烏羽雨のレビュー一覧
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出会い
1話は出会ったところで終わってしまうので、まだ何とも...な印象ではありますが、読み進めるとジワジワ面白くなってきます。
何せ"先生"が極端に口数が少ないので、台詞の掛け合いの面白さじゃなくて、ヒロインが先生を観察してちょっとずつ理解していく過程がいい、のかな(うまい言葉が出ませんが)。 -
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ネタバレ何度断られても諦めないのが、みのりである。
自分だったらあれだけコテンパンにされれば諦めるし、何だったら仕事自体を辞めてると思う。
彼女も強い志を持って今の職業に就いた訳ではないから、心折れていつ辞めてもおかしくはなかったはず。
それに、すぱっと辞めた方が、彼との付き合いという面では面倒ごとにはならなかった。
彼女の仕事が足かせになって、何度好感度上げては絶交に近い形で別れる羽目を見せつけられたことか。
それでも、仕事もフジミ青果も諦めないのが、みのりである。
それだけフジミ青果の彼が作るコンフィチュールに惚れ込んだからか。
みのりの仕事で行き詰った状況から、コンフィチュールに出合い、自分の -
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静かな雰囲気ながら興味を惹く
給料は良いもののロクデナシの主人夫妻や同僚のいる屋敷から暇を出された主人公が、女中としての新たな奉公先を探します。一見地味で静かな雰囲気ですが、読者の興味を掻き立てます。
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Posted by ブクログ
ネタバレついにクライマックス!
最終戦はこれまでの仲間たち総動員で(一部性格的に来なかったキャラがいたとはいえ)『くらがり堂』版妖怪大戦争みたいで胸が熱くなりました。
今回登場のバカップルがまた神器だけあって、ある意味チートでしたし。
お陰であの最終戦が実現したと言っても過言ではない。
時雨、初めてひとりで修復。
汀一、初めてひとりで真相に辿り着く。
主役二人の成長ぶりも感じられてよかった。
時雨の里帰りや、汀一の恋の行方など、読んでみたかったお話、気になる決着なども網羅してくれたクライマックスに相応しい物語だったと思います。
ラスボスへの対処も蔵借堂メンバーだからこその優しさ溢れるものだったし。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ寂しい気持ちはあるけど、あまり寂しくない、そんな最終巻。
汀一と時雨達の日常はこれからも続いていくんだな、と自然に胸に落ちてくる終わりだった。
峰守先生自身が「また続くことがあったら喜んで書く」と明言しているのもあるけれど、それ以上に水平線を見るように「彼等の物語」がすっと眼に映る、そんな終わりだった。
中でも一番好きなのは四話「里帰りの夜」
ケボロキ達がまた眠りにつくのは寂しいけれど、人も妖怪も、命あるものは全て眼には見えない"大きな流れ"の中で生きているのだと思えた話だった。
そしてタイトルが最終話なの本当に良いっ!!そして賑やか!しんみりとする空気を吹き飛ばす賑や -
Posted by ブクログ
ネタバレ汀一くんに弟分ともいうべき新キャラが出てきて、面倒見のよさと人のよさがより見えてきた3巻である。
高校生ペア、もしくはトリオが和気藹々している様が好きだったのだが、そんなペア、トリオに別れの展開。
妖怪と言えども高校生だから、いずれ進路は定めなくてはいけないが、その展開が思いの外早くて、こちらの心の準備ができないという。
作中でも某キャラが言っていたが、進路のために金沢を離れるという選択肢を時雨が即決しなかった辺りに成長が見えたと思う。
それだけ執着できるものが、今の金沢にはあるということだから。
以前の彼なら即行で離れていたと思う。
思っていたより早く時雨を見送る話もあり、時雨不在の間の話