あらすじ
大親分ヤハウェの大活躍と大虐殺、それに対する人類の苦悩と希望。あるいはカリスマ親分イエスと十二人の舎弟をめぐる悲喜劇。旧約・新約各々の聖書に描かれたキリスト教の無慈悲な世界をやくざの物語に見立て、広島弁で語り直す。また、キリスト教は常に西洋美術最大のテーマである。美術は聖書のエピソード(主題)をどのように描いてきたか。聖書、美術の両面からキリスト教の理解を深める。
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Posted by ブクログ
旧約聖書・新約聖書のエピソード(特に西洋の画題としてよく扱われるもの)を、登場人物が皆、広島やくざ映画の口調で語り直す一冊。キリスト教徒でない私には、特に新約聖書について、エピソードの前後関係をイメージしやすい文章で語られるのがありがたい。西洋絵画の図版も文庫本にしては結構充実している。
ただまあ、権威や権力の世界っちゅうもんは、キリスト教じゃのうても、そりゃ大体「やくざ」にパロディ化出来るやろ、とは思うんじゃがの。
Posted by ブクログ
絵画として取り上げられることの多い旧約聖書・新約聖書の有名エピソードを広島やくざ風に綴り直すというユニークな本。難しそうなものを、一風変わったアプローチでクスッと笑える感じにして敷居を下げるの、とても好き。
おそらく、宗教画、特に最初にカラヴァッジョが紹介されているので、そのダイナミックで迫真の雰囲気と、日本の劇画的なヤクザものを結びつけてイメージしたのかな、と想像した。
聖書のエピソードは、改めてみてみるとユダヤ民族の自意識の高さがありありと出ており、もちろん神話的なものなのでそりゃそうなのだけれど、やはり一神教の極端さを、キリスト教やイスラム教がこれだけ広まった現代だから普通に感じるけど、本当は結構極端だよな、と感じたりもした。