架神恭介のレビュー一覧
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ゴルゴダの丘に、イエスの絶叫が響く。
「おやっさん(ユダヤ教の神ヤハヴェのこと)、おやっさん! なんでワシを見捨てたんじゃあ!」
その受難の前夜、イエスは子分たちに言う
「お前らの中に、ワシをチンコロ(密告)するやつがおるけんのう」
忠誠を誓うペドロに言う
「こんなは今夜、鶏が二度鳴く前に三度わしを否むじゃろう」
※こんな=広島弁で「お前」「YOU」という意味。
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抱腹絶倒、興味津々の386頁。
キリスト教の歴史を、大まか、九つの情景を選んで、九つの短編小説にした本だと思ってください。
(通史、というほど巨大な負担はなく、飛ばし飛ばしして、面白い歴史の場面情景を描いています)
内 -
Posted by ブクログ
出オチと思いきや、話が進めば進むほどどんどんヒドくなる。
架神先生のロックなアイデアと勢いのある台詞回し、そして意外と上品な筆致でそれらを生かし、時にネームにも描かれていない酷いネタをブチ込んでくる目黒先生の漫画力、それらが単なる色物で終わらないクオリティを生み出す。
あと地味に夏目先生の原作…クレジットで同列に並んでいるのでそう扱っても良いはず…『こころ』という作品は、『ロミオとジュリエット』並みに、創作の原案としてもっと活用されても良いものなのかもしれない、と本作を読んで思ったり。
夏目作品が一方的にレイプされているように思えて、実は夏目作品が本作に一本筋を通すというか、深みを与えている -
Posted by ブクログ
著者の「仁義なきキリスト教史」を楽しく読めたので、仏教も書いていたことを知り、こちらも読んでみた。
釈尊の目指したところが、「何もかもどうでもいい」という境地だというのは、今の一般的日本人のの考える仏教観からすると意外に思える。
いわゆるブッダが涅槃に入ってからは、当時の他の宗教や中国でのいろいろな考え方にもまれ、日本に伝わってからもさらにいろいろと変化してきたという仏教史が、おもしろくしかも簡潔にまとめられているので、読んでいて飽きてこない。
末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)などの説明は非常にわかりやすい。女子高生をみて感じる感覚が阿頼耶識に溜まっていくのか、なるほど。 -
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Posted by ブクログ
どっちかというと「男爵ディーノの『聖書』レビュー」みたいな感じでした。
『聖書』を物語として、「ここは面白い」「クソつまらない」とか、発言のロジックを突き詰めて「本当こいつクズだよな」とか言い捨てたり、さながらジャンプ新連載を評価するかのように読み解く。
とは言っても、これまで長く読まれてきたモノであり、そこらへんの歴史や訳による差異もフォロー。その上で「これが一番(物語として)ありそうな内容だよな」と持論に基づき取捨選択。
架神先生の著作は、宗教的なものに対し「神聖で変な魔力を持っていそうだからなんとなく忌避してしまう」といったあたりの思い込みを、卑近な例や実に理論的な考えをもって払拭 -