架神恭介のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
第一部完!
いよいよ機動隊が動き出し東大籠城戦開始、というところでいきなり第一部終了。
中盤の触手刑事を抹殺するために電車テロをやる話がきつかった。数百名のJK巻き添えとか流石にエグい。もっとギャグ路線でいいと思うけど。
真の決戦前に終わっちゃったし、この続きは原作小説読むしかない。ユキミはマゆゆと幸せになれるのか!?
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「ヤハウェ大親分、ワシを助けてつかぁさいやァ、アーメン!!」
キリスト宗教の複雑な人間模様と歴史を、「極道のお家抗争」劇にそっくり置きかえて描いたキリスト宗教史。親分ヤハウェ、子分、シノギ、シマ…およそ宗教を語るとは思えないフレーズの数々。しかも言葉遣いは全編広島弁。この斬新で無遠慮な設定が許される日本は素敵だなぁと思います。
キリスト教の長い長い歴史と諍いは、大局的に捉えてしまうと「組と組によるシマを巡る抗争」。そんなシンプルな設定を前提にして読み進めていくと、人物相関図が自然と頭に作られていき、聖書や史実に沿ったエピソードに触れることができます。しばらくは頭では理解しながらも気持ちがつい -
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輝け少年たちよエンド。
本当惜しい作品だった。原作者の当初意図していた展開(作者note参考)も魅力的だけど、正直3巻以降のノリもそれはそれで楽しかった。夢世界を自由な発想でハックしたりサンチョの財力(明らかに他のプレイヤーにまねできない要素)でどうにかしたりしてあの三人がどんどん成長する話で面白かったと思う(少なくとも途中くらいまでは。
ラストもラストではっちゃけてるけど、「みんなで頑張ったらどうにかなった」は、「よくある敵組織」的な思想への反証みたいで面白かったり。
機会があればまたこの三人…あるいはこんな感じの主人公達の…冒険を観てみたい。 -
Posted by ブクログ
ゴルゴダの丘に、イエスの絶叫が響く。
「おやっさん(ユダヤ教の神ヤハヴェのこと)、おやっさん! なんでワシを見捨てたんじゃあ!」
その受難の前夜、イエスは子分たちに言う
「お前らの中に、ワシをチンコロ(密告)するやつがおるけんのう」
忠誠を誓うペドロに言う
「こんなは今夜、鶏が二度鳴く前に三度わしを否むじゃろう」
※こんな=広島弁で「お前」「YOU」という意味。
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抱腹絶倒、興味津々の386頁。
キリスト教の歴史を、大まか、九つの情景を選んで、九つの短編小説にした本だと思ってください。
(通史、というほど巨大な負担はなく、飛ばし飛ばしして、面白い歴史の場面情景を描いています)
内 -
Posted by ブクログ
出オチと思いきや、話が進めば進むほどどんどんヒドくなる。
架神先生のロックなアイデアと勢いのある台詞回し、そして意外と上品な筆致でそれらを生かし、時にネームにも描かれていない酷いネタをブチ込んでくる目黒先生の漫画力、それらが単なる色物で終わらないクオリティを生み出す。
あと地味に夏目先生の原作…クレジットで同列に並んでいるのでそう扱っても良いはず…『こころ』という作品は、『ロミオとジュリエット』並みに、創作の原案としてもっと活用されても良いものなのかもしれない、と本作を読んで思ったり。
夏目作品が一方的にレイプされているように思えて、実は夏目作品が本作に一本筋を通すというか、深みを与えている -
Posted by ブクログ
著者の「仁義なきキリスト教史」を楽しく読めたので、仏教も書いていたことを知り、こちらも読んでみた。
釈尊の目指したところが、「何もかもどうでもいい」という境地だというのは、今の一般的日本人のの考える仏教観からすると意外に思える。
いわゆるブッダが涅槃に入ってからは、当時の他の宗教や中国でのいろいろな考え方にもまれ、日本に伝わってからもさらにいろいろと変化してきたという仏教史が、おもしろくしかも簡潔にまとめられているので、読んでいて飽きてこない。
末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)などの説明は非常にわかりやすい。女子高生をみて感じる感覚が阿頼耶識に溜まっていくのか、なるほど。 -
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