架神恭介のレビュー一覧

  • よいこの君主論

    Posted by ブクログ

    むっちゃ面白い。
    マキャベリの君主論を学級内での権力闘争になぞらえて語る物語風の解説書。

    全編にわたって“小学生あるある”と共に“無駄にシリアスな心理戦”が展開されるため、笑えてタメになる不思議な読後感だ。我々小市民が知らぬ間にリーダーカリスマ性を感じてしまったり、ガス抜きをさせられているのは、君主論を元にした巧みで強かな謀略かも知れないね。

    0
    2025年05月06日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    「悪質な宗教はこのような手口で近づいてきます!気をつけましょう!」というような話はよく聞くが、「教祖になりたい人に向けてノウハウを教えます」は斬新ですね。
    語りの切り口を変えるだけで、こんなに面白いんだなぁと感心しながら読んだ。
    みんなが教祖になりたいこと前提で話が進んでいくのが、面白くニヤニヤしながら読みました。

    0
    2025年04月07日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    読みやすくて面白かった。もっと馬鹿っぽい内容かと思ってたけど色んな宗教の成り立ちの話もあって勉強になった。これでいつでも教祖になれます!

    0
    2025年02月12日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    今まで宗教について考えたこと無かった。
    親を亡くし、自分が矢面に立ち、お寺さんと法事の調整などで接点を持つようになり、少し宗教へ関心を持つようになった。
    しかしながら、信仰深いわけでもないので、我が家の宗派を学ぶとかでなく、宗教システム全般どうなってるのか興味本位で思っている時に、本書を見かけ、読むことに。
    かなり砕けた書きぶりもあり、読みやすかった。教祖マニュアルとあるが、むしろ宗教ってこんな仕組みなのでそれを理解して選んでねーといった逆説的印象で読んだので、変なカルトに引っかからないよう気をつけマニュアルとして有用だなと。
    興味を持ったあなた、本書をおすすめします。
    私を信じるものは救われ

    0
    2025年02月07日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    タイトル通りの教祖になるためのマニュアル本…と言うわけではなく、さまざまな宗教を引き合いに宗教って何だろうを軽妙な語り口で示している。さまざまな方面から怒られること覚悟で書かれていることを念頭に、その部分をハラハラしながら楽しむのが良い。
    こう言う本を楽しめるのが良いのだが、洒落が分からないと、本気にしそうな人もいそうなので、星四つ。

    0
    2024年12月20日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    宗教には一切関わっていない生活を送っていますが、たまたまオススメされていたのをキッカケに読んでみました。
    「人々をハッピーにすること」をモットーにすることは、どんな仕事にも活かせそうと思いました。

    0
    2024年03月03日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    とても良い感じに知的好奇心が満たされる本だった。
    宗教というものは社会的弱者が自分の人生を肯定するためのものだと思っていたが、困っていない人を宗教にハマらせるロジックが提示されていたのが印象的だった。
    (p.77)
    また、『予定説』のアイデアも斬新でかしこいな…と唸ってしまった。信仰から離れた信者に対して、「信仰から離れた=神に見放された」と解釈させ、脱宗教的な動きすら宗教活動の枠内に押し込んでしまう…
    こんなメタ的なやり方ありかよ、と思った。(p.83)

    0
    2024年01月06日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    感想
    救いを求める人々。自分だけが救われないと信じる人に、現実とは別の解釈を与える。弱者への救済は宗教の本質。今も昔も変わっていない。

    0
    2023年11月28日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    宗教の価値はみんなをハッピーにすることだと思った。
    昨今の宗教二世問題の影響もあり、宗教というと怪しい、やばい、思想が強すぎる、搾取されている…などの印象がある人もいるかと思う。
    が、宗教は精神面のケアの役割があって、宗教の教えによって救われてるのであればそれはそれでいいんじゃないかと思った。

    神の存在が人間の精神面のケアをしてきたり、秩序をもたらしてきた側面があり、日本を離れて海外に行くと、当たり前のように現地の人々の生活の中に宗教が溶け込んでいる。
    一方で科学の発展やSNSによるコミュニティの形成、人口の伸び悩みなどの影響もあり、近年、キリスト教が有史以来の信者急減という状況だとネットニ

    0
    2023年06月11日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

    キリスト教・イスラーム教・仏教のモデルを主に教祖になるための方法をマニュアル的・具体的に紹介することで宗教の構造を科学的に解説した著作。

    0
    2023年03月27日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

     マニュアルという名前だが実際の印象は、教祖に必要なものを既存の宗教から例を出し、宗教とはこういう仕組みであると解説したもの。
     宗教はなんとなくでしか知らず、戒律やら祈りの意味なんて深く考えたことはなかった。これらに宗教組織を維持するためにどう意味と仕組みがあるのか?そういうことを具体的に例を出し解説してくれるため非常にわかりやすい。一見意味不明な儀式にも人間の心理と照らし合わせると大いに意味があったりするのが、理解できるとおおっと感心してしまう。一方でディズニーランドの舞台裏を見ているような居心地の悪さもある。
     真面目にかかれているがマニュアルとしてはネタ部分もあるので参考にするには危険

