彩坂美月のレビュー一覧

  • 金木犀と彼女の時間

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    タイムリープもの。幼い頃にタイムリープを経験したのをきっかけに、深いトラウマを残した女子高生のお話。
    3回目のタイムリープを経験しながら、成長しトラウマと向き合ってゆく姿が良かった。

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    2021年06月20日
  • 柘榴パズル

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    ネタバレ

    面白い。家族、その周辺で起こる事件の謎解きが、短編として連なる。そして、所々に挟まれる凄惨な事件の記事。読むに連れ何となく違和感を覚える「家族」。大きな嘘は金目当てでは無い、誰もが一度は良いなと思う「サザエさん」。誰もが皆んな少しづつ嘘をついて生きている。それは悪い面ばかりでは無い。新たな家族の創生も良いけど、ちょっと戻って欲しかったかも。

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    2021年05月22日
  • 金木犀と彼女の時間

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    タイムリープ物が好きなら読んで損はなし。
    高校3年生。最後の文化祭の日に、人生3度目のタイムリープが。
    しかし、最初の経験と全く違う展開が。
    5度目のリープで確定してしまうこのタイムリープ。何としても最善の結果にしたいのだか。
    青春ものとしてもまた楽しい。

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    2021年05月11日
  • 金木犀と彼女の時間

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    心理表現や人間関係の描き方が瑞々しく、一方でミステリとしても鮮烈な印象を残す、青春タイムリープミステリ。
    彩坂美月さんは最近注目を集めつつある作家さんのイメージでしたが、ミステリの書き手としても、青春小説の書き手としても、その実力がいかんなく現れた秀作だったと思います。

    これまでの人生で2回、同じ1時間を5回繰り返すタイムリープを体験した高校生の菜月。文化祭当日、菜月はクラスメートの拓未から告白された直後、再びタイムリープに巻き込まれ、時間を1時間さかのぼってしまう。そしてその1時間後、拓未は菜月に告白する前に転落死してしまい……

    拓未を突き落としたのは誰か? というのがメインの謎としてあ

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    2021年05月16日
  • 夏の王国で目覚めない

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    高校生の天野美咲の母は三年前にいなくなり、父は再婚して血のつながらない弟がいますが、美咲はそんな環境に閉塞感を感じています。

    そんな美咲が謎の覆面作家三島加深の小説に出会い、加深の隠しサイト<月の裏側>で出会った、七人と<架空遊戯>というミステリーツアーに参加することになります。
    二泊三日で、管理人のジョーカーを含む七人で劇中劇を演じて、被害者と犯人がいますが、真相と犯人を推理した者に三島加深の未発表作品を読む権利が与えられます。
    参加者には役柄とシナリオが与えられ、美咲は「九条茜」という役柄でゲームに参加することになります。

    最初はRPGのようなストーリーになんとなく、馴染めませんでした

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    2021年01月03日
  • 夏の王国で目覚めない

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     この作家さんの本で、読んだのは2冊目。非常に読みやすい作品。ネット、劇中劇と多重構造になっていますが、分かりやすく書かれている。帯にある「青春本格ミステリ」という表現がぴったりする。

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    2018年08月19日
  • 文化祭の夢に、おちる

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    初読みの作家さん。庭さんの素敵過ぎる装丁に惹かれて手に取りましたが、かなり面白かったです。
    文化祭の前日、誰もいない町、取り残された五人の高校生…導入部から
    漂う不安な感じにぞくぞくした。
    どうすれば現実に戻れるのか?という状況の中で、切なくノスタルジックな空気感や高校生五人のそれぞれ抱えた悩みの描写がよかったです。
    個人的には陸上部の男の子の話が一番好き。一位の人間と、十位の人間。響きました。
    あと、円はいい娘だー。

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    2012年07月10日
  • 向日葵を手折る

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    素晴らしい。
    ミステリとしても青春小説としても秀逸だなと思える一冊。

    田舎特有の人間模様、細やかな自然描写、そして少年少女の成長が鮮やかに描かれていて、胸に残る物語でした。

    小学4年生のみのりは、父の死をきっかけに母の故郷・山形の山間部へ。
    穏やかで繊細な怜。
    気性の激しい隼人。
    豊かな自然の中で育まれる3人の日々。

    小さな事件や不可解な出来事は解決しないままに時は経ち…やがて少しずつ真相が露わに。
    伏線が回収されるほどに、胸に秘めた想いや不安、不満が浮かび上がってくる。

    それは間違いだったかもしれない。
    取り返しのつかないことだったかもしれない。
    けれど、彼らを頭ごなしに批判はできな

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    2025年10月01日
  • 僕らの世界が終わる頃(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    久しぶりに一気読みしました。渉が夢中で物語を書いている様子をみていると、私も自分で物語を生み出してみたくなりました。
    入れ子構造になっているのが面白くてややこしくて、非常に魅力的な小説でした。
    偶然手にした一冊でしたが、楽しい読書体験となりました。

