画の手腕、出世作『オナニーマスター黒沢』に通じるところも感じる。「能力の相性ジャンケン」が群像劇によってカオス化した緊張感、最後まで維持してほしい。

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    2013年07月15日
  • 戦闘破壊学園ダンゲロス(2)

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    うっひょうおもしれー! 娯楽に総特化したシナリオと作画演出。すべてがインフレしつつも1本理屈の筋を通してあって、心地よく「やりすぎ」に酔える。

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    2013年07月14日
  • よいこの君主論

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    おかしい。クラスを支配したい小学生や会社を制圧したいキャリアウーマンなど必読。けっこう正確な紹介になっている。

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    2021年01月05日
  • 飛行迷宮学園ダンゲロス 『蠍座の名探偵』

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    夢中!
    大銀河番長かっちょいいす!

    と、そんな単純な話じゃなく、
    人の思いを利用した策の上の上の上をいく策。
    ため息だわ。面白すぎ。

    次回のダンゲロスも楽しみだー。

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    2012年06月04日
  • よいこの君主論

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    冒頭から、

    たろうくん「ぼく、こないだ4月にクラス替えがあったんだけど、あれからもう二カ月も経つのに、いまだに新しいクラスで君主として覇を唱えることができないんだ」
    はなこちゃん「それは困ったわね、『配下の友達』は何人くらいいるの?」

    というやりとりで、どんな話だよ笑と突っ込まざるおえず、キャラクター紹介ページでは登場人物全てに風貌イラストと共に性格などが載っており、いやいや、こんなにたくさんのキャラ覚えられんて…となんじゃこりゃ状態から読み始めたが、普通に面白かった。

    それぞれがいかに自分の配下を増やそうかと目論んでおり、時には失敗して破綻し、他へ吸収される。
    新たな配下を受け入れた側

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    2025年12月21日
  • 仁義なき聖書と美術の世界

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    絵画として取り上げられることの多い旧約聖書・新約聖書の有名エピソードを広島やくざ風に綴り直すというユニークな本。難しそうなものを、一風変わったアプローチでクスッと笑える感じにして敷居を下げるの、とても好き。
    おそらく、宗教画、特に最初にカラヴァッジョが紹介されているので、そのダイナミックで迫真の雰囲気と、日本の劇画的なヤクザものを結びつけてイメージしたのかな、と想像した。
    聖書のエピソードは、改めてみてみるとユダヤ民族の自意識の高さがありありと出ており、もちろん神話的なものなのでそりゃそうなのだけれど、やはり一神教の極端さを、キリスト教やイスラム教がこれだけ広まった現代だから普通に感じるけど、

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    2025年10月31日
  • よいこの君主論

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    性悪説。人はすぐ恩を忘れるし、すぐ人を侮るものという前提。これを本当に小学生から学んだら世の中良くなるのか悪くなるのか?

    君主は、怖いと思われるぐらいがよくて、ただし恨まれないことが大事。これは確かに重要なポイントだと思った。

    三国志の劉備は? 物語ではいい人で通っているが、実際はそれなりに人ったらしの曲者だったのだろう。
    ガンジーは? そもそも君主になろうとしていなかった?


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    2025年09月28日
  • 完全教祖マニュアル

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    書かれている内容としては新書としても宗教学や各種宗教について、相当に平凡であり、これより新奇性があったり深い話をしている宗教テーマの新書はいくらでもあるだろう。

    しかし、その内容をここまで俗っぽくポップに書き切っていることにこの本の良さがある。
    語弊を恐れずに卑近な例に全てを置き換えて突き進む様は、学者的な態度では禁忌ではあろうが、だからこそ架神恭介のような人間がそれを書く価値がある。

    良い意味でオタクの悪ふざけという本。

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    2025年08月21日
  • 「バカダークファンタジー」としての聖書入門

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     仁義なきキリスト教史が面白かったのでこちらも。仁義なきがキリスト教をヤクザとして物語る本だったのでこっちはバカダークファンタジーとして脚色すると思ったら、こちらは作者の聖書の要約と解説の本。
     それだとどこがバカダークファンタジーとなりそうだが、ヤハウェは万単位で同胞を殺す。良き行いでも命令に反すりゃ家族もろとも殺す、尽くしてくれた相手もよく分からん理由で呪う。本来ここに解釈が入るがここではそういうの抜きで書かれていくままに読む。
     さらに矛盾する描写、フワッとした表現、何を指してるのかわからない指示語、強烈な民族主義が加わり、ただ真面目に読むだけでバカダークファンタジーの出来上がりである。

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    2025年08月03日
  • リアル人生ゲーム完全攻略本

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    人生は無理ゲー!?
    チュートリアル期間でレベル上げしておかないと詰む。ラッキーイベントにはそんなに惹かれないのに、バッドイベントのエグさと結構な高確率に吐きそう。
    だけどプレイヤーになったからにはいい感じにコンプリートしたい。
    ああ、本当に幸せな人生だったと後悔も悲しみもなくキラキラと満足して死ねる人はいったいどれだけいるのだろうか。
    ゴールド30年前に買っとけば良かったってか、そう思ってる今日にでも貯金崩して買うべきだ。

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    2025年07月06日
  • 完全教祖マニュアル

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    新興宗教を「もし、あなたが新興宗教の教祖になるのならどんな事(価値観や具体的な作業)が必要なのか」をポップに語った本。語り口はポップだけど核心はついている気がする。

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    2025年06月08日