    0
    2023年04月23日
  • 仁義なきキリスト教史

    Posted by ブクログ

     十戒の映画見てヤハウェ怖すぎじゃない?と思い、軽くキリスト教に触れたいと思い手を伸ばす。
     とにかくヤハウェが怖すぎて笑う。多分に演出もあるのだろうがとくにかく人殺し過ぎである。よく世界一有名な宗教の神をやれてると感心する。とくにモーセ編でのヤハウェの活躍はどこまで実際に聖書にかかれているのか虐殺しすぎて疑いたくなる。
     この本のなるべく資料に基づきつつ、分からないところや演出としてヤクザで埋めていくスタイルはなかなかに面白い。とくに破天荒な人物によくあい、キリスト、パウロ、ルターが主人公の話は面白い。一方個性的な人物がいない話はあんまり面白くない。特に国教化してからはヤクザ感減るし。それで

    0
    2023年02月06日
  • 完全教祖マニュアル

    Posted by ブクログ

     凡人凡俗である読者が、いかにして国教にまでなりうる宗教を興すか、教義の作り方、信者の獲得の仕方、資金の集め方、奇跡の起こし方などを解説した「完全宗教マニュアル」。すでにある世界三大宗教や新興宗教の歴史や現状を紐解き分析しながら、「科学的に」有効と証明された方法で開宗し、布教するためのハウツー本。最後には「感謝の手紙」ということで、実際にこの本に従って開宗した教祖の方々からのメッセージまで寄せられており、説得力がある。
     …という、「本書もまた宗教であり」(p.229)という、最後の最後でちょっとだけ種明かしされるという本。宗教を「『作る側』からの視点に立つことで、今まで不合理や理不尽なだけだ

    0
    2022年11月26日
  • よいこの君主論

    Posted by ブクログ

    マキャベリの「君主論」の、小学生向け解説書。
    目立小学校5年3組の小君主たちが、配下の友達を増やしながらクラスの覇権を争う物語と、君主論の内容を照らし合わせながら解説する。

    「プリンを巡って彼らが本格的に対立したならば、クラス中に怨嗟が渦巻き、安定と均衡は永久に失われてしまう」
    「終わりの会とは、小学校のクラスにおける最高裁判機関」等
    パワーワードが多すぎて笑ってしまった。

    0
    2022年04月03日
  • 仁義なきキリスト教史

    Posted by ブクログ

    キリスト教史をおおまかに理解したい人にオススメ。文庫版の場合、旧約の出エジプトも収録されている。旧約と新約の入門書みたいなものを読んでもあまりわからなかったが、この本を読んで、ほんとにざっくりではあるがキリスト教の通史をおおまかに理解できた。

    0
    2022年01月31日
  • よいこの君主論

    Posted by ブクログ

    マキャベリの「君主論」は、いつか読まなきゃと思いつつ、読まない本の代表だった。解説本ではあるが、本書を読んでみて、「君主論」のエッセンスを知ることができて良かった。小学5年生のクラス統一のストーリーが、本当は厳格なマキャベリの口調をオブラートに包む感じで、良い。

    0
    2021年12月03日
  • 仁義なきキリスト教史

    Posted by ブクログ

    独特な視点から聖書を読み解く物語が非常に読み易く、楽しく読めた。
    聖書では一瞬しか出てこないアナニアとサッピラの話をわざわざ取り上げるセンスも面白かった。

    0
    2021年11月10日
  • 仁義なきキリスト教史

    Posted by ブクログ

    登場人物が多くなかなか頭に入ってきにくいキリスト教史をヤクザの世界に置き換えてキャッチーに描くもの、苦痛なく読み進められてキリスト教史のとっかかりに良い

    0
    2021年09月26日
  • よいこの君主論

    Posted by ブクログ

     マキャベリの「君主論」を、小学生の仲良しグループ(=諸侯)の覇権争い(クラスのリーダーになる)を通して描いたフィクション。

     元ネタ(君主論)が、政治学、特に「君主とはどうあるべきか」について書かれた本なので、

    統治、権謀術数、力量、懐柔工作、支配、敵対勢力、姦計、専横、主導権、忠誠、傭兵能力、侵略、

    など、通常の小学生なら日常的ではない言葉をバンバン用いて謀略を練る姿が、自分が知っている小学生像とミスマッチすぎてニヤニヤしてしまう(笑)これは例えるなら、江戸川コナンが周りに自分の正体(工藤新一↔︎覇権を握ろうとする野心家)を悟られぬようガキンチョぶりながらも、頭の中で名推理を展開して

    0
    2021年03月11日
  • 仁義なきキリスト教史

    Posted by ブクログ

    キリスト教の歴史について、登場人物を広島ヤクザに仮託して、ヤクザ言葉を喋らせながら軽妙かつ分かりやすいタッチで歴史を解説。

    実際に宗教結社って、そのような血の結束を持った集団だったのだろうし、宗派抗争も確かにヤクザの派閥抗争と通ずるところがあって、全く異なる二つを似たようなものとして書いているのは非常に面白い。ヤクザが何のために抗争しているかよく分からないところもあるが、宗派の対立も同様。それを正解は無いがどれだけグッとくるかの納得感の戦いと評価しているのも面白い。

    ヤハウェとモーゼの章が最後にあるが、ここを冒頭に出してもらえれば、初心者にとって分かりづらい神とキリストの違いが分かりやすか

    0
    2021年01月29日