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    2025年08月15日
  • そして少女は、孤島に消える

    匿名

    ネタバレ 購入済み

    子役上がりの女優が役を掴むために孤島にてオーディションに挑む。自分たちとリンクした不穏な台本と、現実でも巻き起こる事件。
    真相は好き嫌いが分かれそう。

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    2025年04月04日
  • そして少女は、孤島に消える

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    ネタバレ

    井上立夏。つばさちゃん。母親。シングル。孤島ものかと思いきや。瞳。結奈。えみり。恋。高遠。モンスター。作中作。イマジナリーフレンド。

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    2025年03月29日
  • そして少女は、孤島に消える

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    この落ちには好き嫌いがあるかと思うが、ミステリーとしてはこういうのもアリかと…ちゃんと書くとネタバレになるので笑
    個人的には途中中だれもあったが面白く一気読みした。

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    2025年03月15日
  • そして少女は、孤島に消える

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    ネタバレ

     帯やあらすじからサバイバル系ミステリーと思ってみれば。おもしろかったです。どこまでが素どこからが演技なのかとハラハラドキドキしながら読み進めました。殺される展開がいつか始まるんじゃないかとか手に汗。ここか!ここか?。すべてが虚構なのかと思えばそうでもなく。最後まで二転三転四転ぐらいに翻弄されました。少女たちの熱量に圧倒され、少女たちの切なさにも胸にきてがんばれと思わずにはいられませんでした。

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    2025年02月06日
  • そして少女は、孤島に消える

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    記憶と想像と演技(虚構)とが相交じって、どこへ着地するのか先が読めない、相変わらずの彩坂ワールド。でも、一人の少女が羽ばたいて行こうともがく姿は凛々しかった。

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    2025年02月01日
  • サクラオト

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    あなたは『五感』をすべて言うことができるでしょうか?

    はい、これは分かります。『聴覚』、『視覚』、『嗅覚』、『味覚』、『触覚』の5つのことですね。これらは、”動物が外界の情報や生命をおびやかす危険をキャッチする重要なセンサー”とも言われています。

    そして、『五感』は、私たちが他の存在と関わるための外部世界への入り口の役割を果たすものでもあります。とは言え私たちは普段の生活の中でそれらをことさら意識することはありません。しかし一方で、もしそれらのすべてを欠くことになったとしたらそこにはどのような世界が待っているのでしょうか。外部世界との繋がりをすべて失ってしまった状態。それはこの世を生きてい

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    2025年01月27日
  • サクラオト

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    最初の一文から引き込まれる。
    最後の伏線回収には驚愕。
    特に、五感の短編のうち、視覚に関する章がすごく泣けた。

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    2024年08月24日
  • みどり町の怪人

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    不安や恐怖によって疑心暗鬼になり、見えているものの解釈が変わったり、見えていないものに恐怖を感じたりする。
    怪人は誰の中にも存在する。
    人が一番怖いなんてよく言うけれど、まさしくその通り。

    ラストの感じが個人的に好きでした。

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    2024年07月21日
  • double~彼岸荘の殺人~

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    書評見て購入、もちろん初めての彩坂美月。
    過去に不可解な自殺や死亡事故が続いた別荘を調査する目的で集められたサイキッカー達が、次々に起きる事態に翻弄されながら別荘の秘密に迫る様子を描いています。
    ホラーミステリ、大分ホラー要素が強いですが(^_^;)伏線の回収は、なかなか良かったと感じます。私的に・・影山民夫「ボルネオ・ホテル」を思わせる感じでした!

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    2024年07月14日
  • 金木犀と彼女の時間

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    ネタバレ

    面白かった。
    一度目には起こらなかったはずの死を繰り返すリープ の中で食い止めようとする、という設定は』七回死んだ男』と似ている部分もあるが、本作は青春色がとても強かった。
    高校生活が瑞々しく描かれていて、自分の中学、高校時代と重ね合わせて懐かしみながら読んでいた。
    特に文化祭が始まってからは、文章から高校の行事ならではの熱気、活気が伝わってきて一気に物語に引き込まれていった。


    けど、一個違和感。
    外部受験するのを黙っていたことに対して千佳と愛美が怒ったのはわかる。無視もまぁ、、わかる。
    けど、陰で他の人にも菜月の悪口をあんな風に言うのは違くないか?本当に親友と思ってるならしなくない?

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    2024年03月09日
  • 思い出リバイバル

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    ネタバレ

    「たった1つだけ思い出を再上映できるとしたら、あなたはどれを選びますか?」

    何人かの思い出が再上映されるが、それぞれ全く違うので飽きさせない
    そして最後には再上映させる人「映人」の正体が!!
    先が気になり、一気読み

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    2023年11月22日