彩坂美月のレビュー一覧
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ネタバレ面白かった。
一度目には起こらなかったはずの死を繰り返すリープ の中で食い止めようとする、という設定は』七回死んだ男』と似ている部分もあるが、本作は青春色がとても強かった。
高校生活が瑞々しく描かれていて、自分の中学、高校時代と重ね合わせて懐かしみながら読んでいた。
特に文化祭が始まってからは、文章から高校の行事ならではの熱気、活気が伝わってきて一気に物語に引き込まれていった。
けど、一個違和感。
外部受験するのを黙っていたことに対して千佳と愛美が怒ったのはわかる。無視もまぁ、、わかる。
けど、陰で他の人にも菜月の悪口をあんな風に言うのは違くないか?本当に親友と思ってるならしなくない?
と思ったから、最後に親友ムーブされてもあんまり納得いかなかったかも、、、 -
Posted by ブクログ
彩坂美月さん初読でした。
突然父を亡くし、母の実家・山形の桜沢という田舎、それも小さな集落に引っ越した小学6年生・高橋みのりが主人公の物語で、小6から中学卒業までの4年間がみのりの視点で描かれます。
みのりと2人の少年(隼人と怜)の成長、田舎の豊かな自然や風習・行事のよさ、集落特有の関係性からくる距離感のよさと逆の閉鎖性、これらが緻密にかつ丁寧に描かれ、情景が目に浮かぶようです。
そこに事件と不穏な空気感を織り込み、ミステリーと上手く融合させている気がします。加えて、花・行事・怪人としての「向日葵」の存在が、明暗の両方に作用し、物語に惹き込む効果的なアイテム兼象徴になっているようです。
一点やや残念に思ったのが、全編を通じたみのりの心理描写表現です。物語の読み手である私たちの視点は、みのりが見るものや体験することと共にあります。みのりの思考・語彙は、完全に大人のそれ(ある意味それ以上)と思えます。小中学生〝ぽさ〟があれば、と思ってしまいました。
けれども、池上冬樹さんの解説で少しモヤモヤが解消‥。最終章のみのりの視点が現在で、回想と捉えれば当然の印象か‥。
多感な時期の、割り切れない濃密な幻影を引きずっていたみのりでしたが、見事に解消される最終章が見事で、余韻を引く読後感でした。 -
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ネタバレ田舎町「みどり町」を舞台としたミステリー作品。
みどり町に蔓延る「怪人」の噂、そこに住まう人々に起きる出来事、田舎特有の閉塞感が絶妙にマッチしていてとても引き込まれました。
いつの時代も情報が錯綜し、それが噂となり、それがいつの間にか真実のように変わっていく。『幽霊の正体見たり、枯れ尾花』という言葉にあるように、本当はそうでもないものでも、それが尾ひれが付き恐ろしい怪人となっていく。また登場人物達が抱える孤独・焦り・嫉妬などの鬱屈とした感情、それによりどこかで怪人を作り出してしまうという所もリアルで面白かったです。本人がその虚像にすがりつきたくなってしまうほどに。いつの時代も人はあまり変わらないんだなと思いました。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
奈緒:花澤香菜
守:内田真礼
中山裕樹:中村悠一
中山早紀子:佐藤聡美
中山光太:田村睦美
田口悟:神谷浩史
田口由花:古賀葵
川村瑞恵:くじら
柏木正人:森久保祥太郎
新田友美子:伊藤彩沙
宮下崇:潘めぐみ
優人:内山夕実
今井慎也:福島潤
卓:松岡禎丞
日高薫:雨宮天
橘ゆり:早見沙織
黒須:三木眞一郎
須藤正弘:平田広明
ラジオDJ:津田健次郎 -
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ネタバレタイムリープ青春ミステリー
小さい頃に初めてのタイムリープをし、両親に信じて貰えなかった事から他人との接し方に悩む主人公
中学生の時にも経験し、高校の文化祭で三度目のタイムリープ。
過去の経験から、1時間×5回繰り返すはずだったが、、、
1回目に、まさかの出来事。死ぬはずのなかった同級生がなぜか屋上からの転落死。
なんとか彼を救おうと頑張るのだけれども、、
最初死ななかったんだから、1番初めと同じ行動とればいいのでは?と思った自分の安易な矛盾点も見事に解消してくれた。
えぇー、どうなるの??と続きが気になってしまって、一気読み。
恋と友情もプラスされ青春だなぁ。 -
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ネタバレこの作者様の他の作品を読みたいのですが、なかなかなくて…気分転換に選びました。
五感をテーマにした五編+Extra stage「第六感」からなる本格ミステリーの連作短編集でした。
とても読みやすくて面白かったです。そこまで長くないのでサラリと読めます。温かい話もありつつ、基本はホラーよりでした。
「変わった構成の本だなぁ。でも連作なのかな?」と思っていたら、最後で種明かしがありました。「騙されたー!」と言うより、「あぁなるほど」と思わず納得してしまいました。全てが明かされたあとはスッキリした読後感でした。
常に不穏な空気を出しつつ進むお話は、ちょっぴり怖かったです。
表題作にして一番最初に読むであろう『サクラオト』で一気に作者様の世界観に入り込んでしまいました。もうどっぷり浸かりながら一気読みです。
個人的には、ゾクッとした終わり方で続きが気になる『サクラオト』『悪いケーキ』と切ないけれど前向きに終わる『春を摑む』が好きでした。
早くほかの作品を読んでみたいです。 -
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ネタバレ男女7人の一夏の物語を記録した青春ミステリー作品。
家庭で上手く自分の場所が出来ず悩む主人公・美咲がネットで出会った人々とともにミステリー劇をこなしながら、ミステリー劇・そして旅の真の目的を明らかにしていく物語。
感想としては、本の厚さ自体は分厚いがストーリーがテンポ良く進むところがとても読みやすかった。三島加深の未発表原稿をめぐりだまし遭うところは誰が本当の黒幕かという所でとてもハラハラさせられた。最後の別荘で全員が殺しあい、草薙が姿を現わしたところは犯人が彼であると錯覚してしまったがまさかの黒幕の正体には驚いてしまいそして、死んだと思っていた人間が全員生きていたとは思わなかった。そして今回の事件の真相が姉と弟の悲しいすれ違いにより起きたところ、そして事件自体は誰も罪に問われることは無いまま終わるものの、どこか切ない気持ちにさせられた。しかし、美咲が最後次に向かって踏み出した所で終わったところが希望が持てて良いと感じました。
この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。
天野美咲/九条茜:黒沢ともよ
高瀬浅黄:小西克幸
草薙透吾:石田彰
藤森紫苑:山下大輝
青井瑞穂:富田美憂
羽霧藍人:内山昂